鹿尾山から鳩吹山縦走(過去レコです)。
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- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 681m
- 下り
- 684m
天候 | 雨。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
感想
以前鳩吹山に登って以来、継鹿尾(つがお)山へ縦走したいと思っていた。平成15年4月12日は雨で翌日の日曜日には晴れるとの予報であったが、翌日は所用があるので雨の中の決行となった。妻をさそい、犬山の寂光院入り口の誰もいない駐車場に車をとめ、7時20分に霧雨の中、参道の石段を登り始めた。長い石段を登りつめ本堂に着くと、東海自然歩道の案内があり、迷う事なく登山道に入った。雑木林の中の岩道であるが、振り返ると木の間から眼下に木曽川とその対岸を見る事も出来る。40分程で継鹿尾山頂(273m)のあずま屋に到着すると、視界が開け、正面に国宝犬山城が見え、それを巻くように木曽川がかすんだ濃尾平野に吸い込まれている。あいにく遠望は得られなかったがしばし眺めを楽しみ、あずま屋に置いてあったノートに登頂の記しを残しとどめた。頂上からは「善師野駅」と記された標識をたよりに、東に向かう丸太の長い階段を下って行った。良く整備された道で、周りには新緑のツツジの小さな若葉が上を向いてすくっと伸び、今が盛りとピンクの花が露をのせて輝いていた。丸太の階段の登り降りをくり返すと、右に別れる道があり「善師野」と案内があった。本来ならば真直ぐ進むべきであったのだが、なんの案内もないため、右の善師野方面に向かうとすぐに四叉路に出た。右は「入鹿池方面」、左は「恵那コース」と標示されているが、正面の道には案内がない。ザックから案内本を取り出して見ると、どうやら「善師野分岐」というところに着いたらしい。寂光院の石段を登り始めてから丁度1時間半が経っていた。本降りになってきたためレインウェアーを着込み、恵那コースに入ると程なく林道に出た。右が「石原」、左が「犬山」と記された標識があるが、登山口が見当たらない。アスファルトの林道を右へ行ったり左へ行ったり、登山道らしき所を見つけてはその中に入り込むも、すべて行き止まりとなっていた。石原方面に向かうとゴルフ場に出て、全く登山道らしき匂いはしない。30分以上さがして半ばあきらめ、林道を通って犬山に帰るつもりで歩いているとなんと右手に鳩吹山への登山口が現れ、左手を見ると継鹿尾山への階段があった。ここでやっと、善師野分岐手前のY字路を真直ぐ進むべきであった事に気付いた。小さな里山でも、道をちょっと間違えると周りの状況がさっぱり分からなくなるものである事は何回か経験したが、危機管理能力に乏しいのか、またやってしまった。登山口に入るといきなり、雨で滑りやすくなった岩道の急坂を登ることになった。妻は時には四つん這い状態となり、時には虎紐ロープを握り締め、ようようの態で登って行った。これを登り切ると快適な尾根歩きとなり、いくつ小山を上り下りしたのだろうか、10時20分に西山の休憩所に到着した。雨はいよいよきつくなっており、まだ早いがここで昼食を摂ることにした。あずま屋に入りレインウェアーを脱ぎ、妻が今朝作ったおむすびを食べ、コンロで湯を沸かしてコーヒーを飲んで身体を温めた。しばらく休憩し西山を下ると、右手に西山登山口に下りる道が現れた。ここから鳩吹山への道は以前とおった事がある筈なのだが一向に覚えがない。鳩吹山頂上すぐ下の岩道を登っている時に振り返って見ると、低い木々に被われた緑の尾根を、一本の茶色の道が伸びている。この景色でようやく、以前とおった道である事を思い出した。鳩吹山頂上(314m)は雨のため展望はきかず、そのまま通り過ぎて小天神に下った。先週のニュースで江稜閣の辺りはカタクリの花が満開であるといっていたので、それを見るべくあづま屋の左側の細い道に入った。雨が降り続く中、整備の悪い急坂を滑り落ちないよう慎重にゆっくりと下りた所は、カタクリの群生地に間違い無かったが、その花はすべて散り落ちた後であった。カタクリを見るための順路の標識が立てられ、にわか作りの広大な駐車場には人っ子一人いず、簡易トイレがむなしく並んでいた。寂光院から5時間少々の山歩きであったが、雨の中とは云え、珍しく道中誰にも会う事は無かった。名鉄広見線の可児川駅から電車に乗ろうと歩き出したのだが、駅への案内はどこにも無く、あちらこちら迷いながら歩き回り、こむら返りを起こしそうになっているふくらはぎをなだめながらなんとか駅に辿り着いた。犬山で名鉄犬山線に乗り換え、犬山遊園駅で降り、タクシーで寂光院の駐車場に戻った。
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