強風と雨の中で足を踏ん張って耳を澄ましてみると
- GPS
- 05:00
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 837m
- 下り
- 837m
コースタイム
天候 | 朝:気温が高く(稜線で10度以上)雲の間から時おり晴れ間も見えていました。 9:30頃から雨が降り出し、風が強くなりました。 それとともに気温が急激に下がり始め、正午に麓は3度でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪がシーズン最後の様相で、踏み抜き放題です。 足を置く位置にかなり気を使いながらの歩行でした。 雪がまだらに残っているので所々で地形と方角のチェックをした方がいいです。 私は権現山の手前で支尾根に入って手間取りました。 |
写真
感想
山全体が揺れているような大風を背中で受けながら、隠れるところのない稜線に一人立って山の咆哮を聞いていた時間。
人の姿のない山上で自然が猛っている圧倒的な音の舞台。
蓬莱山へのルートをあきらめて撤退途中でありながら、この舞台のクライマックスに立ち会えた幸運に酔っていました。
朝5時の気温は15度。
R367に入っても13度。
いくらなんでも! という暖かさから、寒冷前線の通過とともに天気が崩れて気温は下がるとの予報、素人目でも風が強くなりそうな、山が荒れそうな天気です。
比良では名残の雪かも・・・と荒れる天気を覚悟の上で南比良の稜線歩きに出てきました。
どこの山に登る目的ではないのでどこで引き返すかも天気次第ということで、ペースもゆっくりのんびりです。
天候も眺望も雪も期待できるものがほとんどない中で何を見つけられるのか、内心楽しみにしていました。
雪のない登山道を歩きながら、雪解け水が流れるぬかるみ道の一歩一歩が楽しいことをあらためて実感します。
峠を越えるとさすがにまだ雪に覆われた地面ですが、先週のパフパフの雪とは比べ物にならない踏み抜きだらけの状態!
だからよけいに足元の一歩一歩に集中しながら大事に歩くことで危険とストレスを遠ざけます。
地形図の読み違いなど毎度のどたばたもありながら、大して天候の不安を感じることもなく歩けた前半でした。
風の強さが多少気になりながら小女郎ヶ池へ。
ここで風に雨が混じり始めます。
見回すとあっという間にガスがあたりを覆います。
レインウェアを引っ張り出して着込むと体の不安は感じませんが、天気の様子と行動時間を計るとゆっくり引き返すタイミングのようです。
稜線を逆に歩き出す頃には雨にみぞれが混じり、痛くて風上に顔を向けられません。
突風のたびに立ち止まり、ストックを雪に差しながら少しずつ進みます。
冒頭の音に浸っていたのはこんな状況の中でした。
なんて大きな山の中にいるんだと、あたりまえのような感想が妙に頭を占拠したまま下りてきました。
初めての山だと焦りが出て仕方ないところですが、さすがに比良の山でいくらか勝手はわかっています。
不思議に怖さを感じない中、山はきっと普段の呼吸のように天気の変化を受け止めていることを感じることができました。
そして自身を振り返ると何かをしに山に行くのではなく、呼吸するように山に立って山を歩くことを喜んでいるようです。
私の山の感じ方が少し見えたような山行で、この日に行けてよかったと思えたことです。
時間の制約が何とも歯がゆい最近の休日です。
来週はテントを担いでどこ行こうか・・・
こんちわ
比良山系は、天候が荒れていたんですねぇ
二上山にいましたが初夏の陽気で椿満開で梅七分咲き
ベンチでお昼寝組もたくさんいましたよ
ごくろうさまでした
でわでわ
比良方面も雪解けが加速して一気に春が接近してますね。かと思えば寒さがぶり返し吹雪いたり雨がしとしと降ったり、半袖で過ごせるほど暑くなったり、3月は山登り泣かせの月でもあります 。
寒暖の差を広げながら暖の方へ大きく振れて行くのでしょうね !
大人数の山行は済みましたが、monsieurさんとの「暖かくなったら・・・ 」の約束を果たしていないので近く実現できるようにしましょう!私はゲストでもホストでもOKです 。
久々の大荒れを見た! って感じでしたよ
でもこれも普段の山の顔には違いないので懲りずにまたウロウロします
yuconさんとの約束がまだ残っていますよね
伊吹の北の山を歩いていないので、雪が消えたら行きたいと思っています。
金糞岳なんかガイドしてもらえますか?
どんどん雪が溶けていきますね。
Tシャツ姿の子どももふえてます^^
いつか、このコースで東西に歩いてみたいとおもっていますが、琵琶湖側で遭難されているようですね。
この週末は、仕事を計画的に進められなかったので、山行はお預けでした。
残念賞です。
冬山テント泊も、今年はお預けかな。
monsieurさんは、ぜひ、まったり楽しんできてくださいね。
昼前から一気に荒れましたねぇ…
前線通過後の寒気…
春山で良くある事なんでしょうが、実際の変わり目を目の当たりにするとビックリしますよね
朝は暖かかったのに、その内全部着込んでも寒くなってきて…
しかも雨に濡れた体に強風…
何時でも撤退できる通い慣れた山だと何てことないんでしょうが、コレが知らない高山だったら…と思うと怖いんだろうなぁ…って思ってました
次のテン泊も…
楽しんできてくださいね
まあ比良だからこそ、こんな天気でも落ち着いて行動できたんだと思いますよ
ポカポカ陽気が続いて、この分だと海沿いの山でも探して波を見下ろしながらテントでのんびり・・・なんてイメージしていましたが、急な寒気に予定変更です。
なんだか体力勝負になりそうな・・・
おっしゃる通り、知らない山だと怖いですね
私はいつものここ最近の時間の制約があって昼には山を下りましたが、そのあとまだ気温が下がっていたんでしょうね。
今週末は暖かければゆるゆるテン泊と決めていましたが、寒くなりそうなので体を動かすことにします
雪の様子と1輪の花
春が加速して訪れているようですね
池の上は歩かれなくて良かったです
時間の制約の中でも を楽しんでいらして
山の中の大きな木立を抜ける風の音
柔らかい静かな音まで聞こえてきそう
私のドタバタ山行でもなんだか情緒の感じられる世界を想像してしまいます・・・
これを見て本文読むと「だまされた!」・・・なんて
状況の良し悪しは自分の主観だとすれば、いいほうに解釈の余地はいつだってあります。
危険度だけは客観的に見なきゃ・・・です
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