クリンソウ(くりんそう) / 九輪草
最終更新:2016-02-19 15:05 - トモエ
基本情報
日本固有種
比較的冷涼な湿地に自生するサクラソウの一種
5月初旬から6月初旬にかけて下段より順次上へ花をつける。
一本の花軸に数段輪生して花をつける様子が仏塔の先端になる九輪ににていることから九輪草と名付けられた。
比較的冷涼な湿地に自生するサクラソウの一種
5月初旬から6月初旬にかけて下段より順次上へ花をつける。
一本の花軸に数段輪生して花をつける様子が仏塔の先端になる九輪ににていることから九輪草と名付けられた。
山の解説 - [出典:Wikipedia]
クリンソウ(九輪草、学名Primula japonica)は、日本原産のサクラソウ科サクラソウ属の多年草。北海道、本州、四国の山間地の比較的湿潤な場所に生育し、せせらぎや渓谷の湿地などに時に群生する。高さ30-90cmほどになり、日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である。10-20cmほどの鋸歯を持つ葉のロゼットを作り、花季となる4-6月にその中心から花茎が伸びる。花は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから名前の由来となっている。花の色は濃い紅紫色(径2-2.5cm)が普通だが、ときにピンクや白、絞り咲きなどの変種も見られる。
花が大きく美しいため山野草として人気があり、庭に植えられることも多い。園芸品種はヨーロッパでいくつか作出されたが、普及はしていない。
サクラソウ科は、アレルゲンを持つことが多く、その毒性からニホンジカなど草食動物は忌避する。しかし、シカの個体数増加がみられる奈良県春日山では、クリンソウの葉まで食害を受ける事例が見られている。