モミジイチゴ(もみじいちご) / 紅葉苺, キイチゴ, 黄苺
最終更新:2022-08-17 05:36 - xgo
基本情報
明るい林内や林縁でみられる高さ2mほどの落葉低木。枝がトゲだらけなので不用意に近づくと傷だらけになるので注意。野イチゴの中で最も上品で美味しいのがこのモミジイチゴだと言われている。
山の解説 - [出典:Wikipedia]
モミジイチゴ(紅葉苺、学名: Rubus palmatus var. coptophyllus)とは、バラ科キイチゴ属に分類される植物の一種。東日本に分布。和名は、葉がモミジに似ているためこの名がある。黄色い実をつけるためキイチゴ(黄苺)の別名がある。果実は食用になる。日本の本州(中部地方以北)に分布し、日当たりのよい山野の林縁などにふつうに生える。落葉広葉樹の低木で、高さは1 - 2メートル (m) になる。茎は直立し緑褐色で、小さいが鋭いトゲが残る、枝は弓なりに伸びて、緑色や紅紫色で無毛、ほぼ垂直に出る多くのトゲがあるのが特徴である。枝は日の当たるほうが赤くなり、日陰側は緑色になり、やや光沢がある。葉は互生し、掌形で、カエデのように深く3 - 5裂する。
花期は春(3 - 5月)で、短枝の先に白い花が下向きに1個つき、直径20 - 30ミリメートル (mm) ほどの5弁花である。果期は初夏(5 - 7月)で、果実は集合果で直径10 - 15 mmの球形。橙黄色に熟すと甘く、食べることができる。ラズベリーの仲間で、実を引っ張ると花托が抜けて帽子のような形になる。代表的なキイチゴで、味は美味。
冬芽は長楕円形で光沢がある紅紫色。枝先には仮頂芽をつけ、側芽は互生する。側芽は芽鱗5 - 7枚に包まれる。葉痕は半円球や逆三角形で、維管束痕は3個つく。
本種は近畿地方以西に分布する葉の長いナガバモミジイチゴ(Rubus palmatusの基本変種 var. palmatus)に対して、本変種は東日本の型である。
画像:モミジイチゴRubus palmatus var. coptophyllus.JPG|モミジイチゴの果実
File:Rubus palmatus var. coptophyllus 2.JPG
File:Rubus palmatus var. coptophyllus03.jpg|果実は食用可能。