奥秩父の秘峰 和名倉山(テント泊)
- GPS
- 12:10
- 距離
- 27.6km
- 登り
- 1,774m
- 下り
- 1,771m
コースタイム
- 山行
- 8:55
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 10:25
天候 | 曇りと晴れ。 残念ながら山には曇がかかり、富士山の眺望はなかった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※鹿駆除の為、ハンターが山に入っているので必ず登山道を外れずに歩く事。 ※駆除した鹿はそのまま放置されるので、それを餌に熊がくるので、熊鈴必須。 ◇将監小屋 水場は水量豊富(水源笠取山から) ◇山ノ神土から笹薮ゾーン ・朝露で濡れているので、レインウエア着用すると安心 ・倒れた笹の茎滑りやすい注意 ・背の高さい笹多い ・笹に覆われて見えない根、倒木、石に注意 ◇東仙波から上 ・所々雪あり |
その他周辺情報 | ◆民宿みはらし 現在は素泊まりのみ(電子レンジあり。米持ってくれば炊いてくれるらしい。みはらしの女将さんから下山後お茶をご馳走になりながら聞いた情報) |
写真
感想
今回は夫の予てからの希望であった、奥秩父の秘峰といわれる和名倉山。
THE奥秩父の山、というのが感想。
奥深く、辿り着くまではなかなかのロングルート。正直わたしにとってはしんどいものだったが、夫はとても楽しかったらしい。
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1日目に和名倉山をピストンする予定だったので、早朝出発。2時間睡眠はこたえた(ダメ睡眠不足)。
まず、駐車場の民宿みはらしまでの道には大菩薩嶺の登山後や、鶏冠山の登山口などがあり、峠にはツーリングのバイクも多い。細い林道に入ると車一台分の細さだが、所々に広くなっている所があり、すれ違いは大丈夫だが、早朝も下りてくる車やバイクがいるのでスピードに注意だ。
民宿みはらしの駐車場は4台と情報にあったが、実際は6台まで停めれる。4台分は地面にロープラインで区切られている。
駐車場からすぐに三ノ瀬登山口(将監登山道入口)がある。作業道は車が通れる位の整ったなだらかに登る道。あっという間に将監小屋に着く。
テントを設営して、いざ和名倉山へ。
山丿神土まではヘブンズロードが続く。
山丿神土から先はわたしにとっての試練、笹薮へ突入。笹は背が高く、顔までくる背丈のものもあり、謎の咳がでる(笑) 山をトラバースする形の藪こぎとなるが、入山者も少ないためかさほど踏み固められておらず、斜面に笹が立派に成長しており、谷側に足を踏み外せば笹薮にスボっと落ちる。特に濡れている倒れた笹の茎には要注意、滑る。
これは私だけの事だけれど、上りは谷側か利き足だった為かさほど気にならなかったが、下山時は谷側が利き足と逆になっただけで踏ん張りきかず何度かスボっと左足を踏み外した。逆向きになるだけでこんなに違うかと自分でも驚いた。下山時の笹薮ゾーンは辛すぎて、笹に悪態つきながら歩くという悪行をはたらいた(山の神様ごめんなさい)。
和名倉山へのルートは、ヘブンズロードや藪こぎ、岩ゾーンや、トラバースと長いコースだが変化に富んでおり、冒険好きにはたまらないだろうと思った。
少し怖かったのが、東仙波からすぐの下り、泥濘の上に落ち葉、その上に薄っすら腐れ雪のゾーン。滑る。一瞬引き返えしたいと夫に伝えるが、これくらいは下りれるはず(過去にもこの程度は何度も経験あり)だと言われ、フラットフィッティングを意識しつつも滑るし、木を支えにひと所を過ぎたらなんてことなかったので、結果、引き返さなくてよかった。わたしのビビリ癖がでた。
その後は雪で滑りそうな下りはなく、和名倉山山頂まで辿り着けてよかった。
すれ違ったのはソロ4名、2人パーティ一組の6名のみ。少ない分、静かな山歩きを楽しめる。
しかし、途中、熊のフンらしきものや、熊が引っ掻いたのではなかろうか?と思われる木を目の当たりにして、熊が出てこないように祈りながら歩いた(笑)熊鈴やラジオなどは必須と感じた。
小さなアップダウンの連続といったルート。その勾配もさほどきつくはない(運動不足のわたしはそれでもきつかったが)。
山深い奥秩父の和名倉山の山行は、わたしにとっては苦行。夫にとっては楽園となった。
苦行というのは、藪こぎがほんと辛かった(下りのみ)。あと20cm身長が高かったらと切望。
しかし山は不思議なことに、下山してみると達成感でいっぱいになり、辛かったことを忘れてしまうから困ったものだ。また少し時間が経てば行ってしまうのだから。
2日目は将監小屋から下山のみ。そんなだから、予定より起床が2時間も遅れ大爆睡。テントはビショビショ。日の出からしばらくは陽が当たらないので風はあっても乾かない。9時近くになって陽があたりだし少し乾いた。
下山は、行きには通らなかった七ツ石尾根から下りた。鹿の被害があるようで、ネットが張ってあった。行きに使った作業道とは違い、整備されて歩きやすい登山道で、紅葉もあり気持ちの良い道。
民宿みはらしの女将さんがいらっしゃったので駐車料金を支払い、お茶に呼ばれて、しばしお喋りしながらお茶を頂いた。
充実の土日となった。
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【備忘録】食事係りの私のやらかし
1) 胡麻担々鍋の予定で、予めカットした野菜や冷凍した肉そぼろ、豆腐は持参したが、肝心の坦々鍋の素(無印良品の美味しいやつ)を忘れた事を車中で思い出す。途中のコンビニで胡麻担々麺春雨スープを買い、春雨とスープの素だけ持ってなんとか無味は避けられた。
2) 尾西のエビピラフは、予め封を切り取りスプーンや乾燥剤を抜いた。と、思ったら何故か乾燥剤が入っていた。食べると味がない。???よく読むと、味の素の袋があるらしいとな。私が予め出したのは乾燥剤ではなく、肝心な味の素の袋だった。
夫よ、かたじけない。
必ず何かが起こる我らの山行。
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