狭薄山・蝦蟇沢、狭薄沢

1984年06月30日(土) ~ 1984年07月01日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 16.4km
• 登り: 1,003m
• 下り: 820m

コースタイム

6月30日豊平湖→狭薄沢
7月1日狭薄沢→狭薄山→ガマ沢

コース状況／危険箇所等

狭薄山(l296m)
【ルート】
狭薄沢遡行、ガマ沢下降
夏の日高の準備山行で札幌近郊に出かけた夏の1発目。狭薄は近郊でも皆あまり計画を立てない沢で、予想通りぱっとしない沢だったらしいが、沢登り経験の少ない僕にとっては良いも悪いも無い。沢登りはこういうものだとそれなりに楽しんだ。

豊平川源流のダム湖沿いの入山のためか林道は粉のような細かい蚊がワンワン飛んでいた。野村さんは蚊や虻が止まってもいちいち相手にしない大物で、刺されても動じない豪快さに胸を打った。ヤブだらけのブ夕沢を登ってたどりついたピークはやはりヤブの中、カンバの木に登ってやっと視界が効いた。後ろに羊蹄山を見た。それでも人跡まれなこの頂上を踏んだ喜びは大きい。ジェットシンさんの趣味とはいえ、その後この山頂に行こうという計画など無かったから、貴重な登頂である。下りのガマ沢は澄んでいた。イワナの魚影をみたのを覚えている。（90年記）

近郊の沢のラインナップはどれもまあ似たようなものだが、狭薄沢もガマ沢も沢自体に魅力があるわけではなく、おそらくジェットシンさんは狭薄岳の山頂に行きたかったのだろう。空沼岳札幌岳の動線からも外れていて、近郊の中ではなかなか行く機会のない山頂だ。山頂目線の計画という点だ思う。（2024年記）