羽後朝日岳、朝日沢遡行、部名垂沢下降
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,292m
- 下り
- 1,289m
コースタイム
- 山行
- 17:25
- 休憩
- 0:20
- 合計
- 17:45
- 山行
- 0:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:45
天候 | 曇り一時雨、時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
頂上から部名垂沢下降点まで踏み跡は消失していると思ってください。藪漕ぎ覚悟で確実に方向を見定めないと遭難します。 部名垂沢林道終点の渡渉点の地形が変わってます。注意が必要です。登りに使う場合は対岸にピンクテープがあるので渡渉点がわかると思います。 部名垂沢からの日帰り往復も難しくなっていると思います。日程に余裕を持って入山することが重要です。 |
写真
頂上の石も草に覆われてすぐに見つけられませんでした。表面の「朝日嶽」の文字も長い風雪に磨かれて判別しづらくなっています。
感想
4年前にマンダノ沢から初めて登った羽後朝日岳。その人を簡単には寄せ付けない魅力にハマって、2年前に生保内川から、昨年は大荒沢岳から藪漕ぎで登った。頂上に突き上げる沢で残ったのは朝日沢だけになった。日本登山大系には入門コースで遡行時間6時間となっている。部名垂沢林道入口に車を止めて早朝に出れば日帰りは可能かもしれない。日の長い7月から計画していたが、週末のたびに天気が悪いのが続いた。ようやく何とか天気が持ちそうだがすでに日は短くなってきている。いずれにしろどこでどうなるかわからないので寝袋、コンロ、食料など泊り用具は必携。2日間の日程で余裕を持つ。
朝日沢に入ってしばらくすると雨が降り出した。嫌な気分である。今日は雨が降る予報ではなかったのに。沢自体は特に悪場もなく確かに入門用かもしれない。マンダノ沢や生保内川のように緊張するところもない。下降に使った記録もあるようだ。詰めの藪漕ぎは苦労するが頂上草原に出たときは本当に気分がよいだろう、ただし晴れていれば。
今回特筆すべきは頂上から部名垂沢下降点までの踏み跡がほとんど不明になっていること。4年前は初めての下降でガスの中、何とか時間をかけて踏み跡をたどって2時間かかった。2年前も2回目の下降で1時間30分。今回は1300m地点で30分くらいミスったけれど2時間30分かかっている。
また部名垂沢林道終点周辺の地形が変化していて暗い中、右往左往して時間がかかり、これ以上無駄に歩いても体力を消耗するだけなので、9時半に河原で寝袋にくるまってごろ寝した。翌朝明るくなって行動したら15分で林道終点についてしまった。あまりに早く、このまま帰るにも途中で温泉にも入れない。以前から行きそびれていた国見温泉から貝吹岳に向かうことにした。
頂上の標石について、白山書房「秘境の山旅」に由来が書いてあった。地元生保内村出身の高校の先生が、昭和2年に苦労して部名垂沢から頂上に達した。素晴らしい草原の頂上には三角点もないため、なんの標もない。そこで永遠に残る標石を残そうと、翌昭和3年に同志と担ぎ上げたらしい。2年前まで立っていた頂上の木の標柱は昨年には倒れてしまった。標石も表面の文字が判別しにくくなっている。この本に載ってる写真と比べると標石自体が埋もれてきている感じがある。草も茂っていてすぐにはわからず、草をかき分けて見つけた。いずれはただの石となるかもしれないが、永遠に頂上に留まるのは間違いないだろう。先人の苦労がしのばれる。
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