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Yamareco

記録ID: 3413158
全員に公開
沢登り
近畿

1839山歩記#23 南紀のナメ沢・栂谷から熊野の名峰・烏帽子山

2021年08月04日(水) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:43
距離
9.1km
登り
1,321m
下り
1,302m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:18
休憩
0:26
合計
5:44
距離 9.1km 登り 1,321m 下り 1,311m
9:13
236
スタート地点
13:09
13:25
2
13:27
13:34
33
14:07
14:10
42
14:57
ゴール地点
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
栂ノ平橋南側の路肩スペースに数台駐車可能。
熊野川の支流・高田川に沿って県道230号を走り、栂谷に架かる栂ノ平橋から入渓します。橋の南側が広くなっていて、路肩に数台駐車可能です。
熊野川の支流・高田川に沿って県道230号を走り、栂谷に架かる栂ノ平橋から入渓します。橋の南側が広くなっていて、路肩に数台駐車可能です。
遡行を開始して10分程で、目の前に白波を立てて流れ落ちる2段10mの栂ノ平滝が現れます。
遡行を開始して10分程で、目の前に白波を立てて流れ落ちる2段10mの栂ノ平滝が現れます。
栂ノ平滝を上がると、次に現れたのは釜を持つ幅広の6m斜滝。曇り空のせいかなんだか釜の色が黒っぽく…もっと碧ければ釜に飛び込むんですが☺️
栂ノ平滝を上がると、次に現れたのは釜を持つ幅広の6m斜滝。曇り空のせいかなんだか釜の色が黒っぽく…もっと碧ければ釜に飛び込むんですが☺️
ナメや小滝を越えながら進むと、やがて左岸には噂の「コカコーラ」の大きな看板が。
ナメや小滝を越えながら進むと、やがて左岸には噂の「コカコーラ」の大きな看板が。
入渓から1時間余り、目の前に岩壁が迫って来ると、栂谷のハイライト・ヤケベ瑤謀着です。綺麗な水を湛える浅瀬の向こうには、8mナメ滝が流れ落ちます。
入渓から1時間余り、目の前に岩壁が迫って来ると、栂谷のハイライト・ヤケベ瑤謀着です。綺麗な水を湛える浅瀬の向こうには、8mナメ滝が流れ落ちます。
見上げれば、高さ80mの岩壁が空高く聳えます。
見上げれば、高さ80mの岩壁が空高く聳えます。
綺麗に流れ落ちる8mナメ滝は、流れのすぐ右を登っていきます。
綺麗に流れ落ちる8mナメ滝は、流れのすぐ右を登っていきます。
ナメ滝を上がると、全長300mとも言われる美しいナメ床が始まります。
ナメ滝を上がると、全長300mとも言われる美しいナメ床が始まります。
ナメを塞ぐように鎮座する巨岩を見ると、ようやく300mのナメも一旦終わりを迎えます。
ナメを塞ぐように鎮座する巨岩を見ると、ようやく300mのナメも一旦終わりを迎えます。
巨岩が重なる横を流れる15m斜滝のガンガラ滝は、右の巨岩も登れるようですが少し高さがあるので、ここは左岸から巻いて上がります。
巨岩が重なる横を流れる15m斜滝のガンガラ滝は、右の巨岩も登れるようですが少し高さがあるので、ここは左岸から巻いて上がります。
ウォータースライダーのように落ちる12mナメ滝を上がると、その先また120mの気持ちのいいナメ床が続きます。
ウォータースライダーのように落ちる12mナメ滝を上がると、その先また120mの気持ちのいいナメ床が続きます。
標高520mの三俣にかかる10mナメ滝。右岸にはわずかに水が流れる25m滝、正面には烏帽子山へと真っ直ぐ伸びる栂谷ルンゼが分かれます。
標高520mの三俣にかかる10mナメ滝。右岸にはわずかに水が流れる25m滝、正面には烏帽子山へと真っ直ぐ伸びる栂谷ルンゼが分かれます。
10mナメ滝の上はまたまた美しいナメ床が長々と続きます。迫力ある大きな滝こそありませんが、いくつものナメ滝や綺麗なナメ床がどこまでも続く栂谷は、まさしく南紀を代表するナメの秀渓です。
10mナメ滝の上はまたまた美しいナメ床が長々と続きます。迫力ある大きな滝こそありませんが、いくつものナメ滝や綺麗なナメ床がどこまでも続く栂谷は、まさしく南紀を代表するナメの秀渓です。
標高590mの二俣で左俣へ入り水量もだいぶ少なくなってきた頃、ふと見上げると、大きなサメ!?が口を開けて今にも覆いかぶさってきそうに構えていました。
標高590mの二俣で左俣へ入り水量もだいぶ少なくなってきた頃、ふと見上げると、大きなサメ!?が口を開けて今にも覆いかぶさってきそうに構えていました。
やがて沢は伏流となり、この後標高730m付近で沢を離れ杉の斜面を登っていきます。
やがて沢は伏流となり、この後標高730m付近で沢を離れ杉の斜面を登っていきます。
烏帽子山西方の尾根に出てしばし登ると、山名の由来となった、まさしく烏帽子の形をした「帽子岩」が、夏の空に静かに聳えていました。
烏帽子山西方の尾根に出てしばし登ると、山名の由来となった、まさしく烏帽子の形をした「帽子岩」が、夏の空に静かに聳えていました。
帽子岩から、妙法山の向こうにかすかに熊野灘、中腹には熊野那智大社を望みます。
帽子岩から、妙法山の向こうにかすかに熊野灘、中腹には熊野那智大社を望みます。
大台や大峰の山々は雲の中でしたが、眼下に今朝通った高田集落が山間に佇んでいました。
大台や大峰の山々は雲の中でしたが、眼下に今朝通った高田集落が山間に佇んでいました。
烏帽子山からは俵石方面へと下って行きます。山頂から40分程、標高380m付近まで来ると杉林の中に古い石垣が残る俵石集落跡に出ます。道脇には時代を感じさせるローラー式洗濯機が放置されていました。
烏帽子山からは俵石方面へと下って行きます。山頂から40分程、標高380m付近まで来ると杉林の中に古い石垣が残る俵石集落跡に出ます。道脇には時代を感じさせるローラー式洗濯機が放置されていました。
立派な石垣が随所に残る俵石集落跡。かつては10軒ほどの家屋が散在し、その周囲には何枚もの棚田があったそうですが、車道から遠く離れた不便な土地ゆえ、やがて廃村になりました。
立派な石垣が随所に残る俵石集落跡。かつては10軒ほどの家屋が散在し、その周囲には何枚もの棚田があったそうですが、車道から遠く離れた不便な土地ゆえ、やがて廃村になりました。
ヒグラシの鳴く烏帽子山登山口まで下りてきました。ここから車道を5分も歩けば、ゴールの栂ノ平橋です。
ヒグラシの鳴く烏帽子山登山口まで下りてきました。ここから車道を5分も歩けば、ゴールの栂ノ平橋です。
大河の風格を備え堂々と流れる熊野川。大峰や台高の山々から豊富に水を集め、ゆったりと熊野灘へ流れ下って行きます。
大河の風格を備え堂々と流れる熊野川。大峰や台高の山々から豊富に水を集め、ゆったりと熊野灘へ流れ下って行きます。

感想

特に難しい箇所もない初級者向けの沢ながら、美しいナメがどこまでも続く南紀の秀渓・栂谷。いくつものナメ滝と長いナメ床、そして迫力あるヤケベ瑤隆篳匹魎能しながら、新日本百名山にも選定されている熊野の名峰・烏帽子山へと登りました。

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