しらびそ小屋(ついでに快晴の東・西天狗岳へ)


- GPS
- 26:04
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,318m
- 下り
- 1,300m
コースタイム
10:35唐沢鉱泉 - 11:55渋の湯分岐 - 12:35黒百合ヒュッテ(休憩しすぎ)14:00 - 15:00しらびそ小屋
【2日目】
7:10しらびそ小屋 - 8:35中山峠 - 9:50東天狗岳 - 10:10西天狗岳 - 10:50第二展望台 - 11:10第一展望台 - 12:15唐沢鉱泉
天候 | 1日目:雨のち曇り 2日目:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
諏訪南から唐沢鉱泉まで30分程度。 三井の森から唐沢鉱泉までの道は凍っており、4WD車でないと登れない可能性あり。 唐沢鉱泉の駐車場は無料。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道情報(往路) 全体的にトレースあり。 【唐沢鉱泉 - 黒百合ヒュッテ】 危険個所なし。アイゼン任意。 【黒百合ヒュッテ - しらびそ小屋】 危険個所なし。中山峠からの最初の下りがクサリ場の急斜面になっている。 アイゼンを着けた方が楽に歩ける。 しらびそ小屋は今年50周年ということで、12月中に泊まれば手ぬぐいがもらえる。 ■登山道情報(復路) 全体的にトレースあり。 【しらびそ小屋 - 中山峠】 登り返しになるのでアイゼン、ピッケルがあった方が良い。 【中山峠 - 東天狗岳】 アイゼン・ピッケル必須。 一部岩場MIXとなるためアイゼン歩行にも慣れている必要がある。 森林限界を超えるので風もそれなりに強い。 【東天狗岳 - 西天狗岳】 アイゼン・ピッケル必須。 岩場はないが、西天狗岳の東斜面は雪が多いためラッセルとなる可能性がある。 【西天狗岳 - 唐沢鉱泉】 意外と長い下りとなるため時間に余裕を持った方が良い。 ■温泉 茅野の尖石温泉「縄文の湯」へ。 入浴大人400円と安い上に食堂のご飯も安くておいしい。 おすすめです。 ■ドコモ電波状況 全体的に電波はよく入る。 しらびそ小屋ではAUはダメらしい。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
今回、あえてタイトルを「しらびそ小屋」とした。
以前テレビでしらびそ小屋を見た時にそのアットホームな雰囲気が気になり、
いつか行ってみたいと思っていた。
本来は「単独」「テン泊」が基本山行スタイルとなっているので山小屋に泊まることはほとんどしない。
しかし今回はめずらしく相方が一緒だったことと、この時期でも天気がいい八ヶ岳方面ということでしらびそ小屋に白羽の矢が立った。
朝4時に石川の自宅を出発、富山で相方を拾って上高地経由で唐沢鉱泉まで、約5時間のドライブである。
相方は前日夜半まで飲み会だったということで助手席で熟睡・・・雪山への畏怖とか緊張感というものが全く感じられない。
通常なら小海方面の稲子湯からしらびそ小屋を目指すのが普通だと思うが、歩き足りないのとアクセスが悪いことから唐沢鉱泉から黒百合平を経由してしらびそ小屋を目指すという一見意味のないコースを選んだ。
黒百合平までの道中は小雨。
時折強風が木を揺らすと上から大粒の水滴が落ちてくる。
気がつくとザックはびしょ濡れになっていた。反省。
黒百合平に到着すると、丁度昼食の時間だったので黒百合ヒュッテの中で休憩することにした。
休憩料の250円を払うと、土間で湯を沸かしてラーメンを作る。
食後には恒例のコーヒータイム。今回の豆はパプアニューギニア。
今回初めてだったがちょっとあっさりで苦みが強調されている豆だった。
黒百合ヒュッテに入ってから1時間半後にようやく行動開始。休み過ぎました。
雨は止み、曇りとなっていた。
しらびそ小屋までの道のりは思ったより急坂、かつ雪が深く、この道をあまり人が通らないことを物語っていた。
ヒュッテを出てから約1時間でしらびそ小屋に到着。
全く人と会わなかったので貸切かと思っていたが、中に入ると人がいっぱいでびっくり。
なんと17人も宿泊するらしい。
貸切でのんびり・・・という期待をしていたのでちょっとがっかりした。
しらびそ小屋で受付をすると、すぐにお茶とかりんとうが振る舞われた。
早速アットホームな感じ。
その後部屋に案内されると荷物を置いてこたつのある談話室へ。
松本の山岳教室の先生と生徒さんが歓談していた。
そこへ東京と埼玉から来たというお姉さん方が合流。
ここからノリノリ弾丸トーク大会がスタートすることになった。
全く想像していなかった。
常に単独で静かな山行に価値観を見出していたのに、小屋泊がこれほどに楽しいものだったとは。
何より普段封印しているマニアックな山岳談話が一切の遠慮なしに発せられるのがうれしかった。
いつもなら「八ヶ岳」という単語ですら通じないのに、ここでは「徳沢園のテン場は最高ですよね!」みたいな会話までできる。
途中、夕食を取った後も同じメンバーで談話室に集まり第2部スタート。
結局消灯まで弾丸トーク大会が終わることはなかった。
翌朝、名物のトーストが出ることを期待していたが、残念ながら和食。
しかし、そのことはどうでもよかった。
それよりも、外の天気が気になっていた。
前日までの予想に反して2日目の天気は快晴。
曇り・・・良くて晴れ間が出るくらいかと覚悟していただけに喜びは倍増。
これからの山行を思うと胸が高鳴っていた。
弾丸トーク大会の皆さんに別れを告げると早速天狗岳に向かって出発。
中山峠までの道は険しかったが、少しずつ開けていく景色に疲れを感じる暇はなかった。
そして天狗の奥庭に出ると北アルプス、御嶽山、浅間山などの山々が目に飛び込んでくる。
東天狗岳山頂ではまさしく360度の大パノラマが待っていた。
北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳、鳳凰三山。
槍ヶ岳、穂高岳、乗鞍岳、御嶽山、浅間山、金峰山。
北アルプスに関しては何と白馬岳、鹿島槍ヶ岳、立山、剱岳まで見渡すことができた。
その後西天狗岳で360度の大パノラマを再度満喫して、心おきなく下山することができた。
しらびそ小屋での生活、快晴の天狗岳、360度の展望とこの上ない山行となった。
小屋利用ばかりのわたしですが
こんなにたのしい時間を過ごせたのは
久しぶりでした。
お世話になりました!
こんなに素敵な景色が楽しめたのですね。
黒百合ヒュッテまでで十分楽しんだつもりでしたが
いつかは挑戦してみたいです。
dororon69さん、
こちらこそお世話になりました。
黒百合ヒュッテまで登ってこれれば天狗岳も行けると思いますよ。
風次第ってところですかね・・・
ところでしらびそ小屋のトースト、今になって食べたくなってきました・・・
いつかリベンジしたいと思います。
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