ニュウ(過去レコです)。
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- GPS
- --:--
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 474m
- 下り
- 456m
天候 | 曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
以前、稲子湯からしらびそ小屋に泊まり、中山峠からニユウを廻って稲子湯に戻るという計画を立てたが、中山峠まで登ったものの、雪が多くてニユウは諦めた事がある。そろそろ雪も無くなっただろうと、白駒池からニユウに登ることにした。ニュウ、new? それにしても変な名前の山だなあ。
2011年5月28日、朝6時に家を発ち、東海環状道から中央高速道を走る。前々日に納車されたばかりでピカピカのFJクルーザー、4Lのエンジンは高速道路を快適に走る。諏訪ICからメルヘン街道を上り、麦草峠を越えて白駒池の駐車場に着いたのは10時前。今日は天気予報では雨。サポータータイプのロングパンツの上にレインウェアーを着込んで、念の為アイゼンもザックに詰め込み、10時10分、白駒池に向かう。メルヘン街道から一歩入ると、もうそこは北八ヶ岳の緑に苔生した森の中。良く整備された道を歩き出すとすぐに霧雨は止むが、どうせまた降るだろうとカッパを着たまま進む。長年にわたって土砂が流れ、木の根っ子は地面から浮き上がり、倒れかけのものや倒れてしまったものもいる。原始から続く森の中。いつぞや泊まったあの寒い寒い青苔荘への道を分け、白駒池を巡る。白駒荘をやり過ごし、雨で濡れてスリッピーな木道を歩いて行くと、「乳(ニュウ)」と書かれた矢印型の板がある。なあんだ、ニュウは乳だったのだ。白駒池と別れて登山道に入ると、そこは雪道。アイゼンを着ける程のものではないのでそのまま進む。暗い森の中を15分ほど行くと突然前方が明るくなり、開けた湿原に出る。陽が当たるせいか雪は溶けて、たっぷりと水につかった湿原には木道が敷かれている。小さな湿原をあとにし再び森の中に入って登りにかかるが、何故か雪は無い。稲子湯への道を分け、斜度も増すと汗が出始め、カッパを脱ぐ。時々残雪が現れ、注意して登るが、つるりスッテン。空が近くなり、急登を登り切ると稲子湯と中山峠の分岐である。尾根道を中山峠に向かって進むとニユウへの道が分かれる。12時25分、岩の重なったニユウへ登ると、眼下に白駒池が見える。それも束の間、ガスがかかって池は乳白色の中に沈む。頂上の岩を伝って歩こうとすると、足が滑ったのか、何故か、スッテンコロリン、しこたま尻を打つ。手頃な岩に坐ってオムスビを頬張り、味噌汁で身体を温める。頂上で30分程ゆっくりと過ごし、中山に向かう。アップダウンを繰り返す尾根道には雪が積もり、所々凍りついている。40分程で中山峠の分岐に到着。ここから先は以前通った道の筈であるが、趣きが違う。中山へ向かう道は、雪が積もっていたり岩が出ていたり、そして結構急である。以前登った時は一面の銀世界で、寒さばかりが気になってシンドさは左程感じなかったんだが。雪の積もった場所では、道の真ん中から少しでも外れると、ズボっと膝まで沈む。注意していても沈む。14時25分、標識が立っていなければ見過ごしてしまいそうな中山山頂に到着。高見石に向かう緩やかな下りは徐々に急になり、北向きの斜面なので凍りついている。道が全て凍っているのならアイゼンを着けるのだが、日当たりの良い場所では岩と根っ子。つぼ足のまま急な斜面を下る。氷に乗った右足が滑る。慌てて左足で踏ん張るとこれまた滑る。氷の上でダンスをしてまたまたスッテンコロリン。本日3度目のスッテンコロリン、アブネ〜アブネ〜。高見石までは尾根歩きのつもりだったが、こんなに下っているところを見ると、このまま白駒池まで戻るに違いない。どこでどう間違えてしまったのか、高見石に行く道はどこで分かれていたのか、まあいいや。ズボっズボっ、狭い雪道の真ん中を上手に下り降りるのは難しい。一時間程下ったところで道は登りにかかる。ん?これは一体どこへ登るのだろうと不安がよぎる。ガーミンを取り出して本日の足跡を辿ると、どうやらこの先が高見石のようである。少し登ると小屋の屋根が見え、ひと安心。そぼ降る雨の中、高見石小屋の周りには誰もいない。時計を見ればもう3時35分、高見石へ迄は僅かな登りであるが行くのは止め、直ぐに下りにかかる。暗い森の中の雪道をズボっズボっ、30分少々下ると白駒池に降り立つ。白駒荘の前を通り、森の中の遊歩道を歩いて駐車場に帰り着い時、ここを出てから6時間が経っていた。
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