焼岳 新中の湯ルート→上高地 / 小三の甥っ子連れて
- GPS
- 11:55
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 962m
- 下り
- 989m
コースタイム
天候 | 快晴→午後よりガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
上高地BTより中の湯温泉旅館へはタクシー3,200円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
中の湯の登山口には登山ポストなし。事前にメールなどで送付が吉。 新中の湯ルートは大変よく整備された歩きやすい気持ちの良い道。 山頂付近は火山ガス注意。 山頂から中尾峠への下りは足元のとても悪いザレ場。浮石注意。 焼岳小屋から上高地への下りはクサリやハシゴあるもそれほど危険な箇所はなし。 |
写真
感想
7月に蝶ヶ岳・常念岳に行ってきたばかりなのだが、偶然ひるねと連休が重なり、せっかくなのでどこかに行こうかという話になったところ、前に西穂高に登った時にすぐ手前まで行っておいて上まで行けなかった焼岳に行こうということになった。
それで、一昨年に転倒して足首の骨を折って以来、山から遠ざかっている父を誘ってみることにした。山に行くのが大好きだった父だが、足が治ってもなかなか行こうとしない。聞くと他人に迷惑をかけるのが怖いのだそうな。
しかし父もあと2〜3年で70歳、いつまで山に行ける体力があるかわからない。最後に登った山の思い出がこけて骨折なんて悲しいじゃないか。日帰りでいけてオレもついて行ってフォローできるならハードルも低かろう。
…と思っていたら、突然「ポン太(甥っ子)も行くことになったから」というメールが届く。おいおい小三男児を連れて北アルプスに登るのかよ。しかも「連れて行ってもいいかな」ではなく「行くことになったから」かいな。
しかし久しぶりの山行を最愛の孫と行けるとwktkしている父に文句も言いづらく、オレとひるね、オレ両親に甥っ子の計5名で行くことになったとさ。
父の車で夜中に走り、明け方に出発地であり今夜の宿でもある中の湯温泉旅館に到着。軽く食事をし、仕度をして出発。
今回通った新中の湯ルートは、大変よく整備されたとても歩きやすい気持ちの良い道。ポン太も最初はテンションアゲアゲ絶好調。
ところがさっきまではしゃいでたポン太、出合をすぎたへんからぐずり出す。「あと10分で頂上ぉ〜?」とか「下りはロープウェイ乗るの〜?」とか「足痛い〜」とか何とか。それにいちいちかまう両親。孫が可愛いのはわかるけど、オレらが相手するからアンタらは自分らのペース守って登ってくれ。
結局序盤からペース乱れてコースタイム3時間のところを4時間半かけて南峰と北峰の鞍部に到着。やれやれ。先が思いやられる。
碧色の水をたたえる火口湖に感動し、噴煙めっさモクモク出まくってる噴気孔のすぐ下を通って山頂へ。
11:20、焼岳北峰山頂到着。穂高の展望が素晴らしい。
ちなみに、焼岳の高さは2455mとなっており、これはより高い南峰の標高である。ところが南峰は火口湖とともに立ち入り禁止となっており、現在「焼岳に登る」というのは北峰に登ることを意味する。しかしどう見ても南峰よりもあっちこっちから火山ガスが噴出している北峰の方が危険そうな気もするが。
ところで、北峰山頂には「2393m」と書かれた標識が立っているが、実際の北峰の標高は2444mらしい。何がどうしてそういう間違いが起こったのだろうか。ひょっとして標識を立てた後に火山活動か何かで山頂が隆起したりしたのだろうか。頑張れ北峰。南峰を抜いて真の焼岳山頂に君臨する日は近いぞ。
30分ほど山頂で景観を楽しんでから上高地へ向かって下山を開始する。
山頂直下は急斜面のザレ場。急斜面に大小さまざまの石砂礫が散乱し、浮石も多い。歩きづらいことこの上なし。父は転倒しないように慎重に慎重を期して下っていく。そして走ったり跳んだり岩の上に登ったりといらん事してひるねや母に怒られるポン太。
13:30、焼岳展望台に到着。
3年前に西穂から縦走してきた時は、焼岳に登るつもりがここで引き返したのであった。3年越しのリベンジ成功である。
しかし今しがた歩いてきたとはいえ、こうやって見るとまったく人間が歩ける道があるようには見えない。日帰りの低山(とはいえ2400mあるが)といって侮ってはいけない。
ここで遅めの昼メシ。多賀SAで買ってきた柿の葉寿司やみかんとももの缶詰。もっとゆっくりしたかったが、中尾峠あたりで急にガスが出てきて、雷雨になっても面倒くさいので30分くらいで展望台を後にすることに。
焼岳小屋で飲み物を購入し、上高地への下山路へ。
道中はハシゴが非常に多い。ハシゴ通過したと思ったらまたハシゴ。これがホントの梯子のハシゴというシャレなのだろうか。
それにしても神経を使う長時間の歩行に父はかなり疲労しているようだ。
逆にいつもは10分に1回休憩を要求し、五竜岳に登っている途中で「もうここが山頂でええやん」という名言も残した母が今回は元気だ。新調した登山靴とダブルストックが威力を発揮しているのだろうか。
ひるね、ポン太、母には先行してもらい、オレは父のペースに合わせて最後尾を歩く。
そろそろ日も暮れかけるのではないかと思えてきた16:55、焼岳登山口に到着。
そして17:45、河童橋到着。やれやれ。
コースタイム7時間半のところを12時間近くかかりました。10時間くらいでいけると思ったオレが甘かったか。
晩は中の湯温泉旅館に宿泊。父の持参したウイスキーをチビチビやりながら今日の山行について語る予定もあったのだが、風呂入って晩メシ食って部屋に戻ったらそのまま布団にバタンQして翌朝まで眠りこけてしまいましたとさ。
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