大ネド尾根から大ドッケ(花新田)+清雲寺+弟富士ー秩父の春花開花状況チェックの旅

- GPS
- 08:57
- 距離
- 42.6km
- 登り
- 2,061m
- 下り
- 2,059m
コースタイム
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
大ネド尾根は伐採による倒木や枝が多く、歩きにくい上、踏み跡がさらに不鮮明。よく調べてから歩かないと痛い目に逢いそう。下りは急下降で尾根分岐もわかりにくいので,自信のある人以外は勧められない。1275mピーク手前の急斜面の登りはルートが分かれ、不明瞭で多くの踏み跡は崩れて厳しい登り。どこが良いルートかは何回か登下降を繰り返さないと、わからないと思う。私は初めてだったので、ルートを探し、選ぶのに苦労した。 1275mピークははっきりしないピークで、探したものの通過してしまった。大ドッケ・大平山の主稜線に出ると、道は明瞭になる。 花新田への下降路はかなり崩れている。松浦本も出たので多くのハイカーが歩いているようだ。 福寿草は3月初旬以降の気温の上昇で一気に開花が進み、ピークはやや過ぎて、葉が多くなっているが、あと一週間というところかな? カラ沢は久しぶりに下ったが、トレランシューズでは足首に負担がかかった。一度滑って足首を少しひねって痛めた。大事には至らなかったが、ここを歩くにはハイカットのしっかりした靴のほうがよさそうだ。歩きにくい危険箇所が結構多いので団体ツアーはリスクが高いと思われる。登りに使って峠の尾根を下降するほうが安全だが、時間は1−2時間余計にかかり、体力も要する。尾根分岐で間違いやすい箇所もある。 |
写真
感想
新ハイの他、さまざまなツアー会社の団体ツアーが予定され、ツアー企画批判を含めネット上で話題になっている花新田。3月8日以降の急激な気温上昇で一気に開花が進んだらしい。団体ツアー前に状況確認に以降と、まだ歩いていない大ネド尾根から花新田に下降する計画を立てた。ついでにMTBで清雲寺や弟富士など、他の花の開花状況も確認するつもりで出発。
新宿で始発の山手線に乗り、7時前に西武秩父駅到着(MTB輪行)、MTBを準備して浦山ダムまで登って川俣橋を目指す。浦山ダムまで西武秩父駅から30分、ダムから川俣橋まで30分くらいだ。
川俣橋から天目山林道に入り、細久保入口付近にMTBをデポ、大ネド尾根入口に向かう。ネットで見た水道施設の階段が見える。ここから上がるより、この先の県有林の表示板の踏み跡から入るほうが楽そうだ。林業関係の作業道と思われる道が左の尾根へと導いてくれる。
大ネド尾根の末端はかなりの急傾斜だ。しかも伐採や枝打ち作業が盛んに行われているらしく、枝や倒木が多いため、歩きにくい。標高700m付近で水道施設から上がる枝尾根と合流すると少し傾斜が緩む。標高850mあたりから再び傾斜はきつくなるが、985mピークに近づくと、尾根が急に広くなり、どこを歩いてよいかはっきりしなくなる。栗のイガが多数落ちていて、トレランシューズでは刺さって痛い。
登り始めてから1時間強で985mピークに出る。何の道標も無論ない。ここで昨日城山カタクリの里の帰路、橋本駅で買ったブリオッシュに自作カレーを詰め込んだカレーブリオッシュを少し食べて補給、標高1000mあたりから二重尾根になり、さらにわかりにくい。時折踏み跡が明瞭になるが、やがてはっきりしなくなる。
1275mピークに向かい、1050m付近から傾斜がきつくなり、踏み跡はいくつかに分かれ、どこを歩くべきか悩む。傾斜のゆるい斜面に巻く道を探すべきと思ったが、距離の短い急傾斜の踏み跡を追う。笹は少し刈払いされてはいるが、道は急傾斜のため崩れており、木や笹をつかんでよじ登る感じ。なんとか1275mピーク付近に出たが、ピークはどれかはっきりしないうちに、過ぎてしまった。1275mピークを過ぎると尾根道は明瞭になり、大平山・大ドッケの稜線に合流する。合流点には赤テープがある。
予定では大平山のピークを踏んでから花新田に下りるつもりだったが、日差しのあるうちに花畑を撮影しようと引き返し、すぐ花新田に向かった。下降点の広場には3人が福寿草を見てから登ってきていた。尋ねると見ごろで最高でしたという。
下降路は昨年に比べ、多くの人が歩いたのか、かなり崩れている。花新田の上に出て荒らさないように、脇の斜面を慎重に下る。今日は比較的ハイカーの数が少なく、3−4組のみ。一人の女性はかなり上の斜面まで上がって、撮影している。私はせっかくの大群落を荒らすのを恐れ、途中まで撮影し、下で昼食おにぎり弁当(105円)を食べる。犬を連れたご夫婦が登ってきた。高齢の奥様は「大変な思いをしてカラ沢を登ってきたが、この大群落を見れて歩いた甲斐があった」と喜んでおられた。峠の尾根はどうかと聞かれたので、道は明瞭だが、尾根の分岐で間違えやすい場所もあり、時間もかかるので、コース取りと体力に自信がある人に限られると答える。
30分くらい過ごして、今日は清雲寺、弟富士によるので早めに下山開始。犬連れのご夫婦にカラ沢下降を奨めたものの、トレランシューズはこのガレ場の沢の下降には向かない。足首への負担が大きいのだ。すべって左足首をひねり、ぞっとした。軽い捻挫だ。しばらくじっとして回復を待つ。果物を少し食べる。なんとか大事に至らず歩けるようなので、恐る恐る下降再開。
ハイカーが一人登ってくる。カラ沢出合手前の沢に入り、峠の尾根の稜線まで出てしまったという。大ドッケから花新田への下降点がわからないので、再び沢をなんとか下降、心が折れそうになったが、意を決して登ってきたという。もうすぐだと聞いてほっとされていた。少し痛む足を引きずって、なんとか1時間弱でカラ沢出会いに出る。このルートは崩れやすいガレ場の歩きで、湿ったコケの張り付いた石やその上の落ち葉などで滑りやすく、事故がおきやすいと思われる。団体ツアーは、保護の面でもリスクの面でも感心できないと思う。
カラ沢出合から20分くらい、崩れた箇所の多い谷筋の斜面を横切る道を進む。何箇所かは補修された感じになっているが、注意して歩かないと谷に滑落しそう。鹿柵を数箇所くぐり、細久保の廃屋を通過してしばらく進むと61号鉄塔が見えてくる。その少し咲きに61号鉄塔に向かう巡視路入口があり、地蔵峠・峠の尾根にはそこから入る。花新田から2時間弱でMTBデポ地に戻った。
足首は大丈夫そうなので、すぐにMTBで清雲寺に向かう。登りで少し足が痙攣し始めたので、少し休憩し、浦山ダムを越え、長泉寺に向かう急な道に入る。一気に下降し、長泉寺入口で休憩、撮影。ゆっくり清雲寺に向かう。道の駅荒川にケータイで尋ねると、清雲寺の枝垂桜も弟富士のカタクリも咲き始めているという。
ルンルン気分で清雲寺まで走り、さっそく枝垂桜を撮影する。県指定の天然記念物の大枝垂桜はまだごく一部しか開花していないものの、他の桜はかなり開花している。桜祭りはまだなので、人は少ないが、見頃は来週末くらいか?
弟富士に向かう。千手観音を通過し、武州日野駅に向かう。線路を渡って遊歩道の手前の赤い鳥居手前にMTBを置き、カメラを用意する。まだ誰もいない。少し進むと一輪、二厘と少しづつカタクリが開花している。咲き始めだ。咲き始めのカタクリはとりわけ美しい。斜面の大きな群落はほとんど開花していないが、上のほうにややまとまって開花している場所もある。しかし道はなく近づけないので、望遠レンズがないと撮影できない、今日は大ネド尾根が厳しいかもと、重いので持ってこなかった。
急ぎ足で進む秩父の春を堪能した一日だった。気分が乗ったので、帰りは特急の中で、武甲正宗新酒の無ろ過生原酒を飲みながら、今日の山旅をかみしめながら帰宅した。
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hirokok510










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