九鬼山〜倉岳山〜高柄山〜鶴島御前山(高柄山で小熊を目撃)


- GPS
- --:--
- 距離
- 26.3km
- 登り
- 2,191m
- 下り
- 2,445m
コースタイム
→大桑山11:01-06→高畑山11:26→倉岳山12:08-16→立野峠12:35→舟山13:33-39→寺下峠13:48
→矢平山14:21-27→大丸14:52→高柄山15:32-42→鶴島御前山16:55-17:02→上野原駅17:50
※伐採地東端→鈴ヶ音峠間は道間違いがあり復帰までの15分を含む
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り 中央線 上野原駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【全体として】 細かいアップダウンが無数にあり、低山だが非常に厳しい縦走。 【九鬼山→鈴ヶ音峠(ヤブ区間)】 2010年5月下旬、2011年11月中旬、そして今回で3回目の通過。 感想としては、5月は既にヤブが茂って邪魔くさい。 11月中旬は落葉が酷く迷いやすい、実際2011年は2回道を見失った。 今回はまだ冬枯れですっきりしていて歩き易すかった。最近刈払いされた模様。 九鬼山側より鈴ヶ音峠側から歩いた方が楽だと感じた。 【高柄山】 ヤマレコでも熊がいるとの情報。ホントに居てびっくりした。 【鶴島御前山】 超低山だが、九鬼山方向から縦走した場合、最後にハードな上り下りで厳しい。 |
写真
感想
病み上がり復帰山行です。
風邪の回復に3週間以上もかかり1ヶ月を棒に振ってしまいました。
このコースはエスケープルートがたくさんあるので、ロングもショートも
臨機応変に歩ける楽しい安心コースです。
しかし、とにもかくにも、こんな低山で熊に出くわすとはびっくりこいた。
以下 行程概略
富士急線禾生駅から大月方向に10分ほど戻るように登山口へ向けて歩く。
道路の温度計表示は3℃、かなり冷えています。
橋を渡ると煉瓦造りの特徴ある水路橋が右に見えて来て、そこをくぐります。
今回も愛宕神社コースを登るつもりだったが、なぜか杉山新道に入ってしまいました。
杉山新道は鈴ヶ音峠への縦走路に出てしまうので、愛宕神社経由がお勧めです。
九鬼山の南側からは真っ白な富士山が間近に見えました。
頂上からは北側の大菩薩方面は良く見えますが、富士山が見えない
この付近の山にしては珍しい頂上です。
今日のコースは長いので早々に出発。
九鬼山〜鈴ヶ音峠間は破線にしてもいいようなヤブ区間があります。
しかし、今回はまだ冬枯れのせいでしょうか、それとも整備が進められたのでしょうか。
2010年と2011年に歩いた時より、ずっと歩き易くなった印象です。
ヤブ区間には途中に伐採地があり、絶好の休憩ポイントになっています。
縦走で九鬼山頂が混んでいる時はここで休憩するのも快適です。
百蔵山・扇山方面や道志の山々が望めます。
一昨年の秋は、冬枯れ前のヤブ、そして落葉や倒木に苦しめられた区間ですが、
今回は拍子抜けで油断をして、思わぬ失態をしてしまった。
伐採地東端からは崖のような急斜面を降りますが、ここはやや南東に降りるのがルートです。
今回ボケっとしてたら、真東に向かう立派な作業道に引き込まれてしまいました。
「前回はこんな道は通ってない、変だぞ」すぐ気が付きましたが、
かなり降りてしまい、15分ほどのロス、というか貴重な体力消耗しました。
ここは鈴ヶ音峠方面から来れば間違う心配は無いところですが、
九鬼山から歩く方は気を付けて下さい。
山関係者?ボランティア? 刈り払いが入ったかのような明快なルートを
快調に進み、鈴ヶ音峠の林道に出ることができました。
この付近は少し標高を落としているので自然林の芽吹きがきれいでした。
10分ほど林道を歩くと、再び明るい自然林の山道に入り高畑山を目指します。
右手には逆光で黒く見える道志の山々が大きいです。
右下にゴルフ場が見えてくると高畑山はすぐ近くなります。
人気の高畑山頂上は混んでいると予想し、ひとつ手前の大桑山で休憩しました。
ここからは高畑山・倉岳山の人気コースを歩くため、ハイカーが急に増えます。
今まで誰にも会わなかったのがウソのようです。
お昼時で賑わう倉岳山頂上を過ぎ、立野峠を過ぎると、再び静寂の尾根歩きになります。
立野峠の先に細野山という目立たないピークがありますが、
この付近は道志・丹沢のビューポイントで私のお気に入りの場所です。
丹沢主脈の姫次付近までの尾根がスカイラインのようによく見えます。
矢平山の急坂を登りをピークを越えると林道と接する大地峠に到着。
一昨年の11月はここで日没間近になり、四方津にエスケープしました。
ここまで来るとかなり疲れて来ますが、4月ともなると陽も長く余裕です。
大地峠のすぐ近くの大丸というピークからは、これから歩く高柄山がよく見えました。
舗装された立派な林道に出て再び山道。かなりのアップダウンです。
高柄山では熊が目撃されたという情報が以前からヤマレコにありましたので、
念のためここから熊鈴を付けました。
一昨年歩いたヤブ区間はかなり怪しい雰囲気でしたが、今回、鈴は不要かと思うほどでした。
小さくとも数多くのアップダウンでヨレヨレ状態になり高柄山に到着。
ここも上野原方面の山々、そして丹沢が好展望でした。
まさかこの後、熊を目撃するとは思いもしませんでした。
中央線の街並みと秋山の集落に南北から挟まれて下界の喧騒が響く場所です。
かつて沢登りをやって、とんでもない道なき道をヤブ漕ぎしたものですが、
一度も熊に遭遇したことはありませんでした。
熊が増えたのでしょうか。
現場は高柄山頂上から鶴島御前山方面へ10分ほど降りた標高600m付近の登山道沿いです。
進行方向右下の斜面でガサガサという音、「おっ、何かいるな!」
音の大きさから感覚的には距離は20〜30m。山道を歩けば日常茶飯事のことです。
10mほど緩斜面でその下は急斜面のよう。登山道を外れないと急斜面の部分は見えませんでした。
時間も押しているので、そのままやり過ごし、50mほど歩きました。
斜面の傾斜が緩んで下の方まで見えるようになりました。
と、すると! 下の斜面30〜40mほどのところに黒い動物が…
芽吹き始めた灌木が邪魔でしたが、黒いが日本カモシカなどではない。
こんなところに日本カモシカがいるわけがない。
黒い動物は木に登ろうとしているのか、両手を木に添えているのがわかりました。
明らかに小熊でした。
写真を撮らなければと思った時には、こちらの存在を知ったのか見えなくなりました。
なんとか写真を撮りたい、と思ったが、小熊の近くには必ず親熊いるといいます。
よく考えると、さっきのガサガサは確実に親熊だろうと思います。
長居は無用です。
これは早く立ち去った方が賢明、そう思い足早に歩きました。
縦走の後半でかなり疲れていたので、下りでの遭遇で良かったと思います。
ゴルフ場も街並みもすぐそこにあるような場所で遭遇するとは…
この後、ガンガン下り、最後に鶴島御前山を登り返し上野原にゴールします。
鶴島御前は400m台の小さな山ですが、縦走の最後に激上り・激下り、すごい山でした。
昔、岩登りもかじった手前、ハイキングではロープや鎖は使わない主義ですが、
フラフラに疲れて恥も外聞もなく、下りではロープにぶら下がり状態で降りました。
距離的には、生藤山〜高尾山、戸倉三山〜高尾山の縦走とほぼ同じですが、
こちらの方がキツイと感じました。
倉岳山・高畑山付近を除くと殆どハイカーは見かけません。
トレーニングには良いコースだと思います。
コメント
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yamakeroさん、こんにちは。
この山域、yamaheroさんお得意ですよね。
私は今だ踏み込んでいない所ですが、興味津々です。
熊、やはり環境の変化とかで生息範囲が変化している
のでしょうか。
昨日、石砂山の登り口で地元のおばさんと少し話した
のですが、熊やヒルで地元の人はあまり山に入らなくなった
といっていました。
標高グラフ見ましたがかなり↑↓ですね。
表記の累積標高の1.5倍ぐらいの感じですね。
millionさん、こんばんは。
この山域は熊の心配は少ないと思っていたのですが、
かなり人里に近いところにいるんですね。
人馴れした熊は怖いですよ。
鈴音や話し声を聞いても逃げないでしょうからね。
millionさんも私も単独なので気を付けないといけませんね。
私は鈍足ですからかなりヤバイです。
常々行きたいと思っている道志の山も怪しいですね。
石砂山付近もそうですか。
millionさんのレコ見て早いうちに石砂山方面も行きたい
と思ったのですが、丹沢も含め、アチラ方面はもうヒルの季節ですね。
そうなると、やっぱり奥多摩かな。
1ケ月も体調不良でしたか?
今回のレコを拝見する限り、完全復活ですね
1000m級の縦走をこれだけ歩けたら凄いですよ
実は私も2週間前のインフルエンザをひきずっています。
体調が戻るまで、時間のかかる歳になりました。
さて今週は埼玉帰省中で、13日(土)は我が家からの西山、
雲取、大菩薩がとても良く見えました。
澄み切った空のもと、歩かれていたのですね。
羨ましい限りです
それにしても、熊との遭遇は御免ですね。
我々が若かった頃に比べて生態系が大きく変化している
のでしょうね。
冬眠しなくなった、熊の話を聞いたことがあります。
私の防御策は鈴+ホイッスルですが.....
こんにちは、お久しぶりです。
新幹線ですぐ帰れるとはいえ
単身赴任されてもう一年になるんですね。
それでも精力的に中京方面の山を歩かれているようで
何よりです。
私の方は、風邪なんてめったにひかないのですが
いったんひいたら中々回復しない。
これこそ年とった証拠です。
大きな山は大変でしょうけど、
低山なら何とか歩けるので安心しました。
近郊低山の熊にはびっくりしました。
熊鈴なんて馬鹿にしたり、迷惑だ
なんて思っていましたが
考えを変えなければと思います。
ラジオ付けて歩いている人のことも
とやかく言えない気持ちです。
私も対策真剣に考えます。
yamaheroさん、LArcでございます。
病み上がりで26kmも歩かれるなんて・・・いつも驚かされます。
同じ日に秀麗富嶽十二景、九鬼山、高畑山、そして倉岳山に行かれていたのですね。
熊に遭遇した場面では、めったにあることではないので、写真に収めたい気持ちがよくわかります。
残念でしたが、お怪我をなさらなくて何よりです。
大変参考になりましたので、同じルートを踏ませていただこうかと思います。
そのときは熊鈴を忘れずにぶら下げるようにします。
こんにちは。
コメントありがとうございます。
普通に考えると、私の歩いた九鬼山〜鶴島御前山より
LArcさんの姥子山や黒岳・小金沢山あたりの方が
はるかに熊が出そうな雰囲気ですよね。
でも最近は熊の生態もわからないものですね。
九鬼山〜鶴島御前山の縦走は低山ばかりですが、
なかなか味わい深いコースです。
LArcさんなら得意の超早朝出発で上野原スタートですね。
ヤブ区間もずいぶん整備されましたから
夏を除けば快適に歩けそうです。
私のレコ参考にしていただければ嬉しいです。
私は、熊が出そうなところは、これからは熊鈴ではなく
ラジオをガンガン鳴らそうかと思ってます。
もう、人目は問題じゃないですね。
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