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Yamareco

記録ID: 34009
全員に公開
アルパインクライミング
道南

雄鉾岳北東壁

2009年02月07日(土) ~ 2009年02月08日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
9.1km
登り
747m
下り
740m

コースタイム

【時 間】
2/7晴れのち雪 おぼこ荘(11:50)→銀山川一本下流の沢→右岸尾根に乗り、標高点652c1イグルー(15:00)完成は16:00
2/8 ガス吹雪のち曇りc1(7:50)→3稜基部引き返し(9:00)→c1(9:40-10:20)→おぼこ荘(12:50)
過去天気図(気象庁) 2009年02月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
【道南】雄鉾岳 北東壁(敗退)/米山(1984)
道南のグランドジョラス、雄鉾岳北東面に直上ラインを引くべくアタックをかけたが、天気周期に恵まれずドカ雪を見舞われて、取り付きまでを往復するに留まった。(写真・標高点652上のイグルーより)【ルート】1稜や4稜【メンバ】米山(1984)、齋藤(1987)、勝亦(2003)、馬場(HUSV2001)
久恋の雄鉾東面で、冬の壁を目の当たりにしたが、今回は敗退。右から左へ1,2,3,4,5稜とあるが、山頂に上がるルートって事で北峰の1稜、南峰の4稜を2パーティーでという計画だった。おぼこ荘で出発しようとしたらアイゼンを忘れたメンバーがいて、八雲在住の山スキー部OB北川君に借りに行く。あいにく留守だったがアイゼンの置き場所くらいは見当がつくものよ。もつべき者は地元の山友だ。北川君ごっつぁんです。 取り付きへは、夏道コースのある銀山川の一本下流の沢を詰める。本流の渡渉はやや上流に昔ここを走っていた鉱山鉄道の鉄橋があり、それを使う。この一帯、集落あり、活動写真館ありの盛況だったそうな。沢の中は右へ左へとスノーブリッジを使ってクネクネ進む。快適じゃないけどよくある沢ルート。シール利かして小尾根を登り、標高点652に出た。強風吹雪にガス。
壁は見えない。ここでイグルーを建てる。雪たっぷりの雪庇脇に深い縦穴式で4人用のワイド版。午前は晴れていたがどんどん悪くなってきた。暴風雪でもイグルー内は静かだ。アルゼンチンの葡萄酒をあけて、インドネシアカレーのうまいやつを食べたら、いつの間にか眠ってしまった。そういえばゆうべの夜汽車では雪祭りツアー客と一緒になってやかましかったなあ。
翌朝はガス、吹雪でやる気が出なかったが、明るくなると雄鉾の壁が時折ぼんやり見えたりしたので、取り付きまでは行ってみようかという事になった。緩い斜面をトラバース気味に取り付きに向かうが、一晩で30センチは積もった。ふわんふわんのラッセルだ。
1稜の真下あたりから壁の方に向かって登り始める。時間的に遅くなったし、1稜はドラッセルで明るい内に上には行けそうもないので二手には分かれず4稜右の氷瀑を見に行くことにした。3稜の基部をトラバースし、3,4間ルンゼの下に当たる急な大斜面をトラバースする段になって、雪崩がやばいのではという意見が生じた。協議の末断念して戻ることにした。膝までの新雪、傾斜は45度強って所。40センチ下にはカチカチの霜ザラメ層が二枚。
たっぷり積もった新雪で、下りのスキーは快適だった。道南でこんなにいい雪は初めてに近いぞ。イグルーに戻ると、ガスが薄くなり、雄鉾の北東壁がぎらぎらと姿をみせた。傾斜は滅法立っている。雪崩の心配の無いコンディションでまた狙いたい。しかし最近、アルパイン敗退が続いている。天気の巡りが大きいから。イグルーは風雪に埋まり雪見だいふくみたいになっていた。もと来た複雑な尾根と沢を下り、帰りの本流渡渉はスキーをぶん投げてざぶざぶ渡った。

おぼこ荘の温泉に浸かった。露天風呂では50くらいのおっさんが隣の女風呂のかみさんと猛烈な雪合戦をやっていて、非常に微笑ましかった。向こうからもばんばん玉が飛んできた。漬物石大のも。風呂上りにフタの裏にべったりクリームのついたうまい瓶牛乳を飲み干して、北川君にアイゼンを返しに行って焼き肉。二歳児玄八郎は滞在中ついに昼寝の夢から醒めなかった。八雲駅で特急に乗る。敗退のせいで、夜行急行はまなすの世話にならずに済んだ。
雄鉾岳北東壁C1より
2009年02月08日 21:35撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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2/8 21:35
雄鉾岳北東壁C1より
沢の中
2009年02月07日 13:02撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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2/7 13:02
沢の中
イグルーの中
2009年02月07日 17:27撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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2/7 17:27
イグルーの中
北東壁に向かうラッセル
2009年02月08日 21:34撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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2/8 21:34
北東壁に向かうラッセル
三稜取り付き基部
2009年02月08日 08:24撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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2/8 8:24
三稜取り付き基部
地吹雪のイグルー
2009年02月08日 10:09撮影 by  PENTAX Optio 43WR, PENTAX Corporation
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2/8 10:09
地吹雪のイグルー
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訪問者数:2723人

コメント

おぼこ岳
300m以上の壁のような山なのですね。
厳冬期のすごい写真を見せていただきました。

プロフィールのお子さんの写真、Newバージョンで
またまたほほえましいです!
2009/2/11 10:33
飯もりつけ
こんどはしゃもじを持てるようになりました。
2009/2/13 17:16
プロフィール画像
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