両神山 苦しい時の神頼み
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 1,463m
- 下り
- 1,447m
コースタイム
天候 | 曇り〜ゲリラ豪雨〜曇り時々晴れ 山頂だけ快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
皆野寄居有料道路は、距離の割には通行料金が普通車で410円と高いので、国道140号の渋滞時以外は無理に利用しなくても大丈夫だと思います。 県道279号の日向大谷口駐車場付近は道幅が狭く、夜は鹿さんが出没するので注意してください。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ピンクのテープが数メートル間隔でありますので、道迷いはないと思います。 鎖場は、濡れているときは滑りやすいです。それよりも、七滝沢コースの滑りやす〜い木道に注意してください。 |
写真
感想
例年この時期は、仕事がオーバーフロー気味で、今年もここ2週間連続の休日出勤、ほぼ終電帰りが続き、体力的・精神的にきつい日々。もちろん、身体を満足に動かすこともできず、筋力と体力が劣化するとともにストレスが溜まる一方(23時以降の帰宅の場合は、職質を受ける可能性が高まるので、外を徘徊しないようにしています。警視庁よりも埼玉県警の方がよく声をかけてきます)。
このため、ベジータとナッパの地球襲来時のようにどーんと睡眠をとるかどうか迷いましたが、気分転換することに。
天気予報とにらめっこして、山梨方面は天気が比較的良さそうなので乾徳山を候補にしましたが、疲労により現地にたどり着けるかどうか、たどり着けてもあの鎖場をクリアすることはできないだろうと思いました。
そこで、自宅からアクセスが良いこと、15時くらいまで天気がもちそうなこと、そして最近プライベートで発生しているトラブルを絶対に解決したいこと、これらを勘案して、普段は無宗派のくせに勝手ながら「苦しい時の神頼み」で両神山を選択しました。
日曜日に出勤しなくても済むところまで仕事をしたため帰宅が遅れ、自宅を出発したのが1:45。まだ雨が降っており、本当に上がるのか?と車を走らせました。長瀞に祖父の墓があるので、春と秋のお彼岸に訪れることもあり、両神山は初めてでしたが、遠いとは感じませんでした。
日向大谷口駐車場に到着した3:30には、車に叩きつけるくらいの大雨となり、天気の回復を祈って車中泊です。朝に目覚めると、雨は上がっていましたが、やはり体調は優れませんでした。
準備運動をしながら警告の張り紙を眺めていると、両神山は結構事故が発生しているのですね。神々しい雰囲気を少しでも味わいに、行けるところまで行ってみることにしました。
両神山荘脇で、人生初の登山届を記入して提出。少し進むと、向こうから動物が小走りでやってきます。ん!?と思ったら、わんこでした。両神山荘のわんこかな?
数時間前の大雨は嘘のように、登山道は滑ることもなく歩きやすかったです。会所では、七滝沢コースを選択しました。地図では難路となっていますが、少し先を見る限りでは普通の登山道でしたので。
渡渉を繰り返しながら、体調を考えてゆっくりと進みます。しかし、如何せん体調が回復してきません。そこまで気温が高くはないと思うのですが、運動不足か疲労のせいか、汗が噴き出てきます。やはり何かが違う…。
今月は2回出張があり、中災防の全国安全週間のポスターのうち指原版をたくさん目にしていたためか、ヘビロテ頃のブレーク寸前でヘタレキャラで通していた指原が頭に浮かびまくります。私はヘタレなのか…。いや、私は指原推しではない。ヘタレではない…はず。
絶対 あきらめない WE ARE ♪
そんなわけで、苔生す岩々と沢の音に癒されながら、集中力だけは切らさずに進みました。
途中で「滑りやすい」と注意書きがある木道という名の木の橋がありますが、想像を絶する滑りやすさでした。雨等で濡れている場合は、まさにツルツルです。お笑い芸人なら喜んで飛び乗ることでしょう。無理に木道を通らずとも、横から十分に迂回できました。また、何箇所か鎖場がありますが、特に問題ありませんでした。
表登山道と合流すると、急にガスが出てきました。心なしか神秘的・幻想的な雰囲気が漂います。これより先は、山頂まで岩場と鎖場が続きます。ここ三週間は雲取山、安達太良山と足腰に優しい山ばかりでしたので、結構登り甲斐がありました。濡れていてとても滑りやすいので慎重に進みました。途中、急な鎖場に新しい階段が設置されていたりしていて、かつてをご存知の方からすれば拍子抜けかもしれませんね。
両神神社に到着すると、年代物の社殿がありました。「おみくじ50円」と書いてありましたが、見つかりませんでした。少しだけウロチョロして先に進みます。
山頂に近づくにつれて明るくなってきました。山頂真下の鎖場を超え、山頂に到着すると、ど快晴っ!嬉しくなって眺望を楽しんでいるうちに、ようやく覚醒してきました。
ここで昼食にしようと思ったのですが、後から到着した方の「ク○ブツーリズムの団体さん十数人が登ってきている」との情報により、この狭い山頂では場所を譲り合わねば。また、本当はこの先の八丁峠までを予定していましたが、この元気を下りに使うこととして、今日は断念。ピークハントだけが山行ではないと言い聞かせ、下山です。
覚悟はしていましたが、やはり下山の方がこわいですね。転落、滑落しないように、ゆっくりと下りました。両手をこんなに使ったのは初めて。骨折の回復が9割程度まで達していて本当に良かったです。
清滝小屋に到着すると、皆さんのレコで感じてはいましたが、水洗トイレが完備されているなど、営業していないのがもったいないくらい立派でした。見事な炊事場もあり、ここで昼食です。食事中、急に薄暗くなってきたので、なるべく急いで片づけて出発することに。
先に小屋の中を拝見し、利用者名簿が目に留まりました。地元の人とかのお名前はあるかな?とパラパラとめくってみると…。
あれ…? どこかで見たお名前…?? しかもその方のお住まいの地域はここだったはず…???
このような偶然は初めてだったので、腰を抜かすというよりも「エーッ!!!」とマスオさん風に驚いてしまい、ひっくり返りそうに。でも、ここで頭を打つわけにはいきません。ある意味で、これが本日最大の危険箇所でした。まぁ、単に同姓同名なだけかもしれないし…。
ここから先は、清滝小屋でお会いしたご夫婦と一緒にお話しながら進みました。来週の鹿島槍ヶ岳に備え、足慣らしで来たとのことでした。
ひょぇ〜、北アルプスなんてカッコいいっ!「足慣らしで両神山」なんて言ってみたいっ!
弘法之井戸のあたりでは夜のように真っ暗になったかと思うと、雨が降り出しましました。15時までもたなかったか?と思っている矢先、一気に豪雨となりました。慌ててレインウェアを着ているうちに、既に登山道には雨水が流れる小さな川が発生。
増水によりこの先の渡渉が危うくなる前に先を急ぎます。最初の渡渉ポイントに到着すると、濁流となっていました。しかし、まだ降り始めのため、難なく通過。幸いにも20分程度で雨は上がってくれたので、この先の渡渉ポイントはかろうじて踏み石が水面から出ており、無事に通過することができました。
途中に七滝沢コースにはなかった祀りものがたくさんあり、両神山という名前に妙に納得しました。
無事に両神山荘に到着すると、わんこ2匹、ポチちゃんとポンちゃんが寝ていました。朝に会ったのはポンちゃんだったのね。気さくなご主人とお話して、駐車場に到着。
今回もたくさん勉強になった山行でした。ついでに祖父のお墓参りをして帰宅しましょう。
※帰宅すると、1時間に40mmの雨が降ったとのことで、公園等に池ができていました。今回は下山中に雨が短時間で上がってくれて良かったです。
百名山潰しにかかってますね!
両神山は鎖場がけっこうあるんですね、近そうで地味に遠い印象でしたが、鎖場となれば!
仕事がガタつく程、山への思いが強ますよね〜。
現実逃避と言うか••••。
山も仕事も頑張りましょう!
僕等は今週丹沢方面に繰り出しますが、降水確率40%で中止かな〜。
あはは。
百名山潰しなんて、大袈裟ですよ。
これまでに行ってみたいと思う山がたまたま百名山なだけだったようです。
そうですね〜。
日常生活とは別世界にある登山は、現実逃避にちょうど良いかもしれませんね。
そうだとしたら、毎日山に行かないと…。
地図を何度も確認しているのに、両神山が百名山であることを忘れていたくらいですから、今回の山行にかなり無理があったことは否めません。
色々と立て込んでいて精神的・肉体的に疲れていると、思わぬところで事故につながりかねないので、気をつけましょう。
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