中山連山最高峰
- GPS
- 04:17
- 距離
- 9.4km
- 登り
- 534m
- 下り
- 578m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ、一時小雪 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
極めて良く踏まれた登山道 |
その他周辺情報 | 宝塚温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
カメラ
シュリンゲ
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感想
この土日は雨や雪の予報になっている。かろうじて金曜日は晴れ間があるという。年度末が近づいてasakinuの職場は年休の強制消化を求めてきているので、この際、金曜に休みをとって山に登ることにしよう。今年は県北部にバンバン雪が降って、すでに三回の雪山を楽しんだが、金曜日は宍粟も但馬も午前中の天気が悪い予想だ。ということは、阪神間の山がターゲットということになる。それにオミクロン蔓延のさなか、なるべく公共交通は利用したくない。金曜日となれば高速道路の割引もない。六甲にいくのはもうちょっと間を置いて、にしたい。というようにいろいろ考えているうちに、あっ、そうだ、こんな時こそ中山だ!とご神託が下った。週末にはごった返す中山連山ということで敬遠していたのだが、平日の金曜日なら空いているに違いない。
中山は阪急宝塚線の清荒神、売布神社、中山観音、山本の4駅にわたる地域のすぐ北に広がる丘陵である。子どもの頃、6月に入って栗の花が咲き始めると、この麓の栗林に出かけて、羽化したてのヒョウモン類の採集に興じたものだ。しかし中山連山自体には足を踏み入れたことがなかった。
幸い、清荒神には大きな無料駐車場があるというので、そこを起点に山本駅まで、ぐるっと時計回りで歩いてみよう。
さて、その清荒神新駐車場に来てみると、車はごくわずかしか止まっていないが、何人もの誘導員が待機しているのだった。無料というから来てみたが、車だけおいて山登りとは気が引ける。しかも、誘導員のおっちゃんたちの目の前で登山準備をするとなると・・・。それでも今更引けないので、正々堂々、車を誘導してもらい、トイレにも行って登山準備開始である。そして、清荒神とは逆側(これがまた歴然としていて気が引けるのだが)の大林寺の階段を上って登山を開始する。
石の一つもないようなよーく踏まれた登山道を進めば、すぐに稜線に立つことができる。そこからは大阪平野の広がりと六甲山地、そして瀬戸内海の見事な眺望が広がる。楽な道をどんどん進む。金曜日とはいえ、シニアの登山者が幾組も登っている。やがてセメント舗装の道路に飛び出す。ここから奥の院まで、参拝をかねて散歩する人々がさらに加わって賑わう。
奥の院にお参りして、右手の神社のところから山道に入る。ここからひとの数はぐっと少なくなるが、それでもハイカーとたびたび出会うことになる。
容易く中山連峰最高峰に達する。ここから眺めも良い。北側に、つんととがった山容の山、これは先日登った羽束山だろうか。眺めを楽しみ、簡単な昼食をとったら、山本方向に向け出発だ。ゴルフ場のエッジに沿って続く金網沿いの道を進む。随所で眺望が得られる稜線のルートである。萬願寺西山のピークを越えれば小さなアップダウンを経ながらも道は下り基調となり、次第に岩が目立ってくる。萬願寺分岐にむけての急下降は、ほぼ全長が岩盤上を行く。ここがいわゆる「宝塚ロックガーデン」と呼ばれるところだな。スリルを味わいたければ、スラブ状のフェースを選んで進めばよい。気楽に過ごしたいなら、岩盤の横のコンタクトラインを行けばよい。一気にここを下れば萬願寺分岐に達する。ふと北側を見ると、そこはもう住宅地なのであった。
この鞍部からは南に谷筋を下る。参拝道として整備された道を下れば、いわくありげな門をくぐり、やがて不動明王を祭る寺の入口に出る。この谷沿いの道は、六甲の摩耶山下、青谷道や、布引の辺りに似た雰囲気である。間もなく家の建つところに出て、「山幸」という名の小綺麗な料理屋を右下に見下ろすところに来る。さらに進めば古い住宅街となり、まっすぐに下っていくとほどなく阪急電車の駅近くに出る。駅は線路手前の道を右に行ったところにある。
山本駅から3駅電車に乗って清荒神駅に降り立つ。ここから参道をゆるりゆるりと上ってゆく。昭和には賑わっていたことだろう。両側に続く土産物屋や神具屋、お菓子屋、佃煮屋・・・今はシャッターを下ろした店も多く、人影もまばらだ。それでも風情は残っており、昔の日々を思い出しながら登っていく。そういえば、子供の頃に初詣に来たことがある。阪神間に住む人にとって身近な社寺の一つである。西宮えびす、門戸厄神、中山寺、能勢妙見、そしてこの清荒神。かならず一度は訪れたことだろう。
中山連山を一周してきたあとの緩い参拝道の登りは、思いのほか長い。kinuasaは不安になって、GPSを覗いている。頭上を高速道路が走っているところに来たら、もう一息である。道が左にカーブして正面に見覚えのある清荒神入口が。ようやく駐車場へと戻ったのだった。そこそこ車で埋まった駐車場に着いて一息つく。それなりに充実した中山周回となった年休消化の一日であった。
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