北岳ナイトハイク

- GPS
- 27:15
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 2,250m
- 下り
- 2,244m
コースタイム
07:41 広河原
09:23 二俣 09:35
11:47 八本歯のコル 12:06
13:04 北岳山荘
(幕営)
■2日目(2013/08/11)
23:36 北岳山荘
01:52 北岳 05:05
05:53 北岳山荘
(テント撤収)
06:44 北岳山荘
07:33 八本歯のコル
08:50 二俣 09:00
10:56 広河原
| 天候 | 2013/08/10:晴れ 2013/08/11:晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
<往路> 朝5時過ぎの到着で第7駐車場(無料)に駐車。 駐車場入場時に混雑。 芦安駐車場から広河原へは乗合タクシーを利用(\1,100、30分待ち)。 <復路> 広河原から芦安へは乗合タクシー(\1,100、30分待ち)。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
登山ハイシーズンなので随所で渋滞が発生。 登りの時は二俣〜八本歯のコル、 下りの時は八本歯のコル〜広河原、 この辺りのすれ違い、追い越し越されが頻発。 二俣〜八本歯のコルのコースタイムは、 手持ちの山と高原地図(2010年度版)では 登り2時間、下り1時間となっているが、 同社同地図の他区間、他山域地図と比較してシビアな設定に思える。 |
写真
感想
8月10日〜8月11日の土日を跨ぐ夜。
この日は月は20時過ぎには沈み、ペルセウス座流星群の極大である8月13日も近い。
天気さえ良ければ絶好の天体観測日和ということで、夜間撮影を行うことにした。
関東から通いやすく夜間でも比較的歩きやすい場所の候補として、以下をピックアップ。
・富士山
・北岳
・八ヶ岳(硫黄岳)
・鳳凰三山
悩みに悩んだ挙句、稜線上にテントを張れる北岳を選択した。
(星空が見えない場合に通常登山に切り替えることができるのが最大の理由。)
北岳では前述のペルセウス座流星群、天の川、北岳の星景写真を狙う。
■1日目(2013/08/10)
芦安駐車場は予想以上に混雑していた。
始発バス・タクシーを逃してしまい、次発タクシーでの広河原入りとなった。
麓の甲府市では気温40℃を記録したそうだが、北岳への登山道も暑さとの戦いだった。
二俣以降は日陰も少なくとにかく暑い。
これまでに経験したことのないような発汗、
所々で流れている大樺沢の雪解け水で体を冷やしながら、ゆっくりと稜線を目指す。
八本歯のコル直下は地獄絵図そのもので、狭い登山道に所狭しと休憩者がひしめく。
八本歯のコルからは北岳山頂は目指さず、トラバース道を使って北岳山荘へ直行する。
テントを張って夜間撮影に備えて仮眠をしたかったが、仮眠どころではない暑さだった。
17時頃になるとガスが湧いて少し涼しくなった。
それはそれで嬉しいが、夜間撮影のことを考えると不安でもある。
ガスが抜けるのを祈りつつ、19時過ぎに就寝。
夜も気温が高く#5のシュラフをはだけて眠った。
■2日目(2013/08/11)
予定通り23時30分に起床。
祈るような思いでテントのベンチレーターから外の様子を伺う。
夕方のガスは綺麗に抜けていた。空には満点の星空が広がる。
よし、撮れる!(小さくガッツポーズ)
パッキング済みのサブザックと三脚を手にコソコソと出発。
テン場を充分離れたところで身支度を行う。
まずは目指す北岳を踏む前に、稜線から北岳を本体を撮影。
時間はたくさんあるので長めの露光で撮影。
北岳を撮影した後に山頂へと向かう。
北岳山頂は少し西風が吹いていた。停滞していると防寒装備をしても少し寒かった。
山頂ではまず富士山を撮影。肉眼でギリギリ視認できるが、ファインダー越しだと完全な暗闇。
構図を決めるのに手こずって大きく時間をロス。
続けて天の川を撮影し、3時をまわったあたり、
そろそろペルセウス座流星群を撮ろうと思った所でカメラが結露し始める・・・
レンズを拭いても数秒程度で結露してしまうため、ここで夜間撮影は中止。
ご来光までの1時間以上、やることがなくなってしまった。
山頂で退屈していると、突然視界にヘッドライトの明かりが視界に。
心臓が飛び出しそうになったが、北岳肩の小屋から登ってきた登山者だった。
自分と同じように夜間撮影をしているということで、明け方まで撮影の話など
を交わし、退屈であるはずの時間は和らいだ。
ご来光が近づくと、山頂には続々と登山者が集まってきた。総勢3、40人くらいだろうか。
周辺の山、間ノ岳、鳳凰、仙丈あたりの稜線にもヘッドライトが伺える。
5時丁度くらいにご来光を迎えてから北岳山荘のテン場へと下る。
朝日に染まる北岳・間ノ岳の稜線眺めての下山はとても気持ちが良かった。
テントを撤収してから広河原へと向かう。
前日同様、暑さとの戦い。甲府の気温はこの日も40℃超えだったとか。
もう少しで広河原というところで立ちくらみが起こる。
寝不足なのか熱中症なのかわからないが、これはマズいと思ったので
日陰の沢場にマットを広げて寝転び、しばしの休憩をとった。
幸いにもすぐに症状が収まったので、ペースを抑え気味にリスタート。
無事に広河原へと下り、麓の温泉に浸かって汗を流す。
が、温泉を出て車に戻るまでに汗だくになってしまった。
fjsaf1










こんばんは!
30分露光の12枚目の写真、素敵ですね。僕らの立っている地球は地軸を中心に廻っているんだと感じさせられます。
差し支えなければ、カメラ・レンズの機種や設定などお教えいただけませんか。
記念撮影レベルの腕前から、ワンランク上の写真を撮りたいと思っています。
こんばんは。コメントありがとうございます。
星空の写真は自分も試行錯誤していて、決まった撮影パターンというのは
確立できていません。お答えできる範囲で回答させて頂きます・・・
今回の山行で持ち込んだ機材は、
・カメラ:CANON 5D MARK
・レンズ:CANON TS-E 17mm F4L
・レンズ:CANON EF50mm F1.8
・三脚:Verbon Geo Carmagne E535M
・雲台:PHD-55Q
・その他:レリーズケーブル・水準器(ホットシュー装着タイプ)
という構成です。
30分露光している12枚目の写真は17mmのレンズ、
同じように20分露光している13枚目の写真は50mmのレンズです。
やはり広角レンズの方が日周運動が強調されるかなと思います。
ただ広角だと余計な光を拾ってしまうので構図に注意が必要です。
設定についてですが、山に登る前に予め撮影場所を決めておいて、
月齢と撮影場所の日の出・日の入り・月の出・月の入り、それらの時間と方角も調べておきます。
そして、いざ写真を撮るという時の設定については、
現地で構図や露出を追い込んで行きます。
12枚目の写真ですと、ISO感度100で30分(1800秒)くらいシャッターを開けた写真を撮りたかったので、
ISO100・・・1800秒
ISO200・・・900秒
ISO400・・・450秒
ISO800・・・225秒
ISO1600・・・112秒
ISO3200・・・56秒
ISO6400・・・28秒
ISO12800・・・14秒
ISO25600・・・7秒
と、先ずISO感度25600、シャッター速度7秒で適切な露出に追い込みながら
同時に構図の微調整を行い、露出と構図が決まったらISO感度100で30分シャッターを開けます。
そして・・・長秒露光で事前にイメージしたのと近い写真が撮れると最高の気分です!
(失敗すると、単に時間の無駄。最悪な気分になってしまいますが・・・)
山中でいきなり撮影するのは難しいと思うので、
先ずは徒歩や車で簡単にいける郊外で何回か事前に撮影テストをするのが良いかと思います。
自分は登山口で車中泊の準備している間に撮影したりして、訓練していました。
ご丁寧に記載いただき、とても参考になりました。
特に、ISO数値を大きく、シャッタースピードを早いところから絞り込んでいくというテクニック、勉強になりました。fjsaf1さんのような高級機材は持っていませんが、手持ちの機材でも最低限のこと、真似事くらいはできるかなと考えます。
それから、月齢、月の出入時刻のこと忘れがちなので、山行の日程を組む際に注意します。(山だと特に明るく見えますしね)
いつか長時間露光後のプレビューを見た瞬間にガッツポーズがでることを夢見て、修行します!
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