滝山城跡
- GPS
- 02:43
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 120m
- 下り
- 154m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2022年12月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
今日は名城に名を連ねる滝山城の跡地へ登った。
JR五日市線の東秋留駅から高月城跡を経由して、そのまま加住丘陵を渡って滝山城跡を登るというルートである。
高月城は滝山三城のひとつで、1458年に大石氏(山内上杉氏の家臣)によって築城され、戦国時代には北条氏の手に渡った城である。
城跡といっても平べったい遺構があるだけで、特に観光地化もされていない場所だった。
付近にはホテルがあったが、古びていて長らく使われた形跡もない。
おそらく私有地の一部をハイキングコースとして譲ってもらったのだろう。コースを少し外れるだけで私有地に入ってしまうため、注意して歩いた。
高月城から道路を渡り、滝山城跡に向かう。
途中の道は路肩が狭く、車の交通量も異常に多かったためヒヤヒヤしながら歩かなければならない。油断していると車にミンチにされるからだ。
古い家屋が立ち並ぶ道路を抜けると、滝山城跡の入り口に着く。
ここからの眺めも良い。
滝山城は、1521年に大石氏が築城し、北条氏によって改修された城である。
——と言われていたが、どうやら最新の研究では1521年の時点で滝山城は存在せず、北条氏照が由井から滝山へ移住した1563〜1567年ごろに築城したと考えられている。
実のところ、築城の経緯がはっきりしていないのだ。(先に述べた高月城に関してはほとんど情報がない。)
1569年、小田原攻めに向かっていた武田信玄の軍勢が滝山城に攻め込んだという記録もある。
北条氏照はこれをきっかけに八王子城を築城したとか。
とまぁ閑話休題として、滝山城跡はゆるやかな道でちょっとしたハイキングには良い場所だった。
森林の中に少し開けた平べったい場所がいくつかあり、土塁や曲輪、馬出といった城の遺構を確認するこができる。非常に立派で堅牢な城だったことがよくわかる。城好きにはたまらない場所なんだろうなあ。
本丸は開けた場所になっていて神社がポツンと立っていた。
中の丸の部分はさらに広く、大きな建物とトイレが置いてあり、ここがメインのスポットらしい。
奥へ進むと見晴らし台があり、多摩川の向こうには昭島(拝島町付近)の街並みが見渡せる。もう少し目を凝らせば横田基地も若干だが見える。
中の丸を引き返し、二の丸、信濃屋敷を経由して長い丘陵ルートを渡ると、16号線の道路に辿りつく。
ここから拝島橋を渡り、30分ほど歩いてゴールの昭島駅へ到着した。
最高地点である滝山城の標高は約170mで、麓の昭島市街は100m強となっていて、標高差はあまりない。
今回はハイキングだけでなく歴史探訪にもなったので充実した散歩になったと思う。
東京都下にこれほど立派な城跡があったとは。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する