記録ID: 4172675
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒
森吉山〜割沢森〜高場森〜玉川温泉
2022年04月26日(火) ~
2022年04月29日(金)
秋田県
山人
その他1人
- GPS
- 80:00
- 距離
- 30.9km
- 登り
- 1,557m
- 下り
- 1,339m
コースタイム
2日目
- 山行
- 5:25
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:25
3日目
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 10:20
5:00
40分
テン場(割沢森と高場森の中間点)
5:40
0分
高場森
5:40
130分
桃洞・佐渡のスギの原生林
7:50
8:20
160分
C941
11:00
11:15
95分
C875
12:50
13:10
50分
赤水峠
14:00
14:15
30分
林道分岐
14:45
35分
林道
15:20
テン場(橋)
4日目
- 山行
- 1:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 1:50
7:30
110分
テン場(橋)
9:20
森吉登山口(玉川温泉)
1日目
夜行バス、鉄道、タクシーと乗り継いてようやく辿り着いた阿仁スキー場。
かわいい秋田犬、北斗がお出迎えしてくれた。我々以外お客様はいない。看板犬の仕事をしてあとはダルダルモード。それでもとてもかわいい。何だかとっても癒やされた。
なぜか、初っ端から遠回りな林道を延々と歩き、途中からゲレンデを登るという非効率なルートを登ってしまった。気を取り直して、阿仁ゴンドラ山頂駅を目指す。雪が出てきたところでアイゼンを装着。山頂駅直下は急で重荷でしんどかった。
山頂駅からは目印の竹竿に導かれ阿仁避難小屋に到着。玄関を少し除雪して入ることが出来た。
一見、外装は古く見えて今晩の低気圧をやり過ごせるか心配になった。実際中に入ると隙間やガタついたところはなく内装はしっかりしていてとても綺麗だ。備品もしっかりしている。
明るくて暖かい2階に陣取る。天気予報通り低気圧通過で夕方から大荒れ。雨に濡れる前に小屋に辿り着いて良かった。
2日目
夜中、風雨の音がうるさくて良く眠れなかった。小屋も風で揺れた。6時頃だろうか?ようやく雨がやんできた。外はガスガスで行動出来ない。午後からは天気は晴れの予想。それまでのんびり過ごす。
天候回復の兆し、急いで朝昼一緒の食事を済ませて出発。小屋周辺にあった目印竹竿が、登るにつれなくなった。途中ルートを見失いつつもなんとか森吉山山頂に到着。
森吉山〜ヒバクラ岳
山頂直下の雪の大斜面をヒバクラ岳へ向かって歩く。ガスっていたら迷うところだ
った。ガスが晴れるまで待って正解だった。
近くに見えてなかなかヒバクラ岳に近づかない。
これだけ大雪原なのに、森吉山とヒバクラ岳の鞍部は橋のように狭まっている。
天気が良いのでなんとかピンポイントで鞍部を通過出来た。
ヒバクラ岳〜小池ヶ原〜割沢森
ヒバクラ岳は夏道でも西面を巻いており、雪が全面覆っている今はさらに大胆に斜面をトラバースする勢いで小池ヶ原との鞍部へ進んだ。
小池ヶ原の山頂付近まで来ると、稜線上は藪のところがあるので、西面を巻いた。
割沢森を目指して一気に下降する。ここからは稜線の形がはっきりしなくなり、左右から沢が入り込んで地形が複雑になるので、地形図とコンパスを慎重に合わせて割沢森を目指した。
割沢森と高場森の中間あたりで幕営。
3日目
高場森から先、ここの地形図を見ても何だか分からない難読地帯となっている。なだらかな地形が延々と続く。無数の沢が入り込み、支尾根が複雑に絡み合う。地形図と照らし合わせながら、尾根の左右に張り込む沢の源頭を橋で繋いでいるような絶妙な尾根をピンポイントで探して辿る。
高場森の先の小ピーク(というよりは丘)でとうとう我慢できずにGPS併用で進むことにした。
GPSを利用したことにより、地形の迷路でも焦燥感はなかった。晴天も味方した。今思っても本当に恐ろしい地帯だ。
桃洞・佐渡のスギ原生林
地形図にスギ原生林と記載された所に近づくに連れてスギの大木が目立つようになっる。地形は益々複雑になり、ここをスムーズに突破出来るかが、この縦走の最大の鍵となる。
赤水峠は静かな峠だった。折れたブナの根元に小さなプレートがあるだけだった。
予定では、このまま稜線伝いに柴倉山へ向かう予定だったが行程が遅れているので、エスケープルートとしていた玉川温泉へ一度降りてから焼山に向かうことにした。
林道への登山道分岐手前で夏道が現れ始め、林道への分岐がはっきりと確認できた。
夏道はすぐに雪に隠れてしまうが、ほぼ尾根沿いに向かうと林道を確認できた。
林道へ降りて玉川温泉へと歩を進めるが雪が腐れてなかなかペースがあがらない。
朝から歩き続けて力尽き途中の林道で幕営。
川が流れており、水を汲むことが出来た。
ラジオでは明日の午後、低気圧通過の為午後から天候が崩れ、山で雪のところも出てくるそうだ。5月1日の天気も悪い予報だ。
この天気ではまともに進めないことは明らか。何だか面倒になってきた。
あっさり敗退の決定。そうと決まれは肩の荷がおりた。
4日目
玉川温泉発、9:30分のバスに間に合わせのんびり出発。玉川温泉の日帰り入浴開始が10:00からで、これ以上待てないので、そのまま田沢湖駅行きのバスに乗り込んだ。
夜行バス、鉄道、タクシーと乗り継いてようやく辿り着いた阿仁スキー場。
かわいい秋田犬、北斗がお出迎えしてくれた。我々以外お客様はいない。看板犬の仕事をしてあとはダルダルモード。それでもとてもかわいい。何だかとっても癒やされた。
なぜか、初っ端から遠回りな林道を延々と歩き、途中からゲレンデを登るという非効率なルートを登ってしまった。気を取り直して、阿仁ゴンドラ山頂駅を目指す。雪が出てきたところでアイゼンを装着。山頂駅直下は急で重荷でしんどかった。
山頂駅からは目印の竹竿に導かれ阿仁避難小屋に到着。玄関を少し除雪して入ることが出来た。
一見、外装は古く見えて今晩の低気圧をやり過ごせるか心配になった。実際中に入ると隙間やガタついたところはなく内装はしっかりしていてとても綺麗だ。備品もしっかりしている。
明るくて暖かい2階に陣取る。天気予報通り低気圧通過で夕方から大荒れ。雨に濡れる前に小屋に辿り着いて良かった。
2日目
夜中、風雨の音がうるさくて良く眠れなかった。小屋も風で揺れた。6時頃だろうか?ようやく雨がやんできた。外はガスガスで行動出来ない。午後からは天気は晴れの予想。それまでのんびり過ごす。
天候回復の兆し、急いで朝昼一緒の食事を済ませて出発。小屋周辺にあった目印竹竿が、登るにつれなくなった。途中ルートを見失いつつもなんとか森吉山山頂に到着。
森吉山〜ヒバクラ岳
山頂直下の雪の大斜面をヒバクラ岳へ向かって歩く。ガスっていたら迷うところだ
った。ガスが晴れるまで待って正解だった。
近くに見えてなかなかヒバクラ岳に近づかない。
これだけ大雪原なのに、森吉山とヒバクラ岳の鞍部は橋のように狭まっている。
天気が良いのでなんとかピンポイントで鞍部を通過出来た。
ヒバクラ岳〜小池ヶ原〜割沢森
ヒバクラ岳は夏道でも西面を巻いており、雪が全面覆っている今はさらに大胆に斜面をトラバースする勢いで小池ヶ原との鞍部へ進んだ。
小池ヶ原の山頂付近まで来ると、稜線上は藪のところがあるので、西面を巻いた。
割沢森を目指して一気に下降する。ここからは稜線の形がはっきりしなくなり、左右から沢が入り込んで地形が複雑になるので、地形図とコンパスを慎重に合わせて割沢森を目指した。
割沢森と高場森の中間あたりで幕営。
3日目
高場森から先、ここの地形図を見ても何だか分からない難読地帯となっている。なだらかな地形が延々と続く。無数の沢が入り込み、支尾根が複雑に絡み合う。地形図と照らし合わせながら、尾根の左右に張り込む沢の源頭を橋で繋いでいるような絶妙な尾根をピンポイントで探して辿る。
高場森の先の小ピーク(というよりは丘)でとうとう我慢できずにGPS併用で進むことにした。
GPSを利用したことにより、地形の迷路でも焦燥感はなかった。晴天も味方した。今思っても本当に恐ろしい地帯だ。
桃洞・佐渡のスギ原生林
地形図にスギ原生林と記載された所に近づくに連れてスギの大木が目立つようになっる。地形は益々複雑になり、ここをスムーズに突破出来るかが、この縦走の最大の鍵となる。
赤水峠は静かな峠だった。折れたブナの根元に小さなプレートがあるだけだった。
予定では、このまま稜線伝いに柴倉山へ向かう予定だったが行程が遅れているので、エスケープルートとしていた玉川温泉へ一度降りてから焼山に向かうことにした。
林道への登山道分岐手前で夏道が現れ始め、林道への分岐がはっきりと確認できた。
夏道はすぐに雪に隠れてしまうが、ほぼ尾根沿いに向かうと林道を確認できた。
林道へ降りて玉川温泉へと歩を進めるが雪が腐れてなかなかペースがあがらない。
朝から歩き続けて力尽き途中の林道で幕営。
川が流れており、水を汲むことが出来た。
ラジオでは明日の午後、低気圧通過の為午後から天候が崩れ、山で雪のところも出てくるそうだ。5月1日の天気も悪い予報だ。
この天気ではまともに進めないことは明らか。何だか面倒になってきた。
あっさり敗退の決定。そうと決まれは肩の荷がおりた。
4日目
玉川温泉発、9:30分のバスに間に合わせのんびり出発。玉川温泉の日帰り入浴開始が10:00からで、これ以上待てないので、そのまま田沢湖駅行きのバスに乗り込んだ。
天候 | 1日目 曇り、夕方より暴風雨 2日目 明け方まで暴風雨、午後から晴れ 3日目 快晴 4日目 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
●夜行バス(ジュピター号) 大宮駅東口〜いとく鷹巣(9740円) ●タクシー いとく鷹巣〜鷹巣駅(約700円) ●秋田内陸縦貫鉄道(内陸線) 鷹巣駅〜阿仁合駅(870円) ●予約タクシー 阿仁合駅より森吉スキー場(一人1100円) 〜帰り〜 ●バス 森吉登山口〜田沢湖駅(1470円) ●新幹線 田沢湖駅〜盛岡駅〜東京駅(15720円) |
その他周辺情報 | ●阿仁避難小屋 小屋内に非水洗トイレ1基あり。小屋の隣にトイレ小屋。鍵が掛かっていた。 ●桃洞・佐渡のスギ原生林(とうどう・さどのすぎげんせいりん) いずれも標高900メートル前後の高地、数少ないスギの広大な原生林として、学術上の価値はきわめて高い。そうだ。 |
写真
撮影機器:
感想
2022年モコモコさん特別企画。
森吉山〜焼山〜八幡平〜三ツ石山〜岩手山という壮大な計画。
蓋を開けてみたら、当初の計画の半分も行かないで途中下山になってしまった。
しかしながら、森吉山の最深部とでもいうべきブナ森の地形の迷路や秋田杉の大木を満喫できたのは楽しい思い出となった。
話しは変わって素晴らしい記録がある。
同じ時期このルートを山岳会「山登魂」治田敬人氏が2008年4月28日〜5月3日5泊6日で踏破している。ハートが熱くなります。
山に慣れ忘れていた情熱が蘇る記録だ。
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