長者ヶ岳・天子ヶ岳(過去山行)


- GPS
- 07:00
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 970m
- 下り
- 968m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
過去の山行記録です。
本当であれば、奥秩父の国師ガ岳にいく予定であったが、一泊二日で山にいっているような雰囲気ではなくなり、近場の山に初日の出を兼ねて行くことにした。
朝3時、出発。東名一厚木ICに入る。道は思ったよりも空いている。夜の東名は実に万三郎以来。御殿場SAで休憩を取るが、皆にぎやかそうで楽しそうである。一人、山に登る身は少し寂しい。富士ICで降りた後、白糸の滝まではほぼ、予定どおり。しかし、白糸の滝から、田貫湖迄、車で道の下調べで走ったが、途中で迷って思わぬロス。どうにかこうにか、道を確認した後、白糸の滝に戻り、田貫湖迄再び歩き始めた。
たんたんとしたアスファルトを歩き詰め、ようやく田貫湖の長者ガ岳登山道入り口に入る。歩き易い道ではある。しかし、急な登りが続く。ひょっとするとたいしたことはないのかも知れない。体力の落ちか、勾配のせいか分からないが、あえぎあえぎ登る。下ってくる人に何人か出会う。しかし、登る人はいない様だ。皆、初日の出が目当てらしい。しかしながら、空はいつのまにか厚い雲で覆われていてその願いがかなった人はいないようだ。ようやく、長者ガ岳の山頂に着いた。毛無山への縦走路が続いているのを目にする。連結の為の熱い血潮が一瞬よぎるが日帰りではとても困難と考えてあきらめる。休憩兼朝食のため、うっすらとベンチにかかっている雪を払って坐る。山頂には自分一人。しかも、霧が漂ってきて視界ゼロ。急に寒くなってきて、気持ちも身体も凍える。荷物をまとめて早々に出発し、天子ガ岳に向かう。
天子ガ岳への登りにさしかかったころ、日が差し出す。晴れてきた。山頂で人の声がする。沈んだような気持ちが一変に変わる。山頂にいたのは埼玉から来たという初老の夫婦であった。山座同定に付き合わされるがこちらもよくわからない。南アルプス南部が目の前に悠然と広がっている。しばらく、話をしてから彼らはどちらに降りるかの相談をしている。白糸の滝のほうに降りたい様子であるが、車を田貫湖の駐車場においているため、白糸の滝に降りると舗装道路をかなり歩くことになる為に思案の様子。田貫湖の駐車場迄、車で送りましょうかと申し出る。
こうして、下山は、独りの寂しい山行から、楽しい語らいの場に変わった。話しながら降りると本当に早い。目の前の雄大な富士山を見ながらあっという間に麓の集落についた。
そこから、白糸の滝の駐車場まで、暖かな新春の日をあびながら、ポクポクと歩いた。
さて、彼らを田貫湖の駐車場に送り届けると思わぬことに謝礼といってお年玉を差し出された。断ったものの譲ってくれないので、ありがたくいただく。この年になってお年玉をいただくとは思ってもいなかった。
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