ニッコウキスゲ(にっこうきすげ) / ゼンテイカ, 禅庭花, 日光黄菅
最終更新:2022-08-04 12:04 - jj1xgo
基本情報
和名は禅庭花(ゼンテイカ)。栃木県の日光地方に多く自生しているので日光黄菅(ニッコウキスゲ)と別名で呼ばれる。北海道から本州中部の山地や高山の草原に咲く多年草で、朝咲いて夕方にはしぼんでしまう「一日花」。花期は6月下旬〜8月。
山の解説 - [出典:Wikipedia]
ゼンテイカ(禅庭花)はワスレグサ属の多年草。一般的にはニッコウキスゲ(日光黄菅)の名前で呼ばれる。花が咲く時期も近く、外見もユリに似ているが互いに別の種。また、各地で別々に同定されたため、和名、学名ともに混乱が見られる。別名はニッコウキスゲのほか、エゾゼンテイカ、センダイカンゾウともよばれる。地方により、ヤマガンピョウ、オゼカンゾウなどともよばれている。日本の本州中部地方以北から東北地方の海抜1000メートル (m) 以上の高山地帯に生える多年草である。本州などでは高原に普通に見られるが、東北地方や北海道では海岸近くでも見られる。関東では低地型のムサシノキスゲや、奥多摩、埼玉、茨城県でも低地型の自生のニッコウキスゲが見られる。日光の霧降高原、尾瀬ヶ原、霧ヶ峰などの群落が有名である。花が黄色で葉がカサスゲ(笠萓)に似ているため、地名を付けてニッコウキスゲと呼ばれだし、全国に広まった。ただし、栃木県日光地方の固有種というわけではなく、ゼンテイカは日本各地に普通に分布している。
雪解けの春を迎えるころに、鮮やかな広線形の葉を左右2列に扇形に広げた若芽を出す。
花期は初夏から夏にかけて(5月上旬から8月上旬)。草原・湿原を代表する花で、群生すると山吹色の絨毯のようで美しい。高さは50 cmから80 cmほどになる花茎を伸ばして、花茎の先端に数個つぼみをつけて、黄橙色の6弁花を次々に咲かせる。花はラッパ状で、大きさは10センチメートル (cm) ぐらい。花弁は見た目は6枚だが、うち3枚は萼が変化した物なので実際は3枚花弁。朝方に開花すると夕方にはしぼんでしまう一日花である。ムサシノキスゲは開花の翌日まで開花する。
日光地方では、霧降高原を中心に「日光キスゲまつり」が毎年開催されている。府中市 (東京都)では、ゴールデンウィークの頃に「キスゲフェスティバル」が開催される。