遠見山・納古山縦走〜地元の皆さんの山への愛に支えられた「岐阜のグランドキャニオン」を堪能〜

2022年12月29日(木) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 8.9km
• 登り: 650m
• 下り: 649m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:55
• 休憩: 1:25
• 合計: 6:20

8:10 平和錦酒造前町営駐車場
8:16 前島拱渠
8:30 8:40 見晴らし岩
8:45 遠見岩
8:47 8:50 遠見山（下麻生城）
8:55 8:58 遠見岩
9:10 66番鉄塔
10:10 33番鉄塔
11:21 12:30 納古山
14:30 平和錦酒造前町営駐車場
14:30 ゴール地点

天候

晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

平和錦酒造駐車場に駐車して登山しました。
（帰りは蔵見学・直売店でのお酒・甘酒等の購入ができます。ぜひぜひ!(^^)!）

コース状況／危険箇所等

遠見山は短い時間の登山で標高もさほどありませんが、急登です。
下界とは景色が一変する見晴らし岩からの絶景は一見に値する景色ですが、運動のできる服装や靴でなければなりません。
納古山は岩場もあり、看板やロープなども若干わかりづらいところもあります。
コース判定を見誤らず、時間にゆとりをもって上ることが大切です。

その他周辺情報

今回の駐車場は平和錦酒造前駐車場です。
川辺町は最近、「そこそこ登山のできる町」で売り出しています。
それは、自治体ばかりがうたっていても仕方がありません。
例えば遠見山の整備は、山の持ち主である平和錦酒造さんを始め地元の皆さんのボランティアで成り立っており、本当にきれいに整備されています。
おそらく、地元の愛にあふれてこうした思いが出てきているんだと感じました。
それは七宗町も同じ。
納古山登山をされている方のYoutubeでは、登山道整備で階段を造られているボランティアの方が映っていて、そのおかげで今回快適に登れたと思います。
周辺情報ではありませんが、町の人それぞれが山を大事にしている感じがありました。
七宗町側の近くには道の駅「ロックガーデン七宗（ひちそう）」があります。
おすすめは、「飛水峡甌穴（おうけつ）群」がみられる飛水峡ロックガーデン。
車で出かけることができますので、帰りに立ち寄るとよいと思います。
今回の登山後の温泉は、美濃加茂市にあるぎふ清流里山公園の「里山の湯」に立ち寄りました。
温泉ではありませんが、道の駅みのかもにあり、美濃加茂ICから入り、SAからも立ち寄れます。

写真

12/29 8:03

m）平和錦酒造駐車場に停めて登山をスタートさせます。バックにみえるのが遠見山です。
n）すんごい絶壁。本日は駐車場空いてました。

12/29 8:07

n）私有地を通り登山口へ。
m) 登山口の前もきれいに整備されています。うだつの上がる家がこのあたりに2軒あります。ぜひ探してみてください。

12/29 8:09

n）高山本線の下をくぐります。平和錦酒造さんが昔造った隧道だそう！！
m) 前島隧道と言い、名前が掘ってあります。ご主人が「昔は国鉄を動かす力を持っとった」と笑顔でお話をされていたのが素敵でした。

12/29 8:36

n）こんな感じ。

12/29 8:10

n）頭ぶつけそう。
m) 通り抜けたらいよいよ別世界の始まりですよ。

12/29 8:13

始まってすぐ、いきなりの急登です。

12/29 8:13

n）小さな置物にこの山への愛着を感じるね。

12/29 8:21

壱、弐…

12/29 8:25

参までしかありません（笑）。

12/29 8:28

拾まであると覚悟していたら、思わぬ喜びです！

12/29 8:29

n）表示板の隣にノートがあります。ノートには「ウナギ食べたついでに登ったよ。食後のいい運動になりました」等のコメントがたくさん。人気の山です。

12/29 8:30

見晴岩へ。

12/29 8:32

n）これはすごい！

12/29 8:33

n）もう少し早立ちなら日の出が撮れたかも。

12/29 8:34

m）見よ！これが「岐阜のグランドキャニオン」だ！
n）本物が見たいよ。

12/29 8:34

n）まさにホースシューですな。

12/29 8:35

本日この時間帯は、ほぼ貸し切り状態でした。

12/29 8:47

n) 本物の遠見山はこちら。戦国時代の城跡らしいです。
m) 稲葉氏→森氏だったかな。下麻生城です。

12/29 8:37

カメラを構えて撮る姿も絵になる絶景です。

12/29 9:00

n）見晴岩から。頂だけ見えるのが納古山（たぶん）。

12/29 8:47

城跡は、今、秋葉神社になってます。

12/29 8:47

n）ただ蛇行しているのではなく、飛騨川が深い峡谷になっているのがいいんだなぁ。

12/29 8:45

n）ここで迷いました。納古山の行き先表示が欲しいところです。池を巻いて右の方（青い標識）へ進みます。
m) この池はいつも枯れないのだそうです。そしてこの一帯が城跡だそうです。

12/29 8:58

コースを見つけて再スタート。ちょっと時間をとりました。

12/29 8:58

昔はここから下にみえるように提灯を吊り下げて、盛大にお祭りをやっていたそうです。

12/29 8:58

納古山へは、尾根上を進むので、下ったり登ったりの連続です。

12/29 9:01

右に見えるのが納古山。

12/29 9:08

66番鉄塔が近づいてきました。登りもそれほどきつくありません。

12/29 9:10

66番鉄塔。

12/29 9:10

66番鉄塔から見える風景。

12/29 9:10

南天の滝には立ち寄りませんでした。

12/29 9:10

ここから納古山まで2時間と書いてあります。

12/29 9:19

緩斜面の登りが続いています。

12/29 9:24

時々急ですが、まだまだ余裕です。

12/29 9:26

手作りの案内板が嬉しい。

12/29 9:30

次第に登りがきつくなってきました。

12/29 9:31

ここでいったん休憩です。テーブルも案内もあります。

12/29 9:41

そして急降下です。

12/29 9:48

このあたりだけ、朴の葉だらけ。どの木かわからず。

12/29 9:50

そしてまた登りの角度が増えてきました。

12/29 9:57

よく整備された道です。

12/29 9:57

明らかに遠見山より高い位置になりました。

12/29 9:57

しかし、道は次第に急になっていきます。

12/29 10:03

平らになったところにこの看板がよく現れます。

12/29 10:08

少しだけ雪がありました。

12/29 10:09

65番鉄塔。

12/29 10:18

ずんずんと角度を上げていく登山道です。

12/29 10:24

少しくだりがあると嬉しくて嬉しくて…

12/29 10:29

でも思いっきり下るのはちょっと貯金を使った後みたいな感じがして…

12/29 10:34

いやはや結構上の方まで来ました。

12/29 10:52

あの山だね。

12/29 11:03

坂は地味にきついです。

12/29 11:05

尾根道を少し下ります。

12/29 11:07

ここは「やまびこテラス」です。ここから「ヤッホー」と叫んだら、確かに返ってきましたよ！すごい！

12/29 11:09

良い天気になってきました。この季節は日差しがあると嬉しくなります。

12/29 11:12

これが最後の追い上げとなるか！

12/29 11:13

いやぁ、長めがいいです。
n）眺めですな。

12/29 11:13

n）くぐり松、ごめん、くぐってない。

12/29 11:13

n）m氏はくぐりました！

12/29 11:16

m) こちらは、くぐり岩。
納古山山頂付近になると岩が多くなります。
n)さすがロックガーデンシティ七宗町。

12/29 11:17

これを越えれば頂上です。

12/29 11:21

とうちゃこ！　
n）のこりんに会えたよ。想像よりでかい（笑）。

12/29 11:22

名古屋方面は後光がさしています。

12/29 11:22

m) 360°ビュー。
n）633mでこれだけの展望は貴重だね。

12/29 11:52

頂上が平らなのは恵那山。

12/29 11:22

12/29 11:37

m) 年越しそばを作ったのですが、先に麺を入れたのでぶよぶよになっちゃいました。よいお年を！

12/29 11:38

テーブルとベンチがたくさんあって快適です。

12/29 12:06

m) コーヒーをいただきました。意外と頂上は風がなくてよいところでした。

12/29 12:21

さらに名古屋方面は後光が増しています。

12/29 12:30

下山します。低山は複数のルートがあるため、どこから下ろうか迷います（一応距離の短いルートを選択します）。

12/29 12:35

最初はみんなこの道で帰ります。

12/29 12:43

いやぁ最初から結構下ります。

12/29 12:44

m) n氏の下山の様子を見てストックは既にしまっています。

12/29 12:44

遠見山からの登山とはまるで違います。これは面白い！

12/29 12:45

m）コース分岐の表示があり、上級コースへ行きます。ただ、ヤマレコを使ってどれくらいの人が動いたかを見ても、この上級コースへの人の動きはありません。
n）大牧谷コースだと距離が短いからね。こっち。

12/29 12:50

初めは道がありました。

12/29 13:02

おや？確かに目印はあるんですが、「道」はありません。ただ足跡はあります。足跡？けもの？なんて考えてました。熊鈴をもってこの日は行っています。

12/29 13:08

落ち葉で覆われたところをずんずんと下っていく感じです。

12/29 13:08

m）確かにピンクのテープはあるのですが、ここから先がわからず探しています。
n）テープがもっと欲しいですな。

12/29 13:11

上級コースに書かれていたコースの案内です。
n）キノコ風味！

12/29 13:12

m）辛うじてピンクのリボンがあるのでこちらがコースだということがわかるのですが、それがどこに出るのかわかりません。
n）ピンクテープ探しながら歩いたのは30分ほど。わずかですが踏み跡もあり、それを参考に下りました（誰にも会いませんでした）。

12/29 13:33

地図上で点線で書かれた状況の道に出てきました。山道っぽく見えますが、山道でないとも言えます。

12/29 13:41

地図上には山道という表記に変わった状態です。

12/29 13:44

おそらく地元の方の車はここまで来られるのでしょう。

12/29 13:55

完全に車が入れる林道となり、その後ふもとの町につながりました。

12/29 14:37

平和錦酒造駐車場に到着。このあと簡単に蔵の案内をしてもらい、お酒を購入しました。新年のお酒が買えてワクワクです。遠見山と平和錦酒造さんとのかかわり、この地域の昔の様子、「岐阜のグランドキャニオン」が昔は木材を下す場所で、平和錦さんの駐車場前は大きな木材卸問屋だったこと、この地域一帯が宿場町で大変栄えていたことも聞きました。
n）m氏の試飲の時の表情が美味しそうだったことを加えて報告させていただきます。私は甘酒。
m) ちなみに先ほどの答え（だれも気にしてないけど）
うだつの上がる家は、平和錦酒造の蔵元の前島さんの家と、皆さんがおそばを食べているあのお店の2軒でした。

12/29 15:32

m）飛水峡甌穴群。大きなポットホールがわかりますか？
n）わかるよ！　飛水峡全体で1000個もあるんだって！

12/29 15:32

m）車で行ける飛水峡ロックガーデンという場所ですが、実は高山本線から見た方が断然景色がよいです。
n）でもここだと岩を伝って川のそばまで行けるのがよい。

12/29 15:46

m）特急「ひだ」のベストフォトスポットかもしれません。撮り鉄ではないのでうまくはありませんが。
n）隠れ鉄ちゃんだったのね。

12/29 16:29

登山後の立ち寄り湯は「里山の湯」でした。
美濃加茂IC・道の駅みのかも・ぎふ清流里山公園にあります。
いい湯で今年の疲れを落としました。
皆様、よいお年をお迎えください。

撮影機器：

E-M10 OLYMPUS IMAGING CORP.

SC-52A samsung

iPhone SE (1st generation) Apple

装備

個人装備

長袖シャツ ズボン 靴下 グローブ（起毛） 防寒着（ダウンジャケット） 雨具 風よけ帽子（毛糸・耳等の風よけ付き） ザック 昼ご飯 行動食 バーナー GPS 筆記用具 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ストック カメラ アクエリアス 水

感想

nakanoma

　12月29日以降、公共施設の大半が年末年始休業になってしまいます。温泉に立ち寄れて、登山口までノーマルタイヤでも行けるところで見つけたのがここ（ヤマレコの皆さんの登山記録を見ていて見つけました）。m氏に提案したところ、TVで見たらしく食いついてくれました（笑）。
　遠見山・納戸山を周遊する場合、木和谷コースを通る人が多いのですが、大牧谷からも道があるレコを偶然見つけそちらを選択。上級コースとあったけど、コース自体は危険ではなく、ルートファインディングが勝負どころのコースでした。
　「岐阜のグランドキャニオン」に加え、平和錦酒造のご主人の話は興味深いし、お酒も買えるし、飛水峡も一見の価値があるし（ブラタモリで取り上げてほしい）、充実した山行となりました。

matsuhiro1968

この1年この地域のニュースや情報番組でよく出てきた「岐阜のグランドキャニオン」という言葉。しかし、Youtubeなどを見ると、そこに行くまでは急登で、しかし時間は短く、絶景はかなりのものというのが気になり、今年の登り納めに選んでいただいて嬉しく思って登山しました。この山の景色をぜひみんなにも知ってもらいたい、そして、登山道そのものを安全に楽しく登ってもらいたいという地元民の愛情あふれた整備に、登りながら感激をしていました。納古山も同様で、階段の整備やベンチの整備、こだまが返ってくるスポットなど、随所に楽しめて全方位見渡せる頂上は圧巻でした。帰りは岩場が多く、さすがはロックガーデン七宗町と思いましたが、上級コースの看板に誘われて登山道をロストしかかることもあり、低い山こそ事前のコースチェックを見誤らないようにしなければと感じました。