広河原から白鳳峠、高嶺、鳳凰三山、夜叉神峠
- GPS
- 10:04
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,828m
- 下り
- 1,974m
コースタイム
10:37アカヌケ沢の頭−10:42地蔵岳、賽の河原10:52−
11:02アカヌケ沢の頭11:05−11:56観音岳12:20−12:41薬師岳12:44
−13:26南御室小屋13:39−14:03苺平14:06−14:57杖立峠15:00
15:39夜叉神峠15:42−16:06夜叉神峠入り口
総合時間:10時間4分、歩行時間:8時間28分
天候 | 曇、後晴れ、稜線で一時雨ぱらつき |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
広河原への乗り合いタクシーが出る芦安で乗り合いタクシーの乗車券と 協力金1100円+100円を広河原分まで支払い、夜叉神峠入り口で 乗せてくれるように依頼し、荷物はタクシーに載せて、 夜叉神峠入り口に向かいました。 夜叉神峠入り口で乗り合いタクシーを待って、乗車。 本日2台。 時間が決まっているので注意。 早くても芦安を5;10の出発。 夜叉神峠入り口先がマイカー規制され、そのゲートが5:30に開く関係です。 乗り合いタクシーのお客さんは、釣り客も多そうでした。 休日などでは、芦安から混み合いますから、夜叉神峠で乗り合い タクシーに乗せてもらおうと思っても駄目の時もあるでしょう。 その場合はバスで。 いっそのこと、夜叉神峠から早くから歩き出し、広河原からバスという手もあるでしょう。 今回のルートは、2008年は3回も歩き、好きになったルート。 ブログを参照下さい。 7月2日http://ychan.naturum.ne.jp/e555939.html (気まぐれで、7月2日分はヤマレコにも登録していました) 9月3日http://ychan.naturum.ne.jp/e614577.html 10月29日http://ychan.naturum.ne.jp/e647190.html 乗り合いタクシーで北岳の登山口の広河原に向い、下車して、 そこから、北岳に向うつり橋を渡らずに、 北沢峠に向う林道を少し歩けば、白鳳峠への登山口が現れます。 ここを登る前は、コースタイムがものすごかったので、 恐れをなしておりましたが、なんとかいける 時間であることを昨年実証しました。 白鳳峠、それから、高嶺、もうこの辺りからは 甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、アサヨ峰、北岳、 先の鳳凰三山が視界に入り絶景です。 オベリスクが印象的。 天気が良かったのでなおさらでした。 今回のコースは、白鳳峠までは急な登りがあり、 段差の大きなところもあり、梯子もあり、時折、どちらと首を 傾げたりして、苦労しますが、 白鳳峠にやっと到達し、それから高嶺の山頂直下の 岩場をこなせば、稜線歩きを薬師岳まで楽しめます。 とは言いましても、地蔵岳から観音岳は大きく下り、登り返します。 ですから、本来は、ゆっくり登って、薬師岳小屋で一泊すれば、 最高の登山となることでしょう。 そして、薬師岳からは歩きなれた道を夜叉神峠に下ります。 白鳳峠までは、急登りと段差の大きな箇所、 ちょっと首をかしげるところもも多いですが、経験者ならなんとかなり、 白鳳峠直下のゴーロ帯はルーティングに注意。 白鳳峠から高嶺までは、ハイマツが迫る狭い登山道を登り、 時折、枝分かれした道に迷いそうになります。 直下の岩場で高度感を感じます。 このコースは天気が良ければ、パノラマを楽しめることです。 ただ、天候悪化の際のエスケープルートを考えておくのが良いと思います。 と、言われても困ってしまいますよね、、。 実際問題としては。 |
写真
感想
久しく早起きもしないで、ゆるりと山に登っていました。
さすがにちょっと早起きして「今日は山に登るぞ」と
いう感じを味わいたくなりました。
遠くはいかず、でも今年初めてのルートは、、。
あまり色々考えることなく、北岳に登った6月25日から
マイカー規制が始まっている夜叉神峠入り口から先の
広河原に入り、そこから、そこから、北岳に向わずに、
北沢峠に向う林道を少しいて、白鳳峠への登山口、
そして、白鳳峠、それから、高嶺、鳳凰三山、
夜叉神峠入り口に下りるルート。
さて、3:30起床
4:24 自宅発
パンも購入してあり、コンビニも立ち寄る必要もなく、そのまま芦安へ。
4:45 芦安駐車場
近いのはいいことです。
自分は、夜叉神峠入り口に車を置き、乗り合いタクシーを待ちます。
夜叉神峠入り口先のゲートが5:30に開きますから、芦安の出発は5:10。
5:24頃には、乗り合いタクシーが2台到着です。
釣り客が多いようです。
隣の男女は鮎がどうのこうの、私には、よくわかりませんが、
途中で見えた、間ノ岳、あれが農鳥岳というので、
間ノ岳です、と教えてあげました。
さて、5:55広河原着
アルペンプラザの建設はまだなのでしょうか?
少しも進んでいないようですが???
釣り客、用意万端整えていた登山客はさっさと
「「場所取り」や北岳に向います。
残ったのは私とご夫婦、女性1名。
誰もが北岳のようです。
ピッケルもっていなかったですから、雪渓は歩かない人たちでしょう。
さて、6:02広河原発
北岳への第一歩とも言うべき吊橋を渡ることなく、
まっすぐ南アルプス林道を北沢峠に向ってわずか、
白鳳峠への分岐が現れます。
6:15白鳳峠分岐−
ここからの白鳳峠までは急な登りがあり、
段差の大きなところもあり、梯子もあり、苦労します。
おやっと思うようなところもありますが、落ち着いていきます。
ひたすら登って振り返ると一度隠れてしまった北岳が再び姿を現します。
とにかく、ひたすらの急登り。
本当に上を見上げる感じです。
あまりいい道ばかり歩いた人には、これが「悪路」となって表現されます。
これだから、ネットの記事は信用できません。
あ、私もネットでブログを書いていますし、私は、「悪路」とは表現しません。
主観ですが、悪路でもなんでもない、少し低度の高い登山道。
ようやく急な登りが一度収まり、少し水平になりますと、
今度は、梯子などが出てきます。
アサヨ峰や仙丈ケ岳も見えるようになります。
再び急な登りを迎え、梯子なども連続するようになります。
とにかく、登山道の雰囲気を楽しみましょう。
よく耳を澄ませば、聞き分けのできない私の耳にも
鳥のさえずりが聞こえてきます。
梯子が連続する箇所を過ぎれば、今度はシラビソの
山梨森林百選の森を通ります。
行く手に開けた場所を予感させるように空が大きく
見えるようになりますと、ゴーロへ。
振り返れば、北岳が大きい。
雪渓はまだ雪がたくさんですね。
ゴーロでは、トレーシングに気をつけ、歩きやすいルートを通ります。
あと少し、あと少し、一息つける白鳳峠はもう少しです。
そして、ようやく白鳳峠に到着したのは、8:23。
興味深いことに過去の記録とほとんど変わりません。
白鳳峠に到着しますとちょっとほっとします。
でも、これからのことを考えますと、まず、高嶺への登りが大きくのしかかります。
それほどの大きな登りではありませんが、なんとなく。
でも一方、白鳳峠を少し登っていけばお待ちかねの景色も開けます。
高嶺まではハイマツ迫る狭い登山道を登ります。
途中何度か枝分かれしたような道があります。
ガスのときには、ゴーロ帯もそうですが、この高嶺の登りも気をつけます。
ハイマツの花でしょうか、、、。
ハイマツ帯を登っていくと高嶺直下の岩場。
ストックをしまって、手と足で三点確保で登ります。
高度感が凄く、広河原が見えます。
振り返ると甲斐駒ケ岳、早川尾根、アサヨ峰、仙丈ケ岳。
右には、北岳、間ノ岳、左は八ヶ岳。
手と足を使って、高度感のある岩場をこなしますと高嶺です。
9:33高嶺着
鳳凰三山がいよいよ迫ってきます。
薬師岳方面からの縦走でしょう。
2名が休んでいました。
北岳の写真を撮り、周囲を堪能します。
北岳の雪渓に何か大きなものが見えます。
気になります。
休んでいた一人の望遠レンズで見てもらいましたが、なんだかわかりません、、、。
かなり大きいもので、二俣の手前です。
何でしょうね???
9:55高嶺発
岩がごろごろして、歩きにくいです。
ここでもすれ違い。
昨日は、南御室小屋に早く到着したのですが、天候の悪化を見て、テントで停滞。
あの後凄い雨だったようですから、正解だったと、、、。
彼は、早川尾根を仙水小屋まで行くようです。
一度下り、少し登り返してアカヌケ沢の頭。
この辺りの登山道もうっかりすると見逃しそうな部分がありますから、注意視して進みます。
10:37アカヌケ沢の頭
すぐに賽の河原へ。
鳳凰山塊最後の残雪でしょう。
ちょっとありました。
そして、オベリスクの基部賽の河原。
10:42賽の河原到着です。
意外なくらい人がいます。
とは言いましても10人程度ですか。
オベリスクに取り付いている人もいます。
私は苦手なので、眺めるだけにしておきます。
それにしてもオベリスクは絵になります。
前にあった山梨百名山の標柱がなくなっています。
他の場所に立てて、私がそれを見なかっただけかも知れません、、、。
以前は、良く青木鉱泉からドンドコ沢を地蔵岳につめ、
それから稜線を歩き、中道を青木鉱泉に下りました。
そういえば、最近それをやっていません。
また再開しますか???
あのルートも結構きついです。
終わった後のご飯とビールがうまくなりますね。
さて、長居は無用。
オベリスクは観音岳まで見えますから、、、。
特に今日は、天気も悪くなく。
10:52賽の河原発
来た道を戻ります。
11:02アカヌケ沢の頭
ここの指導標も観音岳の登り返しの途中にある指導標も
この稜線方向がわざわざ外され(壊され)、
周辺に放置されていたといいますから、一体誰が、
どのような目的で、登山者の安全となる指導標をそうしたことにするのか、
わかりません。
今は修理されているようですが、、、。
11:05アカヌケ沢の頭発
この辺りで頭を悩ますのが、観音岳までの登り返し。
中央道から見てもかなり下って登っているのがわかります。
遠ざかるオベリスク、常に右に見えて、表情を変えてくる北岳。
足許のお花。
そんなところに目をやりながらも、ひたすら、下って登ります。
この辺りでしょうか、雨がぱらぱらと、、、、。
周辺を見ても大きく崩れる感じではありませんし、
突風が吹き始めたわけでもありませんし、、、、
でも、ちょっとあせります。
白砂青松の稜線。
大好きです。
谷から風が強い日もありますから、帽子飛ばされないように。
もう何度歩いたことでしょう?
鳳凰小屋への分岐を過ぎて、しばらくして観音岳です。
前日は、盆地は晴だったのに、鳳凰三山は、大変な雨になっていましたが、、。
いずれにしましても好きなコースで、充実した山行きとなりました。
少々疲れました。
感想は、今後も加筆修正します。
Y-chanさん、こんにちは。
すごく詳細に記録されていて、大変参考になりました。
鳳凰三山の山歩きコースに、このルートもあるんですね。
この方法なら、総歩行距離も「夜叉神峠ピストン」よりは少ないし、それに下山後のバス利用が無いので、下山時間を気にしなくても良さそうですね。
私もこのルートで鳳凰をねらってみようと思います。
鳳凰三山は、絶対行ってみたい山なので雪が降るまでには(真夏は暑いので・・)、行ってみたいと思っております。
Y-chanさんとC-chanさんはこの山域は大変お詳しいので、もしかすると何度かご質問させて頂くかもしれませんが、その時は宜しくお願いいたします。
こんばんは。 w-koboriさん。
鳳凰三山は近いので好きです。
このルートは6月下旬から11月初めまで、
夜叉神峠入り口から先の広河原からの林道が
冬季閉鎖から解除され、マイカー規制しているときに
できるコースです。
鳳凰三山が全部回れ、南アルプス北部の名だたる山が
手に取るように堪能できるのです。
歩行距離は夜叉神からのピストンより少ないですが、
白鳳峠までの登りは短時間で高度を稼ぎ、また
いきなりですから、ちょっと大変です。
朝一番で広河原に到達してくださいね。
秋になると日も短くなり、
思ったとおりに進まぬ場合はあせりますから、
そうならない日が長いうちがお勧めではあります。
といいつつ、昨年は10月も
同じコースを歩いていますが、、、。
遠くの山には、なかなか重い腰が
上がりませんが、
この辺りの山なら、例えば、
夜叉神峠入り口までは40分でいけますし、ね、、、。
何度も通っているので、お答えできることは
多いかも知れません。
Y-chanに対しては、花の名前だけはご勘弁下さい。
花は見て楽しんでおり、
名前は少しも頭に入りません。
Y-chan
Y-chanさん、こんにちは。
すごく丁寧にお教えくださいまして、ありがとうございます。
そうですよね、日が長いうちに行かないとダメですよね。
何とか9月初旬までに、少しでも涼しい日?を見つけて、計画してみます。
w-koboriさん
白鳳峠から薬師岳はまでは稜線。
強風にはくれぐれもご注意を。
かなり強いこともありますですので、それこそ
大雪山系の状況と同じ状況が再現される可能性もあります。
マー、北海道ほど気温は下がらないでしょうが、、、。
当日は穏やかでした。
楽しみですね。
あと、バス、乗り合いタクシー等の時間はご注意を。
以下も良かったら、参照下さい。
もうご存知と思いますが、念のため。
http://ychan.naturum.ne.jp/e761503.html
Y-chan
はじめまして。
Y-chanさんの記録、参考になりました。
タクシーの交渉の件、早速真似させて頂きました。
やはりバスよりタクシーのほうが
到着早いですものね。
peposimanさん
雲の天気だったようですね、、
空が青いと格別のコースです。
今日はやはり混んでいましたね、、
混んでいる山は苦手なので、もうしばらくしたら、
今混んでいる山に行こうと思っています。
Y-chan
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