広河内岳と大龍山と笹山 (奈良田から周回)
- GPS
- 10:29
- 距離
- 25.2km
- 登り
- 2,865m
- 下り
- 2,871m
コースタイム
- 山行
- 10:01
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 10:28
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
奈良田バス停の北側にある駐車場 (20台ほど)で奈良田第2駐車場と呼ばれているらしい。バス停にはトイレも併設されている。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◽登山道 藪もなく綺麗に整備されている。大門沢にも丸太橋があり大きな渡渉は無かった。 ◽雪 大門沢下降点から下部 (数十mほど)には残雪が残っている。藪を掴んだり夏道を辿ったりして通過したがアイゼン・ピッケルの方が安心だと思われる。 |
写真
感想
車中泊をしながら中央アルプスと南アルプスをめぐる。2日目は南アルプスの百高山を目指します。…が、しかし、大門沢にて熊に遭遇してしまい(無傷で済みました) 感想はそのことでいっぱいになっております。
大門沢ルートは河原沿いの樹林帯が続く。静なトラバース道を進んでいた。
AM 5:27。トラバース道の角を曲がった時だった。左上山側で何か黒い物が動いた気がしたので「…ん?」と見上げた瞬間「ブフォッ!」熊が吠え突進してこちらに向かってくるのが見えた。距離3〜4mほど。こちらに到達するまでに1秒もないような距離。一瞬のうちに様々な感情が脳裏をめぐったが具体的な行動は思いつかなかった。
だが体は動いていた。右下谷川へと大きく飛び降りていたのだ。空中で自分の行動に気づいて驚き、眼下に迫る急斜面にビビったが「絶対に捕まりたくない」「飛ぶしかない」と落差20mほどの斜面を飛び降り&着地を繰り返しながらノンストップで降下。横滑りしながらバランスを崩しながらも滑落しなかったのは奇跡だった。
川まで下降してふり返ると熊はいない「どうする!?」一瞬考えて木に登り様子をうかがうことにした。平地で対峙したら不利だと思ったらからだ。熊は数秒遅れで沢に転がり落ちてきた。距離は20mほど離れている「こっちに来るか」と緊張したが、目もくれず登山道へと合流下山していった。呼吸と心臓がバクバク。
この日、故障した熊鈴に代わり音楽をかけていた。熊の接近に気付かなかった原因は「沢の音」「曲がり角」「熊は逃げてくれる」といった侮りだろうか「背中を見せて逃げたら追ってくる」「熊は人間よりも早く走る」それは知っていたがあの場に留まることは出来なかった。あの突進が「威嚇」か「攻撃」かは解らない。この程度で済んで本当に運が良かったと思う。熊に対する考え方が変わりました。
そんな朝だったので「熊」の思い出しかない。下山後の温泉と身延饅頭には癒やされました。
コメント
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危機一髪どころではないですよね。
自分はクマこわいので、80gで100mは音が届くクマ鈴と、カーブの手前や沢沿いで使用するホイッスル使ってますよ。あとは、自分のよくとおる大声!!
お陰で危険な鉢合わせは今までありません。
やられたら、新聞報道の「齧られた」、「引っかかれた」の現実は、これですからね(-_-;)。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/22/5/22_5_229/_pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjshns/28/2/28_183/_pdf
http://igakkai.kms-igakkai.com/wp/wp-content/uploads/2004/KMJ30(3,4)183-188,2004.pdf#search=%27%E3%82%AF%E3%83%9E+%E5%8F%97%E5%82%B7+%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%27
ちょっと荷物ですが、これも持ってますよ。
http://www.tmm-net.com/bear_spray.php
怖すぎる・・・。
お互い、気を付けましょう!!
生かされました💦
greenriverさんの日記でこの写真を見ていたので必死で逃げました。「引っかかれたらああなる」との想いでしたので 。熊の太い前足が記憶に残っています。あの前足でビンタされたら…。怖いですね。私も沢や曲がり角での声出しを始めました。greenriverさんの「良く通る声」目指したいと思います。いい発生練習になりそうです。熊スプレー自宅にあるのですが大きすぎて、、小型の物の購入を予定しています。
お互い、特に私は気をつけます!
確かに沢の音が大きいと、ラジオを付けてもほとんど意味がないことを経験しています。熊鈴の他、ホイッスル、おもちゃのピストル、ストックを叩くなどしか思いつきませんが予防になるでしょうかねえ。スプレーも持っていますが、至近距離でないと使えなさそうだし、遭遇したときにすぐに使えるか??と思うと私には無理な気がしています。
やはり沢の音は怖いですね。
私もホイッスルと大声をやってみようかと思っております。お手軽で効果が大きいような気がします。ピストルだと嵩張ることと弾数もありますし火薬が濡れると駄目になりますし。
私も自宅に熊スプレーがありますが、腰に下げても構える動作までに3秒はかかりました。今回のケースだと間に合いません。0.3秒位で構えられたら良いのですが。それでもないよりはあった方が良いと思います。木に登って逃げたときに時に「熊が登ってきたら」ストックとキックしかないことを後悔しましたので😅
怖かったですね😭
突進してきたら頭で考えられないし、硬直しそう💦
20メートルも降下?して無事だったのも、日頃のトレーニングやバランス感覚の良さかしら。naotooさんだから無事だったのかも。
ホント良かったよー😭
足の指が治ったと思ったらこんな恐ろしい思いをされて、めちゃ心配です😭
翌日、木曽駒に行かれてるから大丈夫なのかな?
私も熊に対する見方が少し変わりました!
気が引き締まるレコありがとうございました😊
突進された瞬間は「熊!でかい!やられる!」で頭が硬直していました。体が勝手に動いてくれて本当に感謝。斜面を飛び降りている最中は、人生でもっとも集中した瞬間でした (笑)。身体能力も限界以上に、火事場のなんとやら…もあったと思います。それで済むレベルの斜面だった事にも感謝です。感謝しなければならないことが多すぎて認識するたびに頭がさがります😵💦
足の指が終わったら熊騒動。私も心配です。でも、このまま帰ったら熊で頭がいっぱいになりそうだったので…💦
この経験から何を学ばなければいけないのか、とりあえず強力な鈴を購入しました (笑)。botchi2999さんの参考になって良かったです。あんな経験は誰にもして欲しくないですから 😅
先日、伝付峠〜笹山の間で熊に遭遇したのですが、早速にも山友のgreenriverさんからnaotooさんが熊に突撃されたこちらのレコをご紹介いただきました。私の場合、林道で距離が4〜50mほどあったので良かったのですが、それでもかなり緊張しましたが、naotooさんの至近距離での遭遇は恐ろしいですね。
咄嗟の反応、素晴らしいとしか言いようがありません。熊の攻撃を逃れただけでなく、急斜面でお怪我をされなくて何よりです。
それから他の山行も魅力的な山行が目白押しですね。naotooさんをご紹介いただいたgreenriverさんに感謝しています。
レコ拝見しました。大きな個体ですね。近づいてくるときの緊張感はわかります💦。もし私が遭遇した個体と同じだとすると、、しばらく警戒が必要な山域ですね。
はい、あの至近距離には参りました。そして、恐ろしすぎたのか、悪夢の中にいるような現実感のなさがありました。幸いにも奇跡の連続で難を逃れられましたが、本当に感謝で頭が下がります。
ありがとうございます、魅力的と思って頂けて光栄です(*^^*ゞ
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