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Yamareco

記録ID: 2345874
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無雪期ピークハント/縦走
東海

妙法ヶ岳(過去レコです)。

2000年09月15日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
5.9km
登り
585m
下り
580m
天候 晴れ。
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 谷汲山の駐車場に停めました。
コース状況/
危険箇所等
 危険個所はありません。

感想

 以前、ミイラで有名な横蔵寺のハイキングコースを恭子さんと歩いた際、東海道自然歩道が谷汲まで続いているのを案内板で見て知っていた。平成12年9月15日敬老の日、その中間にある妙法ガ岳へ反対側の谷汲山から一人で登ることにした。
 谷汲山華厳寺は西国三十三番の最後の札所で、いつも沢山の参拝者でにぎわっている。谷汲山という山にある華厳寺とずっと思っていたが、その山は谷汲山とは云わず妙法ガ岳という名前だった。○○山△△寺というのはよくある呼び方であり、○○は山号△△は寺号と云うそうだ。中国では昔、寺院は山に建てられていたため山号がついたのだが、後に平地に建てられた寺にも山号が付けられるようになったとの事である。比叡山(延暦寺)、高野山(金剛峰寺)などは実在の山であるが、金竜山(浅草寺)という山は無さそうである。ちなみに岐阜ではこの寺の名前を呼ぶ時、華厳寺と云うよりは谷汲山と云うほうが分りやすい。
 谷汲山の駐車場で登山靴に履き替え、朝早くから参拝客で賑わっている華厳寺の参道に、周囲の雰囲気と似つかわしくない登山姿で入って行った。本堂には登山道の案内は無く、寺の人に尋ねて迷いながらも登山道にさしかかった。これから先は人陰も無くなり、人目を気にする必要も無くなった。100mもない間隔で、道端に寄進された石仏が祀られており、順番に番号が記してある。奥の院に着くとおじさん3人のパーテイーが休憩しており、小生もリュックを下ろし、水飲み場で口をゆすいだ。おじさん達3人は先に出発し、その後しばらくして小生も続いた。奥の院の横の細い小道が登り口で、人工的な杉林の中、つづら折れの階段をフウフウ云いながら登った。階段を登りきると尾根に出た。そこにさっきの3人のおじさん達がいて、1人は階段に腰かけ何やらブツクサ云っている。どうもヒルにやられたらしく、ドジな人もいるもんだと3人を置いて、少し登ると妙法ガ岳山頂に着いた。ここが頂上!という感じの場所では無く、展望も開けておらず爽快感は無い。腰をおろし一服していると、じきに先の3人組がやってきてベチャベチャ喋り合っていた。そのまま真直ぐ横蔵寺へ行くと車のところへ帰ることが出来なくなるので、今来た道を下りて行った。杉ばっかりで眺望もなくつまらない階段を下りて奥の院に着いた。奥の院の木の段に腰をおろしておむすびを食べていると、つっかけを履いたおじさんが突然現れ、一瞬ドキッ。話しを聞くと、谷汲の住人でしょっちゅうこの山に登るらしい。「この山には蛭がいるのか」と聞くと、「蛭は温かいところが好きで、たとえばお前さんの坐っているおしりの辺は温かくなるので蛭が好んでやってくる」と云う。だから山では坐っちゃいけない、休憩する時も立っていなくちゃいけないと云う。小生が知っている蛭はミミズ程の大きさであるが、そのおっさんの云う事には、山蛭は1冂度の尺取り虫のようなものであり、血を吸うと風船のように丸くなるとの事であった。そう云えば今、小生のズボンの上を小さな尺取り虫のようなものが這い上がっており、それをはらい落としたばかりであった。「蛭は下から這い上がるだけでなく、木の枝からも落ちてきて、吸われた場所は赤く腫れ上がり大変な事になる」と云う。さらに「この辺りはマムシも出るから11月頃までは気をつけろ」と脅された。そのおじさんと別れ、奥の院を少し下ると道が分かれており、上がって来た道とは別の林道を通って帰る事にした。長いつづら折りの林道で、僅かに1組の家族連れが登ってくるのに会っただけであった。寂しく歩く中、道端に逃げて行くヘビに2度遭遇した。マムシか否か判らないが、先程のおっさんの話しが思い出され、ほうほうの体で駐車場に辿り着いた。ここら辺りの低山はヒルやマムシの出る所が多そうなので、以後、夏から秋にかけては低山には登らない事にした。山登りの好きな豊橋のSさんにも、「妙法ガ岳はつまらんよ」と話しておいたが、後日、電話があり「面白かった」と云う。なんでも、横蔵寺から妙法ガ岳に登り、谷汲山へ縦走して来たのだそうだが、途中で珍しい花も咲いていたと、いたく感激していた。小生のごとき初心者とベテランでは同じ山に登ってもかくも感じ方がちがうものなのか、それともSさんの登ったコースが良かっただけなのか、それはわからない。

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