雨のち晴 屏風ソロ リベンジ

- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 1,328m
- 下り
- 1,320m
コースタイム
4:30沢渡-5:20上高地-8:20横尾-10:00T4尾根取付き-12:00T4-15:40扇岩テラス
10/7
7:00扇岩テラス-12:20終了-13:40屏風の頭-14:30最低コル-16:00徳沢園-17:15上高地
| 天候 | 曇り、夜雨のち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
梓川渡渉は水量が少なく問題なし。 雲稜ルートはよく登られているので、ビレイ点、中間支点も概ね安定して良好だが、3mmスリング2〜3本は持っていったほうがいい。 カムが利用できる場所が多いのでランナウとに慣れていなければ、小さめのモノをいくつか持っていると安心。 個人的には1P目より5P目のフリーのの方濡れていて悪い感じがした。 最後の泥のルンぜ状も上部は滑りやすく、重荷の時には要注意。 終了点から屏風の頭まではブッシュがうるさいが踏み跡は明瞭で迷う心配はない。屏風の頭から最低コルまでは登山道。 個人的には懸垂下降して戻るより、頭まで登ったほうが充実するし、ロープ回収の手間やリスクもなく、涸沢側の景色も望めて気分も良いと思う。 |
| 予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
感想
雪が降る前にリベンジしないと。
ということで、今年5回目の上高地へ4時半、沢渡駐車場からタクシーの乗り合わせで移動。上高地到着後、すぐに歩き始めるが、いつもの通り徳沢までは、半分目を閉じでうつらうつらしながら歩き体力を温存する。
横尾で水を3L汲み、気合を入れ直して出発。1ルンぜ出合で3人パーティが先行していった。1ルンゼのアプローチは、重荷だった前回と比べると格段に楽だった。3人パーティも雲稜を登るという。セカンド、サードの同時ビレイだから、ソロで登り返しの自分よりはペースはずっと速いだろう。今日は終了点でビバークの予定だそうだ。自分は扇岩テラスが目標。
T4尾根は、楽しいV級2ピッチのフリークライミング。特に問題なくスムーズに通過。T4で行動食と水を摂り雲稜ルートスタート。1P目の凹角状は50mのピッチだが、フリーエンド側のロープが途中でスタックしたので30mほどでピッチ切って下降。次のピッチでなんとか扇岩まで伸ばせたのでピッチ切り替えのロスがなくて済んだ。
前回は1p固定してT4でビバークしたが、今回は目標の扇岩まで来れたので、随分と気が楽だ。下を見るとT4で2パーティがビバーク体勢に入っている。ギアを整理し、ツェルトを張ると雨が降りだした。
雨は一晩中降り続いた。ツェルトが新品だったので濡れないですんだが、殆ど眠れず、もう敗退するつもりだったから明るくなるまでシュラフカバーの中でゆっくりしていた。ところが朝になると雨がやみ、岩も殆ど乾いている。これは行くしかないと慌てて準備する。下のパーティのコールも聞こえる。
7時、クライミング開始。35mA1。ボルトの間隔も近く、ボルトのリングの代わりに付けられたスリングもそれほど傷んでいない。後続の群馬のパーティが追いついてきた。聞くと今、東壁ルンゼを登っているのは9月にお会いした神奈川のパーティだった。3P目、ユマーリングしながら、東壁ルンぜの神奈川パーティにコールしたが、気づいてくれたかな。続く4P目のトラバースも心配していたほど悪くない。5P目の+は濡れていて悪かった。6P目は終了点直前が難しかった。最後はロープを外して泥のルンぜ状で12時半終了。
屏風の頭まで登りを頑張れば、後は殆ど下るだけだ。徳沢園まで整備された気持ちのいい登山道を下り、コーラを買って一人で乾杯。
無事リベンジできて足取りも軽く上高地へ。
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tiheisen00











リベンジおめでとうございます!
いいですねぇ〜
しかも紅葉の時期だし景色も抜群だし
僕もビッグウォールの気分を味わいたいのでやってみたいです。
そこで教えていただきたいのですが、写真見るとロープ1本だけのようですが、これは撤退時は折り返しで1/2距離の懸垂ということですよね?
あとメインの荷物はユマーリング後にホーリングしたですか?
よろしくお願いいたします。
kanemaru
kanemaruさんこんにちは。
おたずねの件ですが、まず、ロープはもう1本7mm×50mを持参してます。(退却懸垂用)
ヨセミテや丸東のアイアンマンではリード11mm×50m、バックロープ9mm×50mでバックロープで懸垂下降しました。エイドの支点の多い時はそうしていました。
今回、軽量化のために9mmでなく、7mmにしましたが、さすがに7mmシングルで懸垂は出来ないので、11mmでバッククリップしながら下降しています。よって7mmはずっとザックの中でした。(マット代わりに背中に敷きましたが。)雲稜はフリーの要素が強く、中間支点はさほど多くないので、バッククリップでもあまり煩わしくないですから。
実は、9.4mm×60mを1本だけ持って行こうかと迷ったのですが、退却する場合は出来るだけ、1回の距離が長い方が良いと思い、上記の選択にしました。70mロープを持ってれば1本だけにしたかもしれません。屏風の場合、懸垂支点には困らないと思いますから。
前回9mmシングルでリード、下降をしたことが、ビビリにつながり、敗退要因の大きな要素になりましたので重くなっても11mmを採用しました。安心感は抜群です。
軽量化は別のところでやりました。
つぎに、メインの荷物ですが、シュラフカバーとメタクッカー、ツェルトぐらいなので、ホーリングするほどの重量はなく、背負ってユマーリングしてます。
以上、ご参考になれば幸いです。
理解しました。
ありがとうございます。
この前パタゴニアの企画でお会いした米国のアルパインクライマーは、K7ソロしたときは8mm/50mのダブルロープ1本をメインにして登攀、下降時5mm/55mを連結して使ったって言ってました。
伸びるんでこの長さで良いそうです。
9mmシングル1本で普通の8環は恐いですね…
僕も9.5mm1本で8環の懸垂を部屋で実験してみたらやばすぎでした。
そこで小さい方のホールで試してみましたんですが、こちらもロープ同士が擦れてしまい危険と判断しました。
とはいえATCでも恐すぎるので、いろいろ探したらPetzlのPiranaって8環みたいなのを見つけまして、早速試してみたら最高でした。
これにプルージックでバックアップ取るとすごい安心感あります。
ホーリングなんですけど、ソロの場合、アッセンディング時担いでユマーリングするより、ロープの末端にバッグを括り付けてロープ回収と同時にホーリングした方が負担は少ないんじゃないかなと考えています。
背負うかホーリングかの分岐点としては3Kgくらいかなぁ…
冬装備は重いので恐らくこの手で行くと思います。
あと、別件がありますのでメッセージをお送りいたします。
何度も申し訳ありません。
kanemaru
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