ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 4138073
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
東北

二郷山 誰も登ってはならぬ… 竜神が住まう山

2022年04月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
01:37
距離
3.7km
登り
343m
下り
358m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:30
休憩
0:10
合計
1:40
10:05
52
スタート地点
10:57
11:07
38
11:45
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
最近伐採が入ったためか林道はよく整備されていた。気をつければ普通車でも通行可能…かも。自己責任にて。
コース状況/
危険箇所等
危険な場所は特にない。林道終点から先、登山道は無いので地形図なりGPSなりを用意して山頂を目指そう。
林道の途中、広くなっている場所に車を停めた。この先も車両通行可能だが、駐車スペースが無いのでここに車を停めるのが吉。
林道の途中、広くなっている場所に車を停めた。この先も車両通行可能だが、駐車スペースが無いのでここに車を停めるのが吉。
二郷山ピークを仰ぎ見る。かつての禁足地?も中腹以上まで植林地になっていて、もはや異界の面影も無い。
二郷山ピークを仰ぎ見る。かつての禁足地?も中腹以上まで植林地になっていて、もはや異界の面影も無い。
まずは林道を進む。
まずは林道を進む。
左に鋭角に折れる道がある。二郷山を目指す道はこちら。
左に鋭角に折れる道がある。二郷山を目指す道はこちら。
直進していく道もあり、こちらの方が轍も鮮明なのだが二郷山を目指すなら左だ。
直進していく道もあり、こちらの方が轍も鮮明なのだが二郷山を目指すなら左だ。
打ち捨てられて久しいのか道床から木が生えている。
打ち捨てられて久しいのか道床から木が生えている。
カーブを曲がるたびに道は自然へと還っていく…。春先だからなのか、崩れやすい地質なのか、絶えずどこからか小さな落石の音が響いて若干不気味だ。
カーブを曲がるたびに道は自然へと還っていく…。春先だからなのか、崩れやすい地質なのか、絶えずどこからか小さな落石の音が響いて若干不気味だ。
木々の間から二郷山を望む。
1
木々の間から二郷山を望む。
残雪が出てきた。この谷間は林業用の資材置き場か作業場だったようで今でも四方に作業道が伸びている。
残雪が出てきた。この谷間は林業用の資材置き場か作業場だったようで今でも四方に作業道が伸びている。
麓鱒沢の集落が見えてきた。釜石線の列車の音が静かな山間に響き渡っていた。
麓鱒沢の集落が見えてきた。釜石線の列車の音が静かな山間に響き渡っていた。
二郷山本峰を前に林道が唐突に終わる。
二郷山本峰を前に林道が唐突に終わる。
ここから先に道はない。
ここから先に道はない。
倒木は有るが全体的にすっきりした林床。どこでも歩ける感じで助かる。
倒木は有るが全体的にすっきりした林床。どこでも歩ける感じで助かる。
これは踏み跡? …じゃないよなぁ。獣道かな。歩きやすいと感じる場所は人間も動物も同じらしい。
これは踏み跡? …じゃないよなぁ。獣道かな。歩きやすいと感じる場所は人間も動物も同じらしい。
二郷山から南に伸びる尾根に取り付いた。
二郷山から南に伸びる尾根に取り付いた。
尾根に進むと小さいが急峻な小ピークが行く手を阻む。
尾根に進むと小さいが急峻な小ピークが行く手を阻む。
踏み跡…というか獣道は左へ巻いているな。どれ、動物たちに倣ってみるか?
踏み跡…というか獣道は左へ巻いているな。どれ、動物たちに倣ってみるか?
…微妙に怖い。落ち葉が入り混じった柔らかい土の斜面なのでスリップして落ちないように気をつけないと…。
…微妙に怖い。落ち葉が入り混じった柔らかい土の斜面なのでスリップして落ちないように気をつけないと…。
ふう、無事に巻いたぞ。山頂直下の鞍部は平和な世界だった。
ふう、無事に巻いたぞ。山頂直下の鞍部は平和な世界だった。
木々の間から、今度は綾織の集落が見える。なんとなく景色が霞んで見えるのは麓で大規模な野焼きを行っているからだ。
木々の間から、今度は綾織の集落が見える。なんとなく景色が霞んで見えるのは麓で大規模な野焼きを行っているからだ。
山頂へ向けて最後の登り。
山頂へ向けて最後の登り。
ん? なんか白いものが横に広がっているのが見えるな…。雪庇に阻まれて最後の最後で進退窮まるとか勘弁だぞ。
ん? なんか白いものが横に広がっているのが見えるな…。雪庇に阻まれて最後の最後で進退窮まるとか勘弁だぞ。
実際は雪庇というほどのものではなく、雪が切れた場所を難なく通過することができた。
実際は雪庇というほどのものではなく、雪が切れた場所を難なく通過することができた。
あとは少しだけ西側へ進めば山頂だ。
あとは少しだけ西側へ進めば山頂だ。
二郷山山頂に到着!
5
二郷山山頂に到着!
地形図では山頂の西側に登山道があることになっているんだけど…それらしきものは見当たらない。
地形図では山頂の西側に登山道があることになっているんだけど…それらしきものは見当たらない。
明るく雰囲気の良い山頂だ。眺望はないが登ってきた満足感は得られるな。
3
明るく雰囲気の良い山頂だ。眺望はないが登ってきた満足感は得られるな。
早池峰?
山頂に10分ほど滞在して下山の途に就いた。
山頂に10分ほど滞在して下山の途に就いた。
帰りもこの小ピークを巻くのが核心部だなぁ。
帰りもこの小ピークを巻くのが核心部だなぁ。
特に左手側が山側になるトラバースが苦手な私にとっては、往路より恐怖感が強い。
1
特に左手側が山側になるトラバースが苦手な私にとっては、往路より恐怖感が強い。
下りながらのトラバースになるのでなおさら苦手。一ヶ月半のブランクで体が強張ってしまい必要以上に緊張した気がする。
下りながらのトラバースになるのでなおさら苦手。一ヶ月半のブランクで体が強張ってしまい必要以上に緊張した気がする。
林道まで戻ってきた。これで生還決定。あとはつまらぬ転倒などしないように車まで戻るだけだ。
林道まで戻ってきた。これで生還決定。あとはつまらぬ転倒などしないように車まで戻るだけだ。
無事に下山。お疲れさまでした。
1
無事に下山。お疲れさまでした。

感想

二郷山は祟が有るとして登ってはならぬ山…だったらしいです。遠野物語にも紹介されていて竜神が棲むとか幻の沼を見つけてしまったら病んで死ぬとか、おどろおどろしい物語に彩られています。まぁ、遠野側からじゃなく宮守側から登るからいいよね!(今はどちらも遠野市ですが…)
麓の鱒沢からの林道を中腹まで車で入り、さらに途中までは廃道化した林道を歩きます。登山の七割くらいは林道でなんとかなってしまいます。入ってはならぬ山もとっくに人の手により蹂躙されていました。
そのためなのか全体的に明るく気持ちの良い山という印象でした。盛夏の頃に来ればぜんぜん違った印象かもしれませんが、少なくとも初春は明るい里山の風情です。
ああ、でも林道上部あたりで風も動くものもないのに頻繁に小さな落石が有るのが不気味といえば不気味でした。もしまだ何か物の怪の類が棲んでいるのならば、俺はまだここにいるぞと訴えている…のかもしれませんね。
難しい山ではないと思いますが、途中ピンクテープや道標の類はほとんど無いので山頂を目指す方はお気をつけてどうぞ。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:279人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら