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記録ID: 2739877
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ハイキング
京都・北摂

京都霊峰登山1 稲荷山【稲荷信者登拝記40】

2020年11月09日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
3.3km
登り
207m
下り
208m

コースタイム

日帰り
山行
2:10
休憩
0:15
合計
2:25
16:45
30
奥宮
17:15
17:20
30
17:50
17:20
50
一之峰上社
18:10
18:20
20
18:40
奥宮
四ツ辻を正面に進み、一之峰、二之峰、三之峰と巡拝する伝統的なコース。ゆっくり登っても2時間の手軽なハイキングだが、参拝や休憩を見こしたら3時間超は欲しいか。日没後も街灯や照明が点灯しておりライトは必要ないが、光が届かない場所も多少はあるので注意は必要。参道に猪や猿の出没が多数とのこと。
天候 晴れのち曇り 
過去天気図(気象庁) 2020年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
gotoの恩恵を受け急遽やってきました京都。昼間は宇治を回り、夕方に伏見稲荷到着。御無沙汰しておりました。
2020年11月09日 16:33撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 16:33
gotoの恩恵を受け急遽やってきました京都。昼間は宇治を回り、夕方に伏見稲荷到着。御無沙汰しておりました。
おや?まだ16時半なのに社務所が閉まっている。コロナ時短か…。旅行最終日にまた寄らせて頂くとしよう。
2020年11月09日 16:40撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 16:40
おや?まだ16時半なのに社務所が閉まっている。コロナ時短か…。旅行最終日にまた寄らせて頂くとしよう。
この時刻に来るのは初めてだが、境内の人はまばら。
2020年11月09日 16:44撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 16:44
この時刻に来るのは初めてだが、境内の人はまばら。
この空き具合なら人なしの千本鳥居も少し待てば撮れるね。
2020年11月09日 16:45撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 16:45
この空き具合なら人なしの千本鳥居も少し待てば撮れるね。
吊るし灯篭に火が入り始めた。千本鳥居の中は一足先に闇が忍び寄ってきている。
2020年11月09日 16:48撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 16:48
吊るし灯篭に火が入り始めた。千本鳥居の中は一足先に闇が忍び寄ってきている。
奥社。
2020年11月09日 16:51撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 16:51
奥社。
ここには京都市街の夜景を求めてくる人もいるので、登っている人はまばらにいる。
2020年11月09日 17:11撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 17:11
ここには京都市街の夜景を求めてくる人もいるので、登っている人はまばらにいる。
ちょうど四ツ辻のあたりで最後の残照を見送った。「少し上で大きな猪が鳥居の陰から頭を出していたので戻ってきた」と話している人がいる。
2020年11月09日 17:16撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 17:16
ちょうど四ツ辻のあたりで最後の残照を見送った。「少し上で大きな猪が鳥居の陰から頭を出していたので戻ってきた」と話している人がいる。
おっかなびっくり進む。日が沈んだが、十分に明るいので歩行に不自由はない。幼い子供連れの親子までいる。
2020年11月09日 17:30撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 17:30
おっかなびっくり進む。日が沈んだが、十分に明るいので歩行に不自由はない。幼い子供連れの親子までいる。
杉はお稲荷様のご神木である。花粉のシーズンにお山したことはまだない。
2020年11月09日 17:36撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 17:36
杉はお稲荷様のご神木である。花粉のシーズンにお山したことはまだない。
御剣社。そろそろ1時間。京都駅から直接来ているので二泊旅行の荷物を背負ったままで登っているが、テントも水も入っていないザックなど何の負担にもならない。
2020年11月09日 17:39撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 17:39
御剣社。そろそろ1時間。京都駅から直接来ているので二泊旅行の荷物を背負ったままで登っているが、テントも水も入っていないザックなど何の負担にもならない。
一の峰(山頂)までの最後の登り。この辺りは人気がなかったので猪除けに少し音を立てて歩いた。それで逃げてくれるのかは知らないが…。
2020年11月09日 17:41撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 17:41
一の峰(山頂)までの最後の登り。この辺りは人気がなかったので猪除けに少し音を立てて歩いた。それで逃げてくれるのかは知らないが…。
一之峰神蹟、末広大神。そして山頂(233m)でもある。「末広大神」とは神々の習合した神格である「稲荷大神」の内の一柱という事になるのだが、過去にはまた違う神が祀られていた時期もあり、一定しない。また、稲荷五社明神とされる五柱の神の中にもその名がなく、謎である。「末広」というのは何かの通称なのかもしれない。この辺りの事情は現代では失伝している。
2020年11月09日 17:46撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 17:46
一之峰神蹟、末広大神。そして山頂(233m)でもある。「末広大神」とは神々の習合した神格である「稲荷大神」の内の一柱という事になるのだが、過去にはまた違う神が祀られていた時期もあり、一定しない。また、稲荷五社明神とされる五柱の神の中にもその名がなく、謎である。「末広」というのは何かの通称なのかもしれない。この辺りの事情は現代では失伝している。
宗教学者の植島啓司氏は『聖地の想像力』で、個々の神名は時代と共にコロコロ変わるものであり、さほど重要ではない。それが祀り続けられる”場所”の方が重要だ、と書いている。ここ稲荷山は四世紀後半にはすでに祭祀が行われていた1600年の聖地である。
2020年11月09日 17:49撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 17:49
宗教学者の植島啓司氏は『聖地の想像力』で、個々の神名は時代と共にコロコロ変わるものであり、さほど重要ではない。それが祀り続けられる”場所”の方が重要だ、と書いている。ここ稲荷山は四世紀後半にはすでに祭祀が行われていた1600年の聖地である。
人気のない一之峰で神使さまと共にしばし星を眺める。少し冷える。
2020年11月09日 17:48撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 17:48
人気のない一之峰で神使さまと共にしばし星を眺める。少し冷える。
二之社、青木大神。四ツ辻に夜景だけを見に来る人が多いのか、この辺りには全く人影がない。
2020年11月09日 17:56撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 17:56
二之社、青木大神。四ツ辻に夜景だけを見に来る人が多いのか、この辺りには全く人影がない。
三之社、白菊大神。かわいらしいお名前で自分はここが好きだ。ここの社だけ幟が曲げられているのも昔からの由来があるのだろう。これまで自分の読んだ稲荷信仰の書籍には載っていなかったが。
2020年11月09日 18:03撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 18:03
三之社、白菊大神。かわいらしいお名前で自分はここが好きだ。ここの社だけ幟が曲げられているのも昔からの由来があるのだろう。これまで自分の読んだ稲荷信仰の書籍には載っていなかったが。
四ツ辻に帰ってきた。気温は10℃を下回っている。京都市街の夜景を眺めながら上着を羽織っていると、突如すぐ近くから猪の恐ろしい叫び声が轟いた!
2020年11月09日 18:11撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 18:11
四ツ辻に帰ってきた。気温は10℃を下回っている。京都市街の夜景を眺めながら上着を羽織っていると、突如すぐ近くから猪の恐ろしい叫び声が轟いた!
猪は「見た瞬間に撃つ」と猟師が言うほどの危険動物だ。旅行の初日に怪我などしてはたまらない。三ツ辻のあたりまで駆け下りてきた。
2020年11月09日 18:29撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 18:29
猪は「見た瞬間に撃つ」と猟師が言うほどの危険動物だ。旅行の初日に怪我などしてはたまらない。三ツ辻のあたりまで駆け下りてきた。
子猫達が追いかけっこをして遊ぶ所を親猫が見守っている。夜の稲荷山は猫が多い。人間にも慣れており、足元を遠慮なく駆け抜けていく。
2020年11月09日 18:27撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 18:27
子猫達が追いかけっこをして遊ぶ所を親猫が見守っている。夜の稲荷山は猫が多い。人間にも慣れており、足元を遠慮なく駆け抜けていく。
鳥居の向こう側をチリンチリンと鈴を鳴らして歩く黒猫の姿は闇に溶け込んで見えない。怪しい雰囲気だ。
2020年11月09日 18:36撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 18:36
鳥居の向こう側をチリンチリンと鈴を鳴らして歩く黒猫の姿は闇に溶け込んで見えない。怪しい雰囲気だ。
境内に到着。
2020年11月09日 18:44撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 18:44
境内に到着。
夜間のライトアップも美しく、一度は是非訪れてほしい。社務所は閉まっているが、境内及びお山は24時間開放されている。
2020年11月09日 18:53撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 18:53
夜間のライトアップも美しく、一度は是非訪れてほしい。社務所は閉まっているが、境内及びお山は24時間開放されている。
いつ来ても心落ち着くすばらしい場所だ。
2020年11月09日 18:52撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 18:52
いつ来ても心落ち着くすばらしい場所だ。
二度目のお山を終え、お社を後にする。また必ず参らせて頂きます。ありがとうございました。
2020年11月09日 18:55撮影 by  E-M5MarkII, OLYMPUS IMAGING CORP.
11/9 18:55
二度目のお山を終え、お社を後にする。また必ず参らせて頂きます。ありがとうございました。

装備

MYアイテム
inaritozan
重量:0.30kg

感想

Gotoキャンペーンで激安で旅行が出来ると知り、この機会を逃さじと秋の京都を訪れ、京都の歴史ある霊峰を回る計画を立てた。まずは「お山」こと、稲荷神社の総本山にして1600年の聖地、伏見稲荷山。


稲荷山の四ツ辻は京都市街の夜景が楽しめるスポットでもあり、日没後もカップルを中心にそこそこの人数が登っている。しかし観光地化された低山とは言っても山は山。四ツ辻周辺にも当然のように猪や猿の出没があり、それなりのリスクは伴う。子供連れなどは不用意というしかない。
足元は石畳で整備されており、一部を除いて十分に明るいので歩行に困ることはあまりない。


夜間に神域を訪れるのは不敬という意見もあるが、それは自分次第だと思っている。神道というのは厳格な啓典宗教とは違うので、たとえ神職さんの言葉であっても、それが唯一絶対の「正解」ではなく、一意見にすぎない(厳格な啓典宗教であっても、色々な派閥に別れてガチャガチャ議論しているものだが)。


キルケゴールの言うように、一人の個人として神と向き合うのが信仰の根本だと思う。夜間に参拝することで自分の信仰に傷がつくと思うなら、やめればいい。そうでなく、信仰が深められると思うのなら登ればいい。誰かの言葉に安易に従うのではなく、自分の心の内で神に問いかける姿勢が肝要だろうと思う。当然、それはすごく難しいことでもある。


【満足度 ★★★★★5/5】
稲荷信仰の聖地。何度お参りしてもすばらしい。

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ハイキング 京都・北摂 [日帰り]
伏見稲荷大社 稲荷山参拝
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
1/5

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