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Yamareco

記録ID: 434559
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雪山ハイキング
白山

【笈ヶ岳(石川・1841m)】残雪期限定、3度目にして電池切れを味わい悪戦苦闘

2014年04月26日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
11:31
距離
14.8km
登り
1,887m
下り
1,878m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

中宮展示館  5:25
大岩     6:40
冬瓜分岐   8:10
笈ヶ岳   11:20〜12:05
冬瓜分岐  13:55
中宮展示館 16:45
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
石川県白山自然保護センター中宮展示館
(石川県白山市中宮オ9 076-256-7111)
駐車台数は50台程度、無料。
トイレ、自販機あり。
コース状況/
危険箇所等
トレースがしっかりしていて、踏み跡やトラロープがあり、
迷うことは余りないと思いますが、
元々登山道ではないことに加え、
雪が少なく、ところどころに雪の割れ目ができており、
早々に登行困難になりそうです。
石川県白山自然保護センター中宮展示館。つい2日前にここまでの区間が、冬季閉鎖解除となった。
石川県白山自然保護センター中宮展示館。つい2日前にここまでの区間が、冬季閉鎖解除となった。
スタート、まずは蛇谷自然観察路を通る。
スタート、まずは蛇谷自然観察路を通る。
野猿広場に通じるトンネル入り口。
野猿広場に通じるトンネル入り口。
もののけの世界への入り口のよう。
もののけの世界への入り口のよう。
と思ったら、
最初の渡渉ポイントに橋がかかっていた。
と思ったら、
最初の渡渉ポイントに橋がかかっていた。
尾根筋に出るまで、こんな傾斜を登っていく。
尾根筋に出るまで、こんな傾斜を登っていく。
大岩、
「ここまで来たらもういいわ」って思ったら大間違い。
まだまだ先は長い。
大岩、
「ここまで来たらもういいわ」って思ったら大間違い。
まだまだ先は長い。
稜線に出ると、
霞んでいるものの、
真っ白な白山が見えた。
2
稜線に出ると、
霞んでいるものの、
真っ白な白山が見えた。
冬瓜山、
笈ヶ岳はその先の向こう側にある。
まだまだ遠い。
それにしても、
去年よりも地肌が目立っているような…。
冬瓜山、
笈ヶ岳はその先の向こう側にある。
まだまだ遠い。
それにしても、
去年よりも地肌が目立っているような…。
ブナオ山との分岐点で休憩。
ブナオ山との分岐点で休憩。
薮越しにようやく見えた、
左側に尖っているのが、
本日の目的地・笈ヶ岳。
薮越しにようやく見えた、
左側に尖っているのが、
本日の目的地・笈ヶ岳。
見ても良し、登っても良しの白山。
2
見ても良し、登っても良しの白山。
早速ヒップソリ、
本日初の尻セードトレース。
早速ヒップソリ、
本日初の尻セードトレース。
ブナ林の中の冬瓜平。
ブナ林の中の冬瓜平。
滑れるところは尻で滑って。
滑れるところは尻で滑って。
ここから下って登れば、笈ヶ岳。
2
ここから下って登れば、笈ヶ岳。
ヒップソリ越しに笈ヶ岳。
2
ヒップソリ越しに笈ヶ岳。
本日3度目の尻セードトレース。
本日3度目の尻セードトレース。
最後の登りを登ってきた。
あと3つピークを越えたら山頂。
だけど、この時既に電池切れ。
2
最後の登りを登ってきた。
あと3つピークを越えたら山頂。
だけど、この時既に電池切れ。
ほうほうの体で登頂。
2
ほうほうの体で登頂。
喜びに浸る間もなく、白山バックに。
喜びに浸る間もなく、白山バックに。
パノラマ。
三角点タッチ。
大笠山。
どっしりとした山容。
2
大笠山。
どっしりとした山容。
ちょっと下りたところの
休憩ポイントから笈ヶ岳。
2
ちょっと下りたところの
休憩ポイントから笈ヶ岳。
帰りもこれで頑張ろう。
2
帰りもこれで頑張ろう。
笈ヶ岳さん、また来るね!
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笈ヶ岳さん、また来るね!
下り1回目の尻セードトレース。
青と白のコントラストが、
気分を高揚させる。
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下り1回目の尻セードトレース。
青と白のコントラストが、
気分を高揚させる。
景色を噛みしめながら歩く。
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景色を噛みしめながら歩く。
下り2度目の尻セード。
遠くに見えるのは、
同じヒップソリを持った方。
下り2度目の尻セード。
遠くに見えるのは、
同じヒップソリを持った方。
いつかあっちの方向にも行ってみたい。
2
いつかあっちの方向にも行ってみたい。
振り返れば笈ヶ岳。
振り返れば笈ヶ岳。
行きは尻で滑ったところは、
帰りは汗だくの難所に様変わり。
やっと登ったとこ。
2
行きは尻で滑ったところは、
帰りは汗だくの難所に様変わり。
やっと登ったとこ。
冬瓜山。
今回は止めにしておこう。
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冬瓜山。
今回は止めにしておこう。
冬瓜平まで尻セードだ。
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冬瓜平まで尻セードだ。
こまめに尻で下りていく。
2
こまめに尻で下りていく。
ブナオ山との分岐に登りついた。
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ブナオ山との分岐に登りついた。
冬瓜山方面。
ブナオ山方面。
ここから見える白山もまた来年!
2
ここから見える白山もまた来年!
やっと下りてきた。
2
やっと下りてきた。
もうすぐだ。
着いた。
一里野温泉

感想

「今年も笈ヶ岳に登って、あの景色を見たい。」

初めての感動(2012年4月)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-186016.html
去年の光景も忘れられない(2013年4月)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-289290.html

そんな思いで、休みのカレンダーと天気予報、
そしてヤマレコを見ていると、
積雪量が例年よりも少ないとの情報。
3月、4月と、山行回数が少な目で体は鈍ってしまい、
足馴らしをしてから行こうと思っていたけど、
早いところ行かないとタイミングを逃してしまいそう。
というわけで、登山口のある中宮展示館までの
冬季閉鎖解除となった最初の週末である26日に行ってきた。

岐阜の自宅を午前2時に出て、
中宮展示館の駐車場には5時過ぎに到着。
既に2つあるうちの1つの駐車場は満杯で、
2つ目の駐車場に車を停めた。

蛇谷自然観察路を歩き、2度の渡渉のはずが、
最初の渡渉ポイントは、真新しい木の橋が架けられていた。
野猿広場の渡渉地点を越え、いよいよ急登。
途中で大休止することなく、控えめながらペースを保って稜線へ。
一年ぶりに見る景色、今年は少し霞がかっているものの、
真白い白山は、やはり魅了される。
しかし、目の前にある冬瓜山の地肌がやけに目立つ。

ブナオ山からの稜線との分岐点で小休止するまでは、
ほぼ薮の中の踏み跡を辿ることに。
積雪が少ない上に、ザラメ状の雪、
去年のように、雪の中で顔を突っ込んで瞬間冷却する
「顔ツボの技」は使えないし、
それよりも、冬瓜山ルートを歩くことにちょっと不安を覚え、
冬瓜平ルートを行くことにした。

冬瓜平は、ブナ林と周囲の山々の景色が素晴らしく、
テントが2張あった、絶好のロケーションだったろう。
気温は思ったよりも高く、雪も若干緩んでいて、
冬瓜平の登り返しは、相変わらずきつく、
時折立ち止まっては深呼吸しては歩きの繰り返しだった。

冬瓜山分岐のピークからは、尻セード。
以降、足ツボのトレースを上書きしない場所を
選んでは尻セードしていくが、
思ったよりもしんどい。
それに、尻セードするたびに、
写真撮っているので、
時間短縮効果は、全くと言って良いほどない(笑)

最後の谷筋の登りから、白山主稜線に出た頃は、
意識はもうろう、気力だけで歩いていた。
山頂に着いた時は、喜びよりも来た道を戻る不安の方が大きかった。

山頂でコンビニ弁当を食べて、
12時なったり下山しようと決め込んでそれまで仮眠。
そう、寝てなかったんだった、そりゃバテるわ。

下山開始時は、食事と睡眠のおかげでしばし回復。
周りの景色を見て感慨にふけったり、
神奈川県から初めて来られたという方や、
尻セードですれ違い越しにガッツポーズを交わした方など、
他の登山者とも会話できる余裕もできた。

帰りも冬瓜平ルートを辿り、尻セードを楽しんだ。
冬瓜平への下り斜面は、固いザラメ雪になっていて、
制動が利かないと思い、ヒップソリは使わずにそのまま下りた。

その場に居合わせた方から
「ヒップソリだと滑らないんですか?」と訊かれた。
ヒップソリだと止まらないんですっ(笑)
ヒップソリを使うと西の谷まで下りてしまいそう。
その方は、合羽の上着を敷いて滑っておられました。

しかし、冬瓜平からブナオ山尾根分岐点に登り返すあたりから、
再び、体調が急降下。
スポーツドリンクを少しずつ飲みながら歩いていたが、
姿勢のバランスが保てずフラフラしだして、
足に痙攣をおこす。
「コムレケア」を飲んだけど痛みは完全に消えない。

それでも、分岐点で水分と行動食を補給して
体調を整えようとしたものの、
ジライ谷の下りの途中で、
前述のフラフラのほか、
全身に力が入らなくなり、
眠気に襲われ、吐き気まで催す始末。
完全なる電池切れ。

山の神に祟られた?
いやいや、このところの運動不足に、
睡眠不足と脱水症状が加わっただけのこと。

しかし、気を抜いて、足を滑らせてはいけない。
しりもち程度なら良いが。
頭の中に、中森明菜さんの「DESIRE」のフレーズが何度が過る。
(真っ逆さ〜ま〜に〜 落ちてDESIRE)
慎重に、慎重に下りた。
手足をかけた枝も折れないか確かめながら。
結局、この区間は登りよりも時間がかかった。

野猿広場の渡渉ポイントを渡ってから、
ジライ谷の水をタオルに含ませて頭に巻くと、
フラフラ感は解消。
やっとのことで、中宮展示館に戻れた。

3度目にして電池切れで悪戦苦闘したが、
やっぱり登って良かった。

ブナオ山ルートで冬瓜平でテント泊
いつかはやってみたいと、
全身に湿布を貼りながら心に決めたのだった。

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コメント

お会いしましたね
shirayamaさん、はじめまして。
ヒップソリいいな〜と羨ましい顔して、
合羽で滑っていた者です。
あまりにも嬉しくてコメントさせていただきました。
もう一人のヒップソリの方とは分岐まで来て休憩しお話させていただいたのですが、
shirayamaさんには最後まで追いつけませんでした。
実は私もヒップソリ派で車に同じ青いのを積んでいるんですが、
最近出番がなく、置いてきたんです。
持ってくれば3人で競争!
(あぶない、あぶない)
また何処かでお会い出来るのを楽しみにしてます。
2014/4/29 19:20
Re: お会いしましたね
windnaoさん、はじめまして。
というか、その節はどうも
windnaoさんのレコを見ていて、
ひょっとしてあの時のって思ってましたが、
そうだったんですね
ヒップソリは嵩張らないし、
折り曲げて入れられるので、
この時期は「座椅子」としても持って行ってます

また何処かでお会いしましょう!
2014/5/1 12:32
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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