白山 (冬が来る前にもう一度)


- GPS
- 09:20
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,572m
- 下り
- 1,563m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
市ノ瀬より約10分。別当出合下にあり、トイレはない。 別当出合バス停までは侵入不可。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
南龍分岐~十二曲りのトラバース道の日陰が凍結。 雪の状態、気温等によるが、滑落の危険があるので、通行注意。 |
写真
感想
今年最後の白山をいつにしようかと考えていた。
天気予報では、日曜が雨で、その後も寒気が入り、低温が続くとのこと。
白山は雪だろう。
これが根雪になるかもしれない。
もう、晴れ予報の土曜のこの日しかないと決断した。
快晴なら、久しぶりに池巡りをしよう。
朝、目を覚まし、車の外に出る。
まだ真っ暗だ。
市ノ瀬の空には、満天の星の中、オリオン座がまたたいていた。
別当出合に車を移し、出発の準備をする。
次第に明るくなってきた。
辺りは、意外に紅葉しているのが、薄暗い中でも確認できた。
別山はかなり白くなっている。
雪のおまけまで付いて絶好の白山日和である。
その時は、そう思い、心の中で喜んでいた。
別当覗きから見る観光新道は、朝日を受け、青空の下で輝いていた。
別山には雲がかかっていたが、これはいつものことで、あまり気にはならなかった。
甚之助小屋を過ぎた所で、上から単独男性が下りてきた。
なんと、2時に出発し山頂まで行き、ご来光を見て下ってきたという。
弥陀ヶ原から上は雪面で、もう既にガスっているという。
半信半疑で登って行ったが、弥陀ヶ原に着くと、やはり山頂はガスだった。
この時、青空バックの雪の山頂も、池巡りの予定も、ガスの中に消えていった。
残るは、ただ山頂に足跡を残すのみかと、軽い失望感を感じた。
このままでは、今年最後の白山としては心残りだ。
とりあえず山頂を目指すこととする。
「ただ登って下るだけだね」
下ってくる人と、こんな自嘲気味な会話を交わす。
途中、上空に青空が見え隠れする。
この青空にすがるような気持ちで、ゆっくりと歩いていく。
山頂に着き、標柱を撮る。
この時、青空が見え、晴れ間を期待させる。
このまま帰るわけにもいかず、少し粘ってみようと風裏を探す。
その時、ちょうどいい場所で休んでいる見覚えのある女性と目があった。
なんと、今年の6月初めに、この白山で雪の上を一緒に歩いた人だった。
ここで、一緒に食事をしながら、晴れるのを待つことにする。
お陰で、ガスの中の白山劇場を見ながら、楽しい時間を過ごすことが出来た。
その人は、雪国育ちなのに、なぜか雪が苦手らしく、一緒に室堂まで下ることになった。
下りは、気温が上がってきたので、雪が腐ってきて、グサグサになっていた。
室堂からは、天気も良くなり、暖かくなった。
その後も、ピクニック気分で話がはずみ、気がついたら駐車場まで一緒に下っていた。
こうして、今年最後の白山も、とても楽しい思い出深い一日となった。
ノンちゃん、ありがとう。
そして、今年一年お世話になった白山にも感謝だ。
白山、ありがとう。
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