上盛山☆上関の眺望絶佳の島山に
- GPS
- 01:52
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 376m
- 下り
- 364m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大部分は舗装路 破線コースも通行に問題なし |
写真
感想
午前中に出張の用事が終了すると、急いで新山口駅に向かいこだまの新幹線に乗る。こだまは1時間に一本しかないので、乗り遅れるとこの日の予定がふいになるところだ。この日の午後の短い時間の山行先に選んだのは上関にある上盛山(かみさかりやま)であるが、地元の人は別としてほとんど知られていない山ではないだろうか。そもそも山頂まで舗装路が通じているので、山登りの対象にもならないところである。
まず上関について・・・「かみのせき」と読む。有名な下関に対して瀬戸内の上手(かみて)にあるので上関・・・かつて瀬戸内を航行する船の積荷を検分するために上関、中関(なかのせき)、下関と関所が設けられたことに由来するらしい。見方を変えれば、上関があるから下関があると言える。中関は防府の街に辛うじて地名が残っている。ちなみに鯖や鯵で有名な大分の関もかつて豊予水道を航行する船を監視する関所が設けられた場所らしい。
上関町を構成するのは室津半島の先端部にある室津の街と長島であり、ここはかつては村上水軍の本拠地だったところだ。源平の戦いにおいても毛利元就と陶晴賢が争った厳島の戦いにおいても勝敗の行方を左右したのはこの村上水軍といっても過言ではないだろう。
室津から長島に渡ったところが上関であるが、実際には町の中心は本土側の室津にあるらしい。上関のすぐに背後に聳えるのが長島の最高峰の上盛山であり、かつては村上水軍の城が築かれたところでもある。周防灘を通る船に睨みをきかせるには格好の要衝だったのだろう。
柳井から室津半島を南下すると途端に海岸沿いは鄙びた雰囲気になるが、対岸に周防大島を大きく望む。半島の中央部で西側に移動すると途端に沖合に大きく長島の島影が広がる。
室津からは上関大橋を渡り、長島に辿り着くと島の漁協の広い駐車場に車を停めさせて頂く。ここは柳井、八島、祝島への航路の中継地であるが、漁港に浮かんでいたのは案内標もない小さな桟橋であった。
漁港からは敢えて舗装路を避けて国土地理院に地図に記された破線の道を辿って、上盛山に向かう。あまり人が通るとは思えぬところではあるが、意外と荒れておらず、倒木の類はほとんどない。しかし、鬱蒼とした照葉樹林の中は湿度が高く、虫が多い。私も家内も早速にも服の上から刺されたようだ。
山中には忽然と現れた小さな池と竹林を過ぎると、右手には果樹園が広がるようになった。おそらくみかん畑だろう。果樹園から先は急に道が広くなり、軽トラックが通ったタイヤの跡もある。やがて下からの舗装路と合流する。風もなく、蒸し暑い空気が漂う中を山頂を目指す。
上盛山の山頂の手前には一台の車が停められており、ご夫婦が立ち去るところであった。山頂には灯台かと思っていたが、近づいてみると灯台を模した展望台であった。若者が三人ほど降りてくる。車が見当たらないので、若者達も下から登ってきたようだ。
山頂の西側では風力発電のための大きな風車が二機、建てられている。今回の山行の前に調べてたこの上盛山の山頂からの写真には風力発電機は写っていなかったので建設されたのはかなり最近のことなのだろう。
山頂では途端に涼しい風が吹いている。螺旋階段を登って展望台の上に立つと360度の眺望が広がった。
下山は舗装路を辿る。どうやら涼しい風が吹いていたのは山頂の一帯のみであったようだ。山頂を離れると再び空気が蒸し暑く感じられる。
御汗観音により道してから、上関の街に下ると、折しも雲の切れ目から夕陽が対岸の皇座山を明るく輝かせている。上盛山を見上げると山頂の上には晴れ空が広がっていた。明日の好天を期待したいところだが、柳井の街を経て周防大島に渡ると夕空の輝きはいつしか消えて、雨が降り始めるのだった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
瀬戸内海総なめ
お目にかかって以来たくさんのこと教えていただきました 感謝
ただ私のアーカイブ 容量が少ないので先入先出状態です 😢
野次馬に変身します
yamaizuさまとはどんなルートでお会いになったのか気になっています💦
いいえ 瀬戸内の西部の海沿いをわずかに齧っただけです。
(今日は播磨灘の海辺でしたが)
>お目にかかって以来・・・
こちらこそ、たくさんのコメントを頂きました 感謝
>yamaizuさまとはどんなルートで・・・
それはバリルートに決まっているでしょう😁
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する