記録ID: 3647415
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
日光・那須・筑波
<公共交通機関利用で>皇海山クラシックルート
2021年10月17日(日) ~
2021年10月18日(月)

体力度
6
1~2泊以上が適当
- GPS
- 14:00
- 距離
- 23.7km
- 登り
- 1,960m
- 下り
- 2,077m
コースタイム
1日目
- 山行
- 2:19
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 2:27
距離 5.9km
登り 779m
下り 119m
2日目
- 山行
- 10:14
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 11:47
距離 17.7km
登り 1,195m
下り 1,967m
5:30
41分
庚申山荘
17:17
| 天候 | 1日目:雨のち晴れ 2日目:午前中快晴、午後曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
‥貮霪光駅からバス利用(9:36発)で足尾・通洞まで(約50分、1200円/今回は通洞で足尾鉱山観光) 通洞から銀山平かじか荘までタクシー(20分、3600円) 帰りはバス始発の双愛病院前までかじか荘からタクシー(15分、3000円)/日光行最終バスは17:55発(約1時間、1250円) 足尾観光タクシーは電話で呼べばすぐ来てくれます △錣燭蕕桟銘鉄道の原向駅利用の場合はかじか荘まで徒歩(約1時間)又はタクシー利用(2000円程度か) <前泊>庚申山荘 銀山平かじか荘で受付(2080円支払い)、登山届提出(帰路は下山連絡のこと) |
| コース状況/ 危険箇所等 |
◎超難関日帰りコースとなっているが、最大の要因はロングコースで約25劼里燭瓠I弦盥眦拑垢箋蚕囘難易度はそんなにないが何しろ長いので早出が前提の健脚向け。(朝4時には出発したい) 一般者は庚申山荘の前泊がお薦め。特に日帰りの場合はこれからは日暮れが早いので暗いうちから歩き始め、暗い中下山することとなろう。 ●庚申山荘〜庚申山:奇岩や狭い通過場所など面白いルートで飽きが来ない/庚申山から直ぐに素晴らしい展望場所があるので休憩はこちら ●庚申山〜白山:小さなアップダウンのある尾根が続き、駒掛山、薬師岳などいくつかのピークを越えていく/白山は展望良し ●白山〜鋸山:核心部 ・最初に白山の少し先からロープによる20m程度の垂直の岩盤下りあり・・・クサリやロープは複数持って、足を置くとっかかりが少ないため足の置き場を確認しながら下る必要あり ・下り終えた後は鋸山への上りにかかるが、短いハシゴへの岩のトラバースの後に急な岩登りが続くが、ロープはふんだんに設置されているので慎重に上ればそんなに危険はないと思われる ●鋸山〜皇海山:鋸山直下はロープを使った急な岩の下りになる(帰途の上りは大したことはなく上りやすい)。下り終えた後は最低部の鞍部まで下り切り、皇海山への上りは普通の山道 ●鋸山〜六林班峠:最初は素敵な笹の原を下るが、女山を越えて六林班峠間は特に笹が背丈を越える程道を蔽って歩きにくい・・・ストックなどで先の足元を確認しながら歩かないと、木の根っこや石、切り株などの障害物が隠れているので油断がならない。木の枝を切った先が足元に隠れていて見事に足を引っ掛け転んで足を強打してしまった。 ●六林班峠〜庚申山荘:全区間が山の南斜面を横切るトラバース道で何しろ長く単調 ・そのため高低差は殆どないが、この間で沢を10回程横切るのでそのたびに一旦沢まで下って再度上りなおすことを繰り返すので小さなアップダウンはある。先のルートが分かりにくい場所もあり、沢の先にピンクリボンや道をしっかり確認して沢を渡らなければならない。 ・南斜面が続くため、ルートの殆どが右側が切れ落ちていて、かなりの急勾配の場所があり、滑落に要注意である。細い道も多く、急ぎ歩きをしていて細い道で右足を踏み外して転落しそうになった。 ・この間は非常に長く景色が変わらず単調な区間だが、笹を掻き分けて進む場所も結構あり前述記載のとおり足元の隠れた障害物に要注意。また道が細い部分は集中して乗り切らなけらばならない。 ・ただ、3〜4割程度は右側の切れ落ちを心配することなく笹もない歩き易い部分もあり、トレランまがいで進めた。 |
| その他周辺情報 | 銀山平温泉かじか荘の日帰り湯はコロナ対策で午後3時終了(入湯は約午後2時半がタイムリミット) |
写真
撮影機器:
感想
皇海山の登山ルートは一番ポピュラーだった群馬県皇海橋からの不動沢ルートが林道閉鎖により2019年から利用不可能となったため、栃木県銀山平からのいわゆるクラシックルート一択となった。
ただこのルートはロングコースで百名山のなかで超難関日帰りコースの一つとなった。
今回は庚申山の山麓にある庚申山荘で前泊としたが、それでも皇海山登山当日は朝5時半からスタートし、銀山平への下山は12時間後の17:20となる長時間の行程を余儀なくされた。
しかし、人出の入らない自然に溢れ、庚申山の奇岩の中の上り、鋸山までのアップダウン続く尾根からの展望、白山から鋸山までの岩稜の下り、上り、そして鋸山山頂での360度の大展望(富士山や北アルプスまで見渡せ、谷川岳などの初冠雪の山の眺望まで)を堪能できる幸運に恵まれ、成程百名山と実感できた。
以前は食指が動かず、いつでも行ける簡単な山と敬遠していたが、クラシックルートで行かざるを得なくなったのが幸いした。
百名山で皇海橋からではほんとの皇海山の魅力にはほど遠いと思われる。百名山達成者の皆様も是非このクラシックルートにチャレンジしてほしいと思います。
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yamatake01











私も同じルートを歩いたので写真を見て思い出しました。
帰りの藪は、私が行った時よりもだいぶ短くなっていますね。
私の時は2mくらいあって寝ている笹に足を滑らせて何度も転びました。
百名山のルートなのに手入れをしていないのか、と思うほどでした。
天気も良く見晴らしも良くて良かったですね。
コメント有難うございました。
既に百名山を達成され凄いですね。(私は今回で95座目でした)
今回のルートは標高差はあまりないのですが変化がありなかなか面白いコースでした。
ただ、帰りのトラバース道は長すぎですね。
不動沢ルートが閉鎖になってからこちら側は大分整備されたようです。笹も刈っていて以前よりは低くなっていますが、でも要注意でした。見えない枝に足をとられスッテンコロリン。
また、お話のとおり笹の切った根元がささくれ立って滑りやすく難儀しました。
ロング難コース、お疲れ様でした。18日の関東地方の山々は初冠雪が多かったのですが、このエリアはなかったようですね。このコースで雪があるとかなり難儀するはず。日ごろの行いの良さでしょうか。
私は2009年6月に不動の沢から入りましたが、そこまでの林道が難路で、皇海山そのものは5時間ほどのピンポンとあっけなかったと記憶しています。しかし、本レポートでこのクラッシックコースをたどる意欲が湧いてきました。
yumihide
コメント有難うございました。
皇海橋まで名うての地獄の林道を車で走られたのですね。この不動沢ルートも閉鎖となり俄然クラシックルートが脚光をあびてきました。
変化があって面白いルートです。ただトラバース道は長すぎで飽きてきますが。銀山平までの下山の林道歩きも長く感じました。
季節は庚申山固有種のコウシンソウ(食虫植物)、シロヤシオが咲く6月頃が日も長くていいかと思います。
ただ、梅雨時なので梅雨の中休みを狙う必要がありますが。私はこの季節と思っていたのですがコロナで諦めました。
なお、展望はやはり秋でしょうが。
100名山達成者として再度トライしてみてください。
yamatake01
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