小川温泉から朝日岳 - 自転車併用の日帰り-


- GPS
- 11:57
- 距離
- 38.3km
- 登り
- 3,309m
- 下り
- 3,305m
コースタイム
天候 | 曇り一時霧、瞬時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
温泉ホテル周辺の駐車場は特に規制なし |
コース状況/ 危険箇所等 |
自転車区間:小川温泉元湯から越道峠への林道に上がるには、ホテル前の道からは自転車に乗れない山道になり、湯ノ瀬トンネル経由が良い。トンネル内はライト必須。林道は全線舗装だが横断水路、ひび割れ段差、路上落石等々注意箇所多い。 登山区間:急登多いが一般登山道として整備されている。 |
写真
感想
金曜日の北陸は秋雨前線の走りで記録的な大雨、土曜朝まで影響残ったが日曜日は回復の見通しで、以前から考えていた日帰りの朝日岳に臨んだ。マイカー進入禁止になっている小川元湯-北又小屋間の林道は自転車でアプローチする。
夜明け前に小川温泉元湯を自転車で出発する。湯ノ瀬トンネルを抜けて越道峠へのヒルクライムとなる。この登りは峠までの7.3kmで標高差580mを稼ぐ、かなり厳しい坂で後半は斜度10%超の急坂がひたすら続く。路面は一応舗装だがひび割れ、段差、鉄板で部分的にカバーした横断水路、路上の落石、木の枝など常に注意を要する。開通記念碑のある越道峠に明るくなって到達。
今度は楽チンのダウンヒルで北又ダム傍の北又小屋に到達。北又小屋前には既に自転車がデポされていた。その横に自分の自転車を置き、サイクリングシューズから軽登山靴に履き替えて、登山者として出発。
北又小屋から案内板に従ってダム前に下り、閉鎖している鉄格子ゲート傍から階段で吊り橋に下りる。吊り橋を渡るとイブリ山への登り道、イブリ坂と呼ばれる標高差1000m超の一気登りが始まる。標高840mに一合目の道標があり、イブリ山頂の十合目まで全て休み易い所に置かれていた。前日までの雨の影響が残っているかと心配したが、全く問題なかった。僅かにある平坦地ではぬかるみに近い所があるにはあったが気にするほどではなく、この山は水はけは良いようだ。イブリ山頂に着くと、目指す朝日岳が初めて拝める。
イブリ山から朝日小屋のある朝日平までは、急坂からは解放されるがややアップダウンがある。前朝日の手前から湿地状のお花畑が現れ、楽しい山道になる。写真も撮りながら、気分はのんびりペースはしっかり進んで朝日小屋に到達。北又小屋から4時間だった。
小屋のスタッフが小屋前のペンチで一斉に休んでいて、日帰りですか、自転車の人ですか、と聞かれた。北又小屋に自転車が2台ある情報は既に得ていた様である。1台目の人は8時半に小屋に来ていたと言うから、僕より1時間半早く行動している。
さてあと一息、朝日岳に登ってしまおう。木道の交換整備作業の現場を通り抜けて行く。ご苦労様です。一気に登ってしまおうと思ったが、ここもお花畑が見事に綺麗で、写真を撮りながらのペースになった。良い水場もある。朝日小屋から45分で、誰もいない朝日岳山頂に到達。
朝日岳山頂では、周辺やや雲が多く、栂海新道方面、富山平野方面は見えない。白馬岳方面が比較的良く見えて、剱岳・立山、毛勝三山がなんとか見える。全国的には今日も大雨の地方もあると言うので、まずまずだ。
途中水を汲んで朝日小屋に戻る。少し離れたキャンプ場にはテントが一張りあって主が居る様子だが、他に誰も外にいなくて少々寂しい。ガスも沸いて来たので休まず下山を続ける。
下山途中にすれ違った三人組の一人に、「××の人ですか」と尋ねられ、その通りなのでエッと驚いた。先日放映された富山県だけのローカル番組で、「立山アルペンヒルクライムに出場した地元の選手」の数名が紹介され、その中の一人として覚えてもらっていたのだ。
イブリ山までは行きと同じく楽しく下る。小休止の後は樹林帯の中の、標高差1100mの急坂下りだ。二週間前の剱岳早月尾根の下りでは足に疲れが出てスローペースの下山だったが、今日はなかなか調子が良い、衝撃を受けない着地を心掛けながらも快調に下れる。五合目で一服し、後は休まず歩いて吊り橋まで戻って来た。吊り橋から北又小屋までの登り返しは、疲れていたら辛い所だが、流石に駆け上がるわけにはいかなかったものの、気合一発でやっつけて北又小屋に到着。もう一台の自転車は未だ留めてあった。
再びサイクリングの人となって、今度は越道峠までの標高差200mの登り返しだ。登り始めて間もなく、突然雨が降り始めた。それもいきなりの本降りだ。慌てて雨具を着込み、ザックにもカバーを掛けて、ずぶ濡れのダウンヒルを覚悟したが、その後10分ほどで小降りになり、下りにかかる時はもう晴れて来た。この登り返しは、行きの登りと同じく10%の坂だとしたら、長丁場の最後の辛い区間かと思うが、実は5,6%程度の緩い坂が続き、この点では助かった。峠を越えたら路面に注意してひたすら下るだけ、30分ほどで小川温泉の露天風呂が対岸に見え、トンネルをこれも慎重に通過して無事小川温泉元湯に帰還した。
次の日も足の筋肉痛は僅かなもので運動には全く支障がない。消耗しつくさずに下りてくる点でも本山行は成功であった。
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