烏帽子岩から馬の背経由加西アルプス周回
- GPS
- 03:34
- 距離
- 5.6km
- 登り
- 490m
- 下り
- 476m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
よく踏まれた登山道。 |
その他周辺情報 | 冨久錦の酒蔵レストラン「ふく蔵」 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
この3連休、一月初めには珍しい帯状高気圧が日本列島の真上を覆って、穏やかに晴れるという予想だ。年末年始どっさりと降雪があり、その後も寒い日が続いているから、但馬の山には2メートルの積雪があるだろう。まさに雪山ハイクにうってつけの日だ。しかし、kinuasaもasakinuも体調が万全ではなく、勿論asakinuの左膝のトラブルはまだ完治していない。ということで雪の山は断念し、「兵庫県のアルプス」シリーズをなおも継続することとなった。となれば、グルメ山行も自動継続だ。おりしもオミクロンによる第6波の感染の拡大が現実のものとなり、外食のチャンスもこの先なくなってしまうから、定番化しつつある我らのグルメ山行も今回が最終回となろう。次回からは件の巨大チキンカツサンド弁当の復活となる予定である。
というわけで、今回は先週の小野アルプスのさらに西にある加西アルプスがターゲットに選ばれた。なんせ、兵庫県にはたくさんアルプスがあるから、低山歩きのターゲットは尽きることを知らない。前回同様、山陽自動車道を西に走る。権現湖パーキングエリアが近づいてきたら、先週の小野アルプスを車窓から捉えようと周囲に目を走らせるのだ。あっ、あの岩尾根!紅山だ!右手に特徴的な岩盤の紅山が現れ、そして瞬く間に後方に流れていった。そして間もなくの加古川北インターチェンジで高速を降り、善防公民館へと田園に囲まれた道を進む。公民館の駐車場は皿池という溜池の脇にあり、この池の周囲は小綺麗な園地となっていてトイレもある。ここから西を眺めると長々と絶壁が続く小山が目前に眺められる。アルプスの一角に違いない。
支度をすませ、わずかに来た方角へ車道を戻って右斜めに林下の山道に入る。駐車場の対面に善防山の城跡への登山口標識が立っていてここを登りたくなるが、我々はその道ではなく、東隣の尾根に取り付く。最初は樹林帯の下を進む。「烏帽子滝」の標識の有る直前で左90度に曲がり、ずり落ちそうな急な斜面を強引に上る。木々が矮化して周囲がパッと明るくなるとすぐ上にもう烏帽子岩が見えている。岩場を足取り軽く登れば烏帽子岩の基部に立つ。360度、素晴らしい眺望が広がっている。岩の付け根から道は西側を巻くようについているが、岩の左をへつって進むこともできる。ただしその場合、登山道にはジャンプして飛び降りることになるが。
烏帽子岩を越えたのちも岩盤が随所に顔を出し、これを踏んでどんどん進む。あっという間に主稜線に達し、西にわずかに進めばもう善防山の山頂である。ここからの眺望も見事である。何枚もの写真プレートが目前にある山々をガイドしてくれる。明神山、七種山と七種槍、笠形山など、以前登った山々がずらりと並んで我々を迎えてくれる。
ここから笠松山方向へと歩を進める。途中の分岐で大柳ダム方向(周回路との表示)を選び下り加減の尾根を行けば、眼前に一枚岩が削られて山形を作っているリッジが現れる。その形状から、これが馬の背であることは一目瞭然だ。この裸の岩尾根からの眺望は見事で、眼下には大柳ダム湖を見下ろし、右上方には笠杉山とその前山の東屋のピークが遮るものなく臨まれる。
馬の背を越えて一気に下ると大柳ダム上流の遊歩道に飛び出す。この下を舗装道路が走り、多くの人が彷徨している。この道路を渡って笠松山への急登にかかる。背中から太陽が降り注ぎ、真冬とは思えぬ温かさである。今日は雪山は最高だよなー、などとちょっと未練がましい思いが頭をよぎる。いや、気温が上がると雪が重くなって厄介なんだよな、と意識のバランスをとりつつ、ぽかぽかの道を登り続ける。東屋のピークを越えて小鞍部を越えると傾斜はますます急になり、振り返ればあっという間に東屋が遥か下方に臨まれる。ぐいぐい登って笠松山の山頂に出る。誰もいない山頂の崩れそうな展望台に上がり、360度の眺めをほしいままにする。
山頂を後に吊り橋方向にくだり始めると、次から次にハイカーがやってきて、この山の人気ぶりを実感する。こちらの道も岩稜で眺めがすこぶる良い。調子に乗って一気に下れば、七福神の立ち並ぶところに飛び出した。予定の尾根を外して一本南の小尾根を下ってしまったようだ。古法華寺に降り立ったのである。せっかくなのでお寺にお参りし、車道を吊り橋方向に進む。頭上に吊り橋を見て、折角だからと吊り橋に上がり、ゆらゆら揺れるその臨場感を味わってみる。ここから車道を下る予定だったが、なんだかもったいない気がして、急遽、善防山方向へと尾根沿いに進むことに変更。なんせ低い山である。あっという間に、今朝通った馬の背方向への分岐点に達し、さらに下山路分岐に至って、北に延びる支尾根の下山道を進む。この支尾根からの笠松山と「笠松バットレス」の眺めは秀逸の一言に尽きる。眺めを楽しみつつ一気に下れば、あっという間に舗装道路に達し、公民館の駐車場に帰着したのだった。
時間は11時45分となって、丁度ランチタイムとなった。この近くには冨久錦の酒蔵があり、そのレストランに昨日、予約を入れておいたので、一路、その「ふく蔵」レストランを目指す。伝統を感じさせる立派な酒蔵の中にある「ふく蔵」は満席の盛況である。ふく蔵弁当を頂く。粕汁にくらりとなり、ゆり根ご飯を感動をもって頂戴する。デザートには酒粕を塗り込んだバスク風レアチーズケーキ。その濃厚な仕上がりに驚嘆する。酒粕の気配は全く感じされず、ただ超絶的なまったり感が圧倒的である。
というわけで、アルプスの眺めと酒蔵グルメを満喫し、土産に無濾過生純米吟醸の「純青」を購入して満足の山行は幕を閉じたのだった。
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