記録ID: 2568042
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沢登り
朝日・出羽三山
月山 立谷沢川 沢登り
2020年09月06日(日) ~
2020年09月07日(月)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.2km
- 登り
- 1,657m
- 下り
- 1,644m
天候 | 雲量0〜雲量8〜ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
9月6日 4:30 目覚ましの音で起き出す。晴天。支度をして、5時半ころ、月山八合目駐車場から歩き出す。荷物は可能な限りの軽量化。ツェルト、シュラフ、ガス、食料は前夜に購入した、おにぎり12個(2日分)、カップラーメン2個、非常食にチョコレート、水分はペットボトル3本、ガチャなし、万一に備えてお助けヒモとハーケン、足元は沢靴、ソールはアクアステルス、とはいえソールの凸が減ってきている。御田原から先は歩道、参拝者へ石が敷き詰められているので、フリクションは効き過ぎるくらいで上がっていく。月山の登山道は元々が月山本宮への参拝の道。欽明天皇8年(西暦587年)に開山され、1400年にもわたって歩かれてきた道である。かつては草鞋で歩き、今も行者は素足で歩く道である。山頂ヘは8時30分ころ着。山頂小屋で水分を2本補給。ここまでペットボトル1本消費したので、これから立谷沢川にかかる清川橋まで標高差1000mをペットボトル4本で降りていくことになる。月山は合目ごとに小屋があり、水分の補給ができるが、ここから先、清川橋まで基本的に水分の補給はできないものとして水分を保つ必要がある。頂上小屋から東面へと降りていく。ひたすら太陽が照らし、暑い。日陰をさがして休憩をとる。低木でもこちらが身をかがめば木陰ができる。 足元はアクアステルスの凸のすり減りが、この下りで滑る。枯れてきた草で滑る。ドロ付きで滑る。おかげで丁寧に下っていくしかなく、時間が経過していく。最悪の場合は清川橋でビバークということも頭にチラチラしながら先を歩く。4回ほどスリップして転倒。 清川橋までの間に、下からの登山者4人とすれ違う。2人は肘折からのランナー、残りの2人は普通の登山者、頂上から3時間ほど降りたところですれ違った登山者から、「山頂まであと1時間位ですか?」と聞かれる。 清川橋着12時30分。予定より1時間位遅れている。暑さでバテて、清川橋で大休憩。背中のペットボトルは残り2本。これから立谷沢川の遡行なので、水の心配は不要だが、翌日の登り返しに2本は維持したい。 また、GPSにトラブル発生。自分の位置がわからなくなる。紙の地図と高度計とが頼りになる。とりわけ最後の二股で、左へと進まないと、斜面でビバークになるので要注意。このポイントだけは見失うわけには行かない。標高1310m。高度計が頼り。 立谷沢川の水位は平水といったところ。この先は河原歩きが続くのだが、なんと、ヌメる。河原歩きに終始するのだが、どこを歩いても、ヌメる。右岸にしても左岸にしても、幅が狭くても、大岩で超えられなかったりしてポイントも多く、通過できないところでは渡渉を繰り返すのだが、足元が、ヌメる。おかげで遡るにも、渡るにも、ヌメる。 完璧にステルス殺し。スピードなし。フェルトが欲しい。草鞋が欲しい。 こんなところで大転倒しても誰も助けてくれないだろうと思うと、慎重になるし、くまのウンコも目につくし、慎重にも慎重を重ねる。唯一の救いは、水なら飲み放題。足元の流れも問題ないし、枝沢からの水も冷たくて、味も良い。 渡渉と、ヌメる岩へのずり上がりと、乾いた石の渡りとでなんとか遡行していく。途中で、滝といった流れは見当たらないが、時間だけが過ぎ、2時間ほど遡行しても全体の5分の1程度の行程しか進んでいない。渡渉とヌルヌル。 また、途中から足跡が見受けられるようになる。どうみても人間の足跡に見える。 標高にして1200mあたりに立派なテン場が作られている。近くに焚き火の跡もあるので、昨晩あたりに誰かが泊まったのだろう。足跡もこれで納得。 この先、1310mの二股を探して進むが、その手前1260mあたりに右岸からの枝沢が入る。この先に黄色のナメが現れる。ここを通過し、次の右岸から入ってくる二股が正解。15分ほどで登山道へ出た。暗くなる前に清川行人小屋へ入れた。久しぶりの13時間行動でした。 清川行人小屋は誰もおらず、二階で爆睡。水は小屋の中で汲めるし、味も良いし、布団もあるしトイレも洋式だし。。7時には寝ていました。夜中にネズミが走っていたようです。 9月7日は帰るだけ。東沢コース(岩根沢コース)で上がる。途中からロープが地面に張られていて、ガスが出ても迷うことなく頂上まで上っていけるようになっている。土の上を歩けるので足には楽だが、今回はずっと晴天で暑い。小屋を出た時には、ペットボトル5本を持っていたが、ほとんど飲み尽くす。頂上小屋で休憩しながらスポドリで復活。ゆっくりと八合目へと降りた。 ちなみに水分カラカラで、トイレの回数が戻ったのは9月10日。沢で充分すぎるほど飲めても、身体からは抜けている。恐るべし熱中症です。 足元は運動靴と沢靴、両方用意したほうが結果的には使い勝手が良い気がします。 沢のポイントは、1310mの二股を左。ぬめりに注意。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
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タイツ
ズボン
靴下
着替え
靴
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非常食
飲料
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