【復福プロジェクト】懸の森〜毘沙目木【戊14.4*】

2020年11月07日(土) [日帰り]

• GPS: 02:10
• 距離: 10.0km
• 登り: 526m
• 下り: 520m

コースタイム

日帰り

• 山行: 2:54
• 休憩: 0:06
• 合計: 3:00

距離 10.0km 登り 526m 下り 526m

13:27 林道通行不可地点手前
13:41 13:42 大穴登山口
14:19 14:20 鉄塔展望所
14:49 大山神の祠
14:53 14:54 懸の森山
15:10 15:13 毘沙目木
15:17 下降点
15:44 滝平の滝分岐
16:00 一本杉
16:16 大穴登山口
16:27 林道通行不可地点手前

天候

晴れ⇒曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

大穴から登山口に向かう途中、通行不能箇所の手前。

コース状況／危険箇所等

意外と手が入っているようで蜘蛛の巣はあるものの歩きやすい。
毘沙目木から先、周回する場合は、沢沿いの複数個所で大崩壊、大地すべりが起きているので特に要注意。

写真

11/7 13:27

「懸の森大穴登山口」の看板に従って進んだ道は途中でえぐれて通行不可のため、その手前で下車、山行を開始する。

11/7 13:28

穏やかな緑と打って変わって、

11/7 13:28

道の方はこのような状況。

11/7 13:30

目指す稜線の手前、すすきの穂が金色に光る。

11/7 13:34

鳥獣慰霊碑の所を左に進む。

11/7 13:36

道がえぐれていなくても倒木と土砂の堆積が行く手を阻む。

11/7 13:42

大穴登山口は、土砂で埋まっていた。

11/7 13:43

恐らく、このくぼんだ分の土砂が全て登山口になだれ込んだのだろう。

11/7 13:47

道中の祠に山行の安全を祈る。

11/7 13:48

これは酷い。

11/7 13:50

と思ったが、ちゃんと道ができている。

11/7 13:54

倒木もある程度は処理されているようだ。

11/7 14:03

11/7 14:04

道が落ち着いてきた。

11/7 14:14

14時を過ぎてもまだ晴れているのはありがたいことだ。

11/7 14:19

鉄塔の所から展望が開けている。

11/7 14:19

小高の街を守る防潮堤

11/7 14:20

今なお廃炉作業が続く福島第一原子力発電所

11/7 14:38

稜線に乗ったのでだいぶ楽になる。

11/7 14:39

うむ、笹が刈られている。歩く人はちゃんといるようだ。とすると、羽倉登山口が今はメインなのだろうか。

11/7 14:42

色彩豊かな落葉。

11/7 14:49

大山神の祠

11/7 14:50

11/7 14:53

懸の森山頂

11/7 14:53

懸の森山頂からは北東方面の展望を得られる。奥の海沿いにあるのは原町火力発電所。

11/7 14:54

原ノ町市街

11/7 15:01

もう何と書いてあるのか全く分からない。

11/7 15:07

11/7 15:10

毘沙目木山頂。こちらはベンチがあるが、展望は無し。GPSの電池が切れたため、以後の軌跡は手動で補正している。

11/7 15:14

笹で蜘蛛の巣を払いながら稜線のさらに先に進む。

11/7 15:17

稜線の終わりは唐突に。もう一つピークを越えて行くのかと思ったら、その前に下降点。

11/7 15:18

11/7 15:24

沢沿いまで下る。そしてこれからが大変な道の始まり。

11/7 15:25

うんうん、道が沢になっているのはよくあることだね。（←まだ余裕）

11/7 15:29

大きくえぐれて滝ができている。

11/7 15:30

手前の大きな岩が上から転がってきた跡。

11/7 15:31

沢水で分断された、かつて林道だったもの。

11/7 15:39

このような大崩落個所がいくつもある。

11/7 15:44

滝平の滝に寄る余裕はない。沢沿いはどこも酷い状況だろう。

11/7 15:49

崩壊した跡に道ができている。

11/7 15:50

ガードレールが見るも無残。

11/7 15:52

危険だが、崩壊地を下から見上げる。

11/7 15:53

道のほとんどが土砂で埋もれている。

11/7 15:57

もはや、林道としては放棄されているのだろう。

11/7 16:00

一本杉

11/7 16:02

一本杉を過ぎてからは沢も道も大人しくなる。

11/7 16:05

この道もいずれ大きくえぐれて崩壊し、右側の沢と一体化するのだろう。

11/7 16:07

名も無い滝

11/7 16:09

表面の土が流れて岩盤が露出したのだろうか。

11/7 16:14

行政も管理できていないのか通行規制は全くされていないが、これを見て先に進む人もいないだろう。

11/7 16:16

大穴登山口まで無事戻れた。

11/7 16:25

森を抜ける。

11/7 16:27

山行完了は日没前ギリギリ。14時開始だったら日が暮れていた。また、車を発進させた直後、雨が降り出す。天気もギリギリ。これもまた天の慈愛とありがたく感じた一日だった。

撮影機器：

Canon PowerShot SX740 HS Canon

感想

narodniki

急遽入れた鎌倉岳の山行が晴れの内に終わったが、なお、浜通りを歩きたい気持ちがあったので、帰還困難区域を抜けて南相馬の懸の森・毘沙目木を目指す。
こちらが単独浜通り山行で当初企図していたものであるので、やはり成し遂げておきたい。
14時までに開始できれば御の字と思っていたが、林道上に案内看板があったこともあり、道に迷うことなく、存外に早く現地に着いた。

【復福プロジェクト】
歩きながら考える。
深田百名山のようなメジャーな山はともかくとして、浜通り・相双地区の山々は、かつて市民に愛されたような山も今は歩く人が減っているのではないか。山行記録の数の乏しさがそれを表しているような気がする。
安全が確認され、規制が解除された地区の山々が、地元の人に再び整備され息を吹き返しつつあるのであれば、是非とも歩きに行って記録に残そう。
それが復興の足跡となると信じて。