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Yamareco

記録ID: 4837766
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ハイキング
東海

雨生山(蛇紋岩植生の観察)

2022年10月26日(水) [日帰り]
 - 拍手
totechitata その他22人
体力度
1
日帰りが可能
GPS
03:05
距離
5.7km
登り
284m
下り
278m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:59
休憩
0:07
合計
3:06
距離 5.7km 登り 284m 下り 285m
10:02
121
スタート地点
12:03
12:10
58
13:08
ゴール地点
天候 晴天
過去天気図(気象庁) 2022年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
マイクロバス
スタート&ゴールの白山神社
2022年10月26日 09:54撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 9:54
スタート&ゴールの白山神社
白山神社広場から望む雨生山、反射板。
雲一つない青空だ。
今朝は今季一番の冷え込みとのことだが、寒さは感じない。
日差しが濃く少し暑いくらいだ。
2022年10月26日 09:50撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 9:50
白山神社広場から望む雨生山、反射板。
雲一つない青空だ。
今朝は今季一番の冷え込みとのことだが、寒さは感じない。
日差しが濃く少し暑いくらいだ。
白山神社広場を出て南に300mほどのところで左折し林道滝道線に入る。400mほど進むと駐車場があり車はここまでしか入れない。
2022年10月26日 10:06撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:06
白山神社広場を出て南に300mほどのところで左折し林道滝道線に入る。400mほど進むと駐車場があり車はここまでしか入れない。
駐車場手前に立つ「中宇利丸山の蛇紋岩植生」の案内板。
この地域では蛇紋岩からできた土の化学成分などの影響により他の地域には見られない独特の植生をもつことで知られているそうだが、不勉強のため詳しいことは分からない。
駐車場からの林道は木々に覆われ様々な植物が見られる。
林道は瓶割峠方面へ続くので、1km先で右折し登山道に入り雨生山に向かう。
駐車場手前に立つ「中宇利丸山の蛇紋岩植生」の案内板。
この地域では蛇紋岩からできた土の化学成分などの影響により他の地域には見られない独特の植生をもつことで知られているそうだが、不勉強のため詳しいことは分からない。
駐車場からの林道は木々に覆われ様々な植物が見られる。
林道は瓶割峠方面へ続くので、1km先で右折し登山道に入り雨生山に向かう。
コウヤミズキ(高野水木)。
蛇紋岩質に多く生育し、庭木に利用。
マンサク科トサミズキ属の仲間は地名+ミズキの名がつくが、コウヤミズキの場合、高野山との関連は不明のようだ。
2022年10月26日 10:17撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:17
コウヤミズキ(高野水木)。
蛇紋岩質に多く生育し、庭木に利用。
マンサク科トサミズキ属の仲間は地名+ミズキの名がつくが、コウヤミズキの場合、高野山との関連は不明のようだ。
ガンピ(雁皮)。
痩せ地(蛇紋岩は水を通さず流れてしまうので表土は浅く栄養分が少ない)に生育し、樹皮の繊維が強靭で枝を折ることは困難。
ミツマタ、コウゾと並び和紙の原材料となる。
2022年10月26日 10:18撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:18
ガンピ(雁皮)。
痩せ地(蛇紋岩は水を通さず流れてしまうので表土は浅く栄養分が少ない)に生育し、樹皮の繊維が強靭で枝を折ることは困難。
ミツマタ、コウゾと並び和紙の原材料となる。
ヒロハドウダンツツジ(広葉灯台躑躅)。
ドウダンツツジは園芸種。
蛇紋岩地帯に生育し愛知県では新城のみに自生する。
2022年10月26日 10:18撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:18
ヒロハドウダンツツジ(広葉灯台躑躅)。
ドウダンツツジは園芸種。
蛇紋岩地帯に生育し愛知県では新城のみに自生する。
キブシ(木五倍子)。
実にタンニンを含み、粉末にして五倍子(フシ)=ヌルデの虫こぶの代用として、昔はお歯黒に用いた。
2022年10月26日 10:20撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:20
キブシ(木五倍子)。
実にタンニンを含み、粉末にして五倍子(フシ)=ヌルデの虫こぶの代用として、昔はお歯黒に用いた。
ゴンズイ(権萃)。
2022年10月26日 10:21撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
10/26 10:21
ゴンズイ(権萃)。
ヤマハッカ(山薄荷)。
ハッカというが、全くにおわない。
2022年10月26日 10:22撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:22
ヤマハッカ(山薄荷)。
ハッカというが、全くにおわない。
オケラ(朮)
2022年10月26日 10:22撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:22
オケラ(朮)
ヤマコウバシ(山香ばし)
2022年10月26日 10:26撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:26
ヤマコウバシ(山香ばし)
コクサギ(小臭木)。
葉が枝の左右に2個ずつつく特殊な互生で 、コクサギ型葉序という。
葉をもむと強い臭気がし、指に臭いが残る。
2022年10月26日 10:28撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:28
コクサギ(小臭木)。
葉が枝の左右に2個ずつつく特殊な互生で 、コクサギ型葉序という。
葉をもむと強い臭気がし、指に臭いが残る。
コクサギの実。
2〜4分果になり、一つづつは腎形で、熟すと2裂し、その反動で黒い種子をはじき出す。
2022年10月26日 10:33撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:33
コクサギの実。
2〜4分果になり、一つづつは腎形で、熟すと2裂し、その反動で黒い種子をはじき出す。
ムベ(郁子、野木瓜)。
食べたことがないので食べてみたいが、残念ながら実は見つからず。
2022年10月26日 10:31撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:31
ムベ(郁子、野木瓜)。
食べたことがないので食べてみたいが、残念ながら実は見つからず。
コガンピ(小雁皮)。
和紙の原料になるガンピと似ていて小さいのが名の由来。
紙の原料にはならないためイヌガンピともいう。
2022年10月26日 10:39撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:39
コガンピ(小雁皮)。
和紙の原料になるガンピと似ていて小さいのが名の由来。
紙の原料にはならないためイヌガンピともいう。
ウメモドキ(梅擬)
2022年10月26日 10:45撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:45
ウメモドキ(梅擬)
コバノガマズミ(小葉莢蒾)
2022年10月26日 10:45撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:45
コバノガマズミ(小葉莢蒾)
ミヤマガマズミ(深山莢蒾)
2022年10月26日 10:50撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:50
ミヤマガマズミ(深山莢蒾)
ヤブニッケイ(藪肉桂)
コクサギ型葉序だそうだがこの個体では分かりづらい。
2022年10月26日 10:51撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:51
ヤブニッケイ(藪肉桂)
コクサギ型葉序だそうだがこの個体では分かりづらい。
林道からそれ、登山道に入り少し進むとセンブリ(千振)発見。
通常花冠は5裂だが4裂だ。蛇紋岩の影響があるのだろうか?
2022年10月26日 10:53撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
1
10/26 10:53
林道からそれ、登山道に入り少し進むとセンブリ(千振)発見。
通常花冠は5裂だが4裂だ。蛇紋岩の影響があるのだろうか?
こちらは花冠が5裂のセンブリ。
2022年10月26日 10:54撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:54
こちらは花冠が5裂のセンブリ。
シライトソウ(白糸草)。
花は終わっている。
2022年10月26日 10:58撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 10:58
シライトソウ(白糸草)。
花は終わっている。
こちらがお目当てのムラサキセンブリ。
2022年10月26日 11:01撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 11:01
こちらがお目当てのムラサキセンブリ。
センブリとムラサキセンブリのハイブリット。
色が少し青みがかっている。
2022年10月26日 11:03撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 11:03
センブリとムラサキセンブリのハイブリット。
色が少し青みがかっている。
リンドウ(竜胆)
2022年10月26日 11:06撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 11:06
リンドウ(竜胆)
こちらのムラサキセンブリは少しピンクがかっている。
2022年10月26日 11:07撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 11:07
こちらのムラサキセンブリは少しピンクがかっている。
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
2022年10月26日 11:08撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 11:08
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
稜線近くになるにつれ多くの花を付けた株が見られるようになる。
2022年10月26日 11:12撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 11:12
稜線近くになるにつれ多くの花を付けた株が見られるようになる。
ムラサキセンブリとリンドウ。
2022年10月26日 11:12撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 11:12
ムラサキセンブリとリンドウ。
稜線近く(反射板の近く)からの北側眺望。
2022年10月26日 11:13撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 11:13
稜線近く(反射板の近く)からの北側眺望。
ムラサキセンブリのアップ
2022年10月26日 11:16撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/26 11:16
ムラサキセンブリのアップ
センブリのアップ
2022年10月26日 11:23撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/26 11:23
センブリのアップ
リンドウ。
2022年10月26日 11:16撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/26 11:16
リンドウ。
反射板近くの稜線ではいたる所にムラサキセンブリが咲いている。
2022年10月26日 11:24撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/26 11:24
反射板近くの稜線ではいたる所にムラサキセンブリが咲いている。
写真では分かり辛いが踏み場がないほどだ。
2022年10月26日 11:25撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/26 11:25
写真では分かり辛いが踏み場がないほどだ。
反射板近くの本宮山が見える斜面でランチタイム。
空が青く澄んで気持ちが良い。
2022年10月26日 11:46撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/26 11:46
反射板近くの本宮山が見える斜面でランチタイム。
空が青く澄んで気持ちが良い。
周りはセンブリでいっぱい。
2022年10月26日 11:45撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/26 11:45
周りはセンブリでいっぱい。
花を愛でながらランチをとり、雨生山に向かう。
言葉を交わしたハイカーが雨生山の辺りから富士山が見えると言っていたので、期待が膨らむ。
2022年10月26日 11:46撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
10/26 11:46
花を愛でながらランチをとり、雨生山に向かう。
言葉を交わしたハイカーが雨生山の辺りから富士山が見えると言っていたので、期待が膨らむ。
稜線南東側の眺望。
浜名湖と遠州灘が見える。
富士山はもっと左手の方角なので、この稜線からは見えそうにない。
2022年10月26日 11:56撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 11:56
稜線南東側の眺望。
浜名湖と遠州灘が見える。
富士山はもっと左手の方角なので、この稜線からは見えそうにない。
稜線には所々にヤマハッカ(山薄荷)の花が咲く。
2022年10月26日 11:57撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 11:57
稜線には所々にヤマハッカ(山薄荷)の花が咲く。
雨生山頂上に到着。
2022年10月26日 12:06撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 12:06
雨生山頂上に到着。
雨生山頂上から南東方面の眺望。
やはり富士山が見える角度ではない。
頂上にいたハイカーに尋ねると反対側の斜面を少し下りたところから見えるとのこと。
2022年10月26日 12:03撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 12:03
雨生山頂上から南東方面の眺望。
やはり富士山が見える角度ではない。
頂上にいたハイカーに尋ねると反対側の斜面を少し下りたところから見えるとのこと。
頂上から北側にほんの少し下がると木立の間から北東側の眺望が見られる。
良く見ると雪を冠した富士山の頂上が見える。
2022年10月26日 12:05撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
10/26 12:05
頂上から北側にほんの少し下がると木立の間から北東側の眺望が見られる。
良く見ると雪を冠した富士山の頂上が見える。
富士山をズームアップ。
2022年10月26日 12:10撮影 by  DSC-RX100M3, SONY
1
10/26 12:10
富士山をズームアップ。

感想

蛇紋岩の山、雨生山で植物観察。
雨生山周辺は蛇紋岩の影響で他の地域には見られない植生をもち、珍しい植物も多いそうで、お目当てのムラサキセンブリもその一つであり全国でも自生地は限られ準絶滅危惧種に指定されている。
反射板の辺りでは踏んでしまいそうになるくらいの群生が見られ、よく知る人によれば今年はとても多くの花が咲いており近年にはない素晴らしさとのこと。
そんな年に見ることが出来て本当にラッキーであった。
また、好天にも恵まれ富士山も見ることが出来て嬉しい限りである。

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