中ア・オンボロ沢
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.8km
- 登り
- 1,547m
- 下り
- 1,534m
コースタイム
7/29自宅発(1810)与田切林道着(2100)就寝(2200)
7/30泊地発(440)ゲート発(605)林道終点入渓(745/805)二俣(935-@)8m滝(1200-30)黒覆尾根泊地(1515)
7/31発(550)イヌ沢源頭鞍部(800)入渓点(845)ゲート着(1040)
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
近年記録を見掛けない、私の中での"大物"溯行に出掛けてきた。
その、中央アルプスにあるオンボロ沢は想像を越えた威圧的な貌で、日光のアカナ沢同様にアプローチ至近にして他には求めようもない空間を晒していた。この手の悪い沢の同行者とくれば、呑むのと登るのはお任せ!の"沢クライマー”トッさ。
百間ナギを源頭に持つだけあって、それに由来する本谷の荒々しさに気圧されるシーンが幾度もあった。進むにつれて谷は深刻さを増し、中に現れた滝の高捲きも悪く、更には本谷から黒覆尾根へと脱出するルンゼも悪いこと悪いこと。ロープ出せば済む、という手ぬるい世界にないハードボイルド高捲きで、充実した。
これまで遡行した過去の崩壊沢(南ア・ミツクチ沢、アカナ沢等)がそうであったように、滝が埋もれて無くなっていたり滝の比高や水流の変化が見られた。結果として、日本登山大系の記録よりは奥へ踏み込めたものの、1974年の大阪わらじの会・中庄谷パーティーと同レベルの遡行に終わった。
オンボロ沢は、私の中で永く置いた中央アルプスに残した渓谷の最後の一本だった。一般的な遡行愛好家には全く勧められない沢だが、百間ナギに右へと入り込むまでの直線部分が地形図上は素晴らしい空間を秘めているはずなので、人の記録の後追いにウンザリし、渓谷に未知を求める向きにはその期待に応え得る沢であること請け合いである。核心部までの到達時間も短く、週末ででもじっくりと取り組めるものと思う。
不明部分は残った。今しばらくは今回の山行の余韻に浸るが、已むに已まれず不明部分の解明に出掛ける意欲が今後、湧いてくることがあるだろうか? 私の遡行愛好家としての分岐点となりそうな気配である。私の中で本件を落着したとするか、はたまた已むに已まれず、、、、か?
それはさておき、崩壊沢コレクションとしての次なる対象は、例のアレだろう。トッさ、また頼みます。
【遡行図、本記録はまた後日】
トシゾー氏の記録↓
http://blog.livedoor.jp/toshizo1211/archives/52602724.html
コメント
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興味を惹くお話、ありがとうございます。本多勝一氏は黒覆尾根を辿ったとは認識しておりましたが、百間ナギに到達とは最上部でしょうか? とても入り込めるとは思えない場所なのですが。もしご存じでしたら、お手数ですが出典をお教え下さい。
すいません。
オンボロ沢には滝がないという地元の話をもとにオンボロ沢経由の計画を立てましたが、手掛かりのない滝にぶつかり左岸を強引に登って摺鉢窪に達したようです。
読んだのは仮面社の「愉しかりし山」でした。
おお、ありがとうございます。早速探して読みたいと思います。コメント頂けたことに感謝します。
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