【笈ヶ岳(石川・1841m)】残雪期限定、3度目にして電池切れを味わい悪戦苦闘
- GPS
- 11:31
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,887m
- 下り
- 1,878m
コースタイム
大岩 6:40
冬瓜分岐 8:10
笈ヶ岳 11:20〜12:05
冬瓜分岐 13:55
中宮展示館 16:45
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(石川県白山市中宮オ9 076-256-7111) 駐車台数は50台程度、無料。 トイレ、自販機あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
トレースがしっかりしていて、踏み跡やトラロープがあり、 迷うことは余りないと思いますが、 元々登山道ではないことに加え、 雪が少なく、ところどころに雪の割れ目ができており、 早々に登行困難になりそうです。 |
写真
感想
「今年も笈ヶ岳に登って、あの景色を見たい。」
初めての感動(2012年4月)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-186016.html
去年の光景も忘れられない(2013年4月)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-289290.html
そんな思いで、休みのカレンダーと天気予報、
そしてヤマレコを見ていると、
積雪量が例年よりも少ないとの情報。
3月、4月と、山行回数が少な目で体は鈍ってしまい、
足馴らしをしてから行こうと思っていたけど、
早いところ行かないとタイミングを逃してしまいそう。
というわけで、登山口のある中宮展示館までの
冬季閉鎖解除となった最初の週末である26日に行ってきた。
岐阜の自宅を午前2時に出て、
中宮展示館の駐車場には5時過ぎに到着。
既に2つあるうちの1つの駐車場は満杯で、
2つ目の駐車場に車を停めた。
蛇谷自然観察路を歩き、2度の渡渉のはずが、
最初の渡渉ポイントは、真新しい木の橋が架けられていた。
野猿広場の渡渉地点を越え、いよいよ急登。
途中で大休止することなく、控えめながらペースを保って稜線へ。
一年ぶりに見る景色、今年は少し霞がかっているものの、
真白い白山は、やはり魅了される。
しかし、目の前にある冬瓜山の地肌がやけに目立つ。
ブナオ山からの稜線との分岐点で小休止するまでは、
ほぼ薮の中の踏み跡を辿ることに。
積雪が少ない上に、ザラメ状の雪、
去年のように、雪の中で顔を突っ込んで瞬間冷却する
「顔ツボの技」は使えないし、
それよりも、冬瓜山ルートを歩くことにちょっと不安を覚え、
冬瓜平ルートを行くことにした。
冬瓜平は、ブナ林と周囲の山々の景色が素晴らしく、
テントが2張あった、絶好のロケーションだったろう。
気温は思ったよりも高く、雪も若干緩んでいて、
冬瓜平の登り返しは、相変わらずきつく、
時折立ち止まっては深呼吸しては歩きの繰り返しだった。
冬瓜山分岐のピークからは、尻セード。
以降、足ツボのトレースを上書きしない場所を
選んでは尻セードしていくが、
思ったよりもしんどい。
それに、尻セードするたびに、
写真撮っているので、
時間短縮効果は、全くと言って良いほどない(笑)
最後の谷筋の登りから、白山主稜線に出た頃は、
意識はもうろう、気力だけで歩いていた。
山頂に着いた時は、喜びよりも来た道を戻る不安の方が大きかった。
山頂でコンビニ弁当を食べて、
12時なったり下山しようと決め込んでそれまで仮眠。
そう、寝てなかったんだった、そりゃバテるわ。
下山開始時は、食事と睡眠のおかげでしばし回復。
周りの景色を見て感慨にふけったり、
神奈川県から初めて来られたという方や、
尻セードですれ違い越しにガッツポーズを交わした方など、
他の登山者とも会話できる余裕もできた。
帰りも冬瓜平ルートを辿り、尻セードを楽しんだ。
冬瓜平への下り斜面は、固いザラメ雪になっていて、
制動が利かないと思い、ヒップソリは使わずにそのまま下りた。
その場に居合わせた方から
「ヒップソリだと滑らないんですか?」と訊かれた。
ヒップソリだと止まらないんですっ(笑)
ヒップソリを使うと西の谷まで下りてしまいそう。
その方は、合羽の上着を敷いて滑っておられました。
しかし、冬瓜平からブナオ山尾根分岐点に登り返すあたりから、
再び、体調が急降下。
スポーツドリンクを少しずつ飲みながら歩いていたが、
姿勢のバランスが保てずフラフラしだして、
足に痙攣をおこす。
「コムレケア」を飲んだけど痛みは完全に消えない。
それでも、分岐点で水分と行動食を補給して
体調を整えようとしたものの、
ジライ谷の下りの途中で、
前述のフラフラのほか、
全身に力が入らなくなり、
眠気に襲われ、吐き気まで催す始末。
完全なる電池切れ。
山の神に祟られた?
いやいや、このところの運動不足に、
睡眠不足と脱水症状が加わっただけのこと。
しかし、気を抜いて、足を滑らせてはいけない。
しりもち程度なら良いが。
頭の中に、中森明菜さんの「DESIRE」のフレーズが何度が過る。
(真っ逆さ〜ま〜に〜 落ちてDESIRE)
慎重に、慎重に下りた。
手足をかけた枝も折れないか確かめながら。
結局、この区間は登りよりも時間がかかった。
野猿広場の渡渉ポイントを渡ってから、
ジライ谷の水をタオルに含ませて頭に巻くと、
フラフラ感は解消。
やっとのことで、中宮展示館に戻れた。
3度目にして電池切れで悪戦苦闘したが、
やっぱり登って良かった。
ブナオ山ルートで冬瓜平でテント泊
いつかはやってみたいと、
全身に湿布を貼りながら心に決めたのだった。
コメント
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shirayamaさん、はじめまして。
ヒップソリいいな〜と羨ましい顔して、
合羽で滑っていた者です。
あまりにも嬉しくてコメントさせていただきました。
もう一人のヒップソリの方とは分岐まで来て休憩しお話させていただいたのですが、
shirayamaさんには最後まで追いつけませんでした。
実は私もヒップソリ派で車に同じ青いのを積んでいるんですが、
最近出番がなく、置いてきたんです。
持ってくれば3人で競争!
(あぶない、あぶない)
また何処かでお会い出来るのを楽しみにしてます。
windnaoさん、はじめまして。
というか、その節はどうも 笑
windnaoさんのレコを見ていて、
ひょっとしてあの時のって思ってましたが、
そうだったんですね
ヒップソリは嵩張らないし、
折り曲げて入れられるので、
この時期は「座椅子」としても持って行ってます
また何処かでお会いしましょう!
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