蔵王古道・聖山平一周

2020年08月22日(土) [日帰り]

• GPS: 05:17
• 距離: 9.7km
• 登り: 386m
• 下り: 377m

天候

午前中は晴れ，午後曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

蔵王山の管路工事は10月20日まで続くというが，蔵王観光道路では休工中だった。

写真

今日の下界は曇り空で，30℃を越えないという予報が出ている。山上はというと，1,000�辰茲蟾發い箸海蹐任論欧貍紊�っていた。気温は20℃程度，風は乾燥していて涼しく登山日和。

賽の河原駐車場に車を駐めて「蔵王古道」に入る。これは，昭和37年に蔵王エコーラインが完成するまで使われていた旧道を有志が再整備して復活させたと聞いている。

フジバカマの花が最盛期で，それを吸蜜するアサギマダラもたくさん飛んでいる。もっと多いのは，ようやく赤くなり始めたトンボ（アキアカネ等）たち。

羽根をゆっくり開閉しながら花に止まっているけど，なかなか背面を見せてはくれない。

年配者が多い40人ほどの団体さんと，後になり先になりして歩く。蔵王古道を歩くイベントみたいなものがあったようだ。

エコーラインを横断し，大黒天を目指してさらに登る。溶岩が転がる荒涼とした地形が広がり，賽の河原の名前にふさわしい。

割れたガラス瓶が転がっているのはたぶん，私たちの親世代とかがポイ捨てしていったもの。当時は山で出たゴミは持ち帰らずに，現地に捨ててくるのが普通だったはず。

それにしても多いなあ;

私の母親から，中学校のときに学校行事で蔵王に登ったという思い出話を聞いたことがある。そのときは皆，この道を通って山頂まで行ったのだろうか。

古道を登り詰めて大黒天の下に出る。ここからは，管路工事が休工中の蔵王観光道路を歩いて下る。

重機が土を動かし，ならしているようだけど，今は道路のどの区間を工事しているのかわからない。

一見すると公衆トイレかと思うこの構築物は，蔵王火山の活動を観測するため東北大学が設置した機器類を収めているようだ。

咲き始めたリンドウの花。青い花が野を埋めるにはまだまだ早い。

クジャクチョウがとまっている花は，ザオウアザミというものかもしれない。

澄川スキー場のゲレンデを歩いて下る。そこはキンコウカやコバイケイソウがある湿原になっており，急傾斜で足下が見えず歩きにくく・・つまり，歩くべきでは無かった;

工事車両がたくさん通ったせいか，両側の林が埃っぽい。

昨年工事をしていたNTTドコモの中継塔。完成しているようだ。この位置にあれば南蔵王の稜線も通話可能区域になるかもしれない。

ドクウツギの実が黒熟し，鳥か小動物に食べられている様子。猛毒で名高い果実だが，熟した果実には毒成分が無いのだろうか。

澄川スキー場レストハウスの少し下から，再び蔵王古道に入る。概ね歩きやすい道だったが，降雨時には河床になるような場所があり，水が流れて足が滑るかもしれない。

テンかタヌキのものと思われるフン。黒紫色の果皮と種子が入っており，調べてみたら，これがまさにドクウツギのものだった。食べた動物は中毒しなかったんだ。

ヤマブドウの葉が，周囲よりひと足早く紅葉が始まっていた。果実は無い。

午後も遅くなると雲が多くなり，1,300�檀婉瓩任倭阿鯀�る車も見えなくなるほど濃い霧になっていた。これから天気が崩れ，明日は雨になるという予報が出ている。

感想

kibitaki99

蔵王古道は樹林帯から始まり，火山地形を眺めながら山頂まで到達することが出来る良い道。蔵王エコーライン沿いの駐車場に車を駐めればどの部分からでも歩き始められるので，短時間の足慣らしや体力に合わせて予定を組むのに好都合。