根子岳(過去レコです)。


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 828m
- 下り
- 835m
天候 | 晴れ。 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はありません。 |
感想
菅平は5回目だが、大学ラグビー選手の長男も4年生になり今年が最後の合宿なので、われわれもここへ来るのはこれで最後だろう。平成12年8月27日、ゴルフ場の奥のいつも世話になっている、恭子さんお気に入りのオーベルジュドヒゲというペンションに宿泊。宿に置いてあった菅平のパンフレットを見て、明日は根子岳に登ることにした。前の晩におむすびを握って貰っておき、朝早く車で登山道入り口の駐車場に向かった。駐車場にはすでに多くの車がいたが、隅の方に駐車することが出来、そこで登山靴に履き替えた。牧場の横を歩くと、すぐに登りとなった。心悸亢進激しく、途中で何度もザックをおろし休憩を繰り返した。山の上で泊まったのだろうか、朝早いのにもう降りてくる人もいた。その人はザックの上に携帯ラジオを積み、音楽を聞きながら楽しそうであったのが印象的で、今度自分もやってみようと思った。恭子さんは余り疲れないようで、わたしより先に登って行った。我々よりも年輩の夫婦と抜きつ抜かれつしつつ、ほぼ直登という感じの道を這い上がった。2時間程で根子岳山頂に至った。頂上には多くの人がいて賑わしく、秋あかねの乱舞する中、我々も腰をおろしておむすびを取り出して食べた。我々の前に坐っていた夫婦がうまそうに梨を食っているのを見て、これまた今度やってみようと思った。頂上を極めたという達成感に満たされ、しばし周囲の山々を眺めていた。ここからさらに四阿山に向かう人もいたが、わたしの体力は限界でそのまま下山する事にした。下りはダボスの丘へ行く比較的なだらかな、その代わり長い道のりを通った。時期はやや遅かったが色々な花が咲いており、花の百名山のおすそわけを頂いた。少し急な下りになると恭子さんのペースが落ち、恭子さんはどうも下りに弱いという事が判った。途中、たぶんラグビー合宿の高校生であろう一団とすれ違った。先頭の元気な奴は駆け足で登っていったが、後の方の奴等はボヤキながら歩いていた。下りとは云え、いいかげん歩くのも嫌になり、来る時に車をとめた駐車場を目で探すもそれらしき所は見えない。ダボスの丘まで行くと遠回りになるので、牧場の中を通ってショートカットしようと考えたが、鉄条網で柵がしてある。鉄条網が一部壊れている場所を探し、何とか牧場の中に入ることが出来た。牧場の中は牛の糞だらけ、これを踏まずに歩くことは不可能である。サイロのような建物があり、それを目指して行くと木陰に牛の大軍が寝そべっており、うさんくさそうに我々を見つめていた。なるべく目を合わさないようにその傍をこわごわ通り抜けた後に、二人とも赤いシャツを着ているのに気がつき、よくも牛に襲われなかったものだと喜び合った。糞を踏み踏みしばらく行くと運休中のリフトがあり、牧場は冬になるとスキー場になるようである。ゲレンデの下の方でハングライダーの練習をしているのが見えた。再び鉄条網の壊れている場所を探し牧場の外に出て道の無い急斜面を下り、ハングライダーの連中の横を通って行くと今度はゴルフ場の中に出た。ザックをかついだ変な奴等が突然現れたので、キャデイーがびっくりしてとんできて「入っちゃいけない」と云う。そう云われてもまた牧場に帰るわけにもいかず、「玄関はどこですか」と尋ねてほうほうの体でゴルフ場の玄関から表に出た。出たところは駐車場よりはるか下の方で、取りあえずペンションに戻って登山靴を運動靴に履き替え、歩いて駐車場まで車を取りに行く事にした。宿から駐車場までの道は何の変哲も無いただの道路で、その道のりは長かった。駐車場では我々の車の隣で、携帯用のガスコンロでラーメンを作って食べているおばさんがいた。わざわざこんな所でラーメンを食べなくてもと思ったが、便利なコンロがあるものだ、いつか自分もやってみようと思った
深田久弥はその著書「日本百名山」の四阿山の項で、「……根子岳へ登る人は多いが、四阿山まで足を伸ばす人は千人に一人くらいしかいないという。根子岳なんて四阿山の附録みたいなものである。私たちは附録では我慢出来ない」とけなしているが、自分にとっては2時間もかかって登った山はこれが始めてで、忘れられない山となった。
翌日、菅平を下りて144号線から18号線を通り佐久へ出て、141号線から清里へ向かう途中、小海赤十字病院の横のガソリンスタンドで洗車し、そこのおじさんに新しくいい温泉が出来たとの情報を得た。小海からしばらく行き141号を右にそれ、綺麗な温泉につかり、畳みのうえで食事をし休憩。その温泉の名前は、忘れた。清里牧場に立ち寄り、恭子さん推薦のソフトクリ-ムを食べた。いつぞやは牧場の向こうの山の間に見えた富士山は、今日は見えなかった。
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