仏頂山迷走と焼森山まで茨城栃木県境縦走

2022年07月18日(月) [日帰り]

• GPS: 11:25
• 距離: 24.5km
• 登り: 1,321m
• 下り: 1,330m

コースタイム

日帰り

• 山行: 8:07
• 休憩: 3:05
• 合計: 11:12

6:32 スタート地点
6:44 0:00 登山口
7:09 7:14 奈良駄峠
8:00 9:57 仏頂山
10:00 10:30 県境分岐（ルートロス2回計２時間15分）
11:15 11:25 255m峰
11:49 11:52 仏ノ山峠
12:20 12:26 四等三角点
13:11 0:00 323m峰
13:57 14:04 休み
14:12 0:00 峠
14:22 0:00 四等三角点
14:53 0:00 展望台
15:11 0:00 焼森山分岐
15:20 15:26 焼森山
15:34 0:00 焼森山分岐
16:14 16:15 下小貫登山口
17:44 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

高峯への登山口、小貫観音堂に駐車した。

コース状況／危険箇所等

1.小貫観音堂から奈良駄峠へは地元のパンフレットに紹介されているくらい、問題のないハイキング道をたどる。

2.仏頂山から県境稜線に入るのは難しいので要注意。事前の予習なしで入ると私のように痛い目にあいかねない。
仏頂山の頂上近くに茂木町1.6kmの道標が2本あってややこしいが、奈良駄峠寄りの道標に従えば問題ない。さらに、茂木町方面への道は良い道が茂木町方面へ降りてしまうので要注意。道標に従って茂木町に向かったら、すぐに、地図やGPS を頼りに県境稜線に分け入れば問題ないと思われる。

3.仏ノ山峠の通過がこのコースのハイライトかと思われる。過去の記録でもこれがベストという記録のないのが不思議なくらいバリエーションの豊富な通過ポイントだ。各自の創意工夫で乗り切ればよいのではないだろうか。

4.仏ノ山峠の先はやや藪が出ては来るが問題もなく縦走できる。ただし、下小貫と上赤沢を結ぶ車道の横断は、両側とも崖に近い急斜面なので要注意だ。

コースタイムについて・・・合計11時間12分（山行8時間7分 休憩3時間5分）の内訳はあえて道迷いによるロスタイムを山行から除外し、休憩時間に含めた。したがって実際に歩いた時間は（山行10時間7分 休憩1時間5分）である。

写真

7/18 6:38

小貫観音堂と左隣の愛宕神社が隣り合わせ。

7/18 6:39

小貫観音堂と附石灯籠は栃木県有形指定文化財。正徳2年（1712年）の創建とされる。1713年に7代将軍徳川家継が将軍となり1716年には8代将軍吉宗の享保の改革が始まっているころのことのようだ。

7/18 6:38

愛宕神社の前に駐車して出発。

7/18 22:32

地元のハイキングマップが置かれていた。
奈良駄峠を経て仏頂山までのコースタイムが書かれている。仏頂山頂上まで1時間50分。

7/18 6:41

行く手に仏頂山を望む。

7/18 6:46

道端のノカンゾウのオレンジが鮮やか。

7/18 6:48

ここからは見えない加波山の名がついた橋を渡る。

7/18 6:50

奈良駄峠への登山道の始まる地点にあった神社。

7/18 6:52

桃源郷のような棚田を回り込む。

7/18 6:59

仏頂山、高峯山への矢印表示のほかに、「みんなの森」の看板。往時の賑わいがしのばれる。

7/18 7:07

植林された森から

7/18 7:10

登山道へ。

7/18 7:17

奈良駄峠の直下に打ち捨てられた乗用車があった。

7/18 7:18

関東ふれあいの道の石の道標のある

7/18 7:19

奈良駄峠に到着。

7/18 7:19

仏頂山への登りは木の階段の登りから始まる。

7/18 7:25

まもなく南に展望が開ける。加波山が大きくそびえ、先ほどの「加波山橋」の名前の由来に思いをはせた。

7/18 7:32

桃太郎岩。二つに割った桃の中から桃太郎が飛び出したのだろうか。

7/18 7:42

今度は北に展望の開けた鞍部を行く。西には高峯や雨巻山方面が見え、

7/18 7:39

その右手東側には、これから目指す焼森山と鶏足山方面の山々が見えた。

7/18 7:46

令和3年の植林地伐採予定地。面積8.08haとのこと。

7/18 7:52

古い境界杭3本。

7/18 8:04

木の階段を上がったところに茂木町方面を指す道標(仮称Aとする）があった。この道標が県境縦走路への入口だったことに気付かなかった。

7/18 8:06

関東ふれあいの道の看板。コース略図はあるが、肝心の県境の記載がない。

7/18 8:06

ここにも、茂木町方面を指す道標（仮称Bとする）があった。
思い込みで、この道標の先に県境があるものと信じて疑わなかった。

7/18 8:13

楞厳寺方向に少し行ったら角が削られた痛々しい三等三角点「仏頂」430.8mがあった。

7/18 8:13

三角点の傍の山頂プレート。小さくて目立たない。

7/18 8:15

先ほどの道標（仮称B）から県境への道を踏み出す。杭が県境を示すと勘違い。

7/18 8:22

これも。

7/18 8:28

二つの岩の上に庇のような岩が載っている。

7/18 8:30

かなり急な下り。
こんな下りを登ってくるのは嫌だなと思っていたが、この後現実のものとなる。

7/18 8:37

尾根の末端に降りたら、沢があって、水が流れていた。沢の水が飲めてラッキーとは思ったが、この時点でもなお、間違いに気づかなかった。

7/18 8:50

「笠間市」の境界杭まであった。

7/18 9:05

はっきりした道がどんどん下っていくので、やっと間違いに気づいた。

7/18 9:48

急な登りをあえいで登る。先ほどの特徴のある岩まで戻った。

7/18 10:02

やっと、振出しに戻った。道標は（仮称B）。実働1時間30分の手痛いロス。

7/18 10:04

こんどこその思いを込めて、道標（仮称A）から県境へと改めての一歩を踏み出す。

7/18 10:24

明瞭な踏み跡にだまされて、第二のルートミスに気付いた。伐採して禿げた斜面と高峯が見えた。

7/18 10:35

引き返して正規の県境に復帰した。第二のロスでさらに30分の無駄な時間を浪費してしまった。
この時点で、今日予定していた、焼森山や鶏足山までの縦走は絶望的か。

7/18 10:36

先ほど間違えた道にあったと同じ「笠間市」の杭。

7/18 10:38

青い杭。

7/18 10:51

「筆界基準」の杭。

7/18 11:06

さらに「休猟区栃木県」の看板。これだけそろってやっと安心した。

7/18 11:13

右と左、まるで雰囲気の違う稜線を行く。

7/18 11:37

シノダケの藪に突入。ただし、藪の中に踏み跡状の道らしいものがあって迷う心配はなかった。

7/18 11:45

直径30cm近い巨大なきのこが生えていた。

7/18 11:50

県境に忠実に降りていったら最後は崖。下は仏ノ山峠の車道だ。

7/18 11:54

トラバースして地蔵尊のあるお堂に降り立った。

7/18 11:55

お堂の中に、高さ2.3m、膝の幅2.2mの地蔵尊が鎮座していた。真岡市有形指定文化財とのこと。

7/18 11:56

車道に降り、県境の標識を確認。

7/18 11:58

降りてきた県境と地蔵尊のあるお堂を望む。

7/18 11:58

道端の石碑。ここから次の県境に取り付く。

7/18 12:08

トラバースしながら登り、

7/18 12:09

県境稜線に到達。

7/18 12:10

気になる境界杭「筆界基準」を発見。

7/18 12:17

杉の巨木が稜線に残っていた。

7/18 12:23

三角点のある広い小ピーク。

7/18 12:26

あちこち探した末に、傾いている四等三角点「入馬坂」292.5mを見つけた。

7/18 12:40

「休猟区栃木県」の看板。

7/18 12:43

小ピーク。

7/18 12:50

「筆界基準」と境界杭が並んでいる。

7/18 12:57

「山」と刻まれた石の杭。

7/18 12:59

茨城県側「立入禁止」

7/18 13:33

「立入禁止」のわけは樹々の間から見えた採石場だった。

7/18 13:35

こんな感じの稜線が続く。

7/18 14:01

車道に降りる手前の最後の小ピーク。

7/18 14:16

崖のような急斜面を降りて車道に出た。
エスケープの可能な車道だが、もう少しがんばってみることにした。

7/18 14:18

コンクリートの擁壁の切れ目から急斜面を登る。

7/18 14:22

すぐに、傾斜が緩んで、植林帯を登る。

7/18 14:26

道標が現れる。これから辿るのは栃越（とちごえ）コースとよんでいるようだ。

7/18 14:28

この道標近くのササの中、四等三角点「我々箱」274.0mが埋もれていた。

7/18 14:32

ササのかぶさる登山道に「休猟区栃木県」の看板。

7/18 15:01

左の三角のピークは国見山、右の稜線は、今しがた辿ってきた県境の稜線のようだ。

7/18 15:01

奥の中央やや左が仏頂山か。

7/18 15:01

奥の中央やや左が高峯と思われる。

7/18 15:14

下小貫方面への分岐点。（頂上にピストン後、下小貫へ下山予定）。

7/18 15:17

鶏足山と焼森山方面とを分ける分岐。今日は充分にくたびれたので、焼森山へのピストン後下山することにした。

7/18 15:21

名残惜しい鶏足山方面が見える。

7/18 15:22

焼森山手前の座禅岩。

7/18 15:26

焼森山頂上に到着。

7/18 15:37

次回歩きたい県境稜線方面。

7/18 15:37

右のピークが鶏足山か。

7/18 15:41

下小貫へ下山。

7/18 16:14

下小貫登山口近くの案内。

7/18 16:18

雑草に覆われた東屋。

7/18 16:19

下小貫登山口に着いた。

7/18 16:20

下小貫登山口。手前の駐車場は7〜8台の駐車が可能のようだ。

7/18 16:21

下小貫登山口の案内板。

7/18 16:25

帰りは車道。これから5km歩かなければならない。

7/18 16:27

先ほどの下小貫登山口の上に見えた大きな建物はこの会社のもののようだ。

7/18 16:28

道端のヤブカンゾウ。

7/18 16:58

小貫小学校の跡地を通過。

7/18 16:58

昔懐かしい二宮金次郎の像。

7/18 17:20

見事なヤマユリが崖の上に咲いていた。

7/18 17:26

仏頂山から高峯へかけての稜線。

7/18 17:43

仏頂山と高峯を分ける分岐点。駐車場は高峯側だ。

7/18 17:50

駐車場に帰着して長かった山行を終了。

撮影機器：

RICOH WG-50 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

感想

山とハム

仏頂山の頂上からはまさかのルートロスを2回。併せて2時間のロスタイムだった。反省を込めて要因分析。

1.仏頂山の頂上からは何本もの枝尾根が発生しているので、行動を起こす前に紙地図による予習は必須だった。

2.私のGPS機器（GARMINハンディGPS eTrex Touch 35J ）のソフトの問題・・・県境は細い破線。対して国土地理院の地図にも記載されている踏み跡はより太い破線で表示されている。私はこれを時々混同してしまう。実はこの失敗、今回で2回目だった。

次回以降は鶏足山からの県境稜線縦走の続きおよび仏頂山周辺の迷い箇所の検証ができればと思っている。