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記録ID: 5089105
全員に公開
ハイキング
房総・三浦

三浦半島の異形のマテバシイとリスに驚く(三浦富士〜武山)

2023年01月13日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:04
距離
10.6km
登り
444m
下り
446m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
2:40
休憩
1:24
合計
4:04
距離 10.6km 登り 452m 下り 449m
8:51
7
9:48
9:53
21
10:14
10:32
15
10:47
11:26
14
11:40
50
YRP
12:30
12:40
15
白髭神社の社叢林(富塚山)
12:55
YRP野比駅
天候 晴れ 暖気到来の暖かい日
過去天気図(気象庁) 2023年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
S 京急長沢駅
G YRP野比駅
コース状況/
危険箇所等
・危険個所なし。よく整備されたハイキングコース。ルート明確。分岐多いが、指導標あり。
・ただ三浦富士山頂で分岐を間違えてしまった(写真コメント参照)。
その他周辺情報 〇白髭神社の社叢林
YRP野比駅近くに白髭神社の社叢林あり。今や失われた典型的なスダジイ林(ヤブコウジ-スダジイ群集)が残っているため県指定天然記念物に指定されている。帰りに立ち寄ってみた。
https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/8120/bunkazai/ken13.html

〇マテバシイ林更新の手引き
https://www.pref.chiba.lg.jp/lab-nourin/nourin/documents/r02shinringijutusidou.pdf
いつもの通勤電車と同一列車に乗り、途中で乗り換えて、京急長沢駅で降りる。今日は、暖気到来とのことで薄着できた。
2023年01月13日 08:50撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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いつもの通勤電車と同一列車に乗り、途中で乗り換えて、京急長沢駅で降りる。今日は、暖気到来とのことで薄着できた。
駅前に、ハイキングコースの案内板。
2023年01月13日 08:50撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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駅前に、ハイキングコースの案内板。
大きな団地(旧NTT公舎)を通り抜けると、、、
2023年01月13日 08:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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大きな団地(旧NTT公舎)を通り抜けると、、、
すぐ三浦富士の登山口だ。駅からハイキングですね。
2023年01月13日 08:56撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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すぐ三浦富士の登山口だ。駅からハイキングですね。
スイセンの季節だ。
2023年01月13日 08:57撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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スイセンの季節だ。
三浦半島の森は、巨木のない二次森が多いが、ここはどうだろうか。
2023年01月13日 08:57撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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三浦半島の森は、巨木のない二次森が多いが、ここはどうだろうか。
この森は雰囲気が違うぞ。
2023年01月13日 09:05撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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この森は雰囲気が違うぞ。
結構高いし、、、
2023年01月13日 09:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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結構高いし、、、
樹形も独特だ。
2023年01月13日 09:08撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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樹形も独特だ。
ほとんど純林を形成している。
2023年01月13日 09:15撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
3
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ほとんど純林を形成している。
しかし、枯れかけているのか。北八ヶ岳の“縞枯れ”を思い出してしまった(あれはシラビソだが)。
2023年01月13日 09:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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しかし、枯れかけているのか。北八ヶ岳の“縞枯れ”を思い出してしまった(あれはシラビソだが)。
幼樹もあった。この葉は、タブノキみたいだけど、、、
2023年01月13日 09:10撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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幼樹もあった。この葉は、タブノキみたいだけど、、、
裏が金色を帯びているから違うな。
2023年01月13日 09:10撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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裏が金色を帯びているから違うな。
芽の形もタブノキではない。これはマテバシイだ。沖縄に多い樹。調べてみると植林だという。
2023年01月13日 09:20撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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芽の形もタブノキではない。これはマテバシイだ。沖縄に多い樹。調べてみると植林だという。
樹皮も独特。
2023年01月13日 09:05撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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樹皮も独特。
マテバシイのどんぐり。頭が凹んでいるのが特徴。
2023年01月13日 09:14撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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マテバシイのどんぐり。頭が凹んでいるのが特徴。
しかし、マテバシイの森の中が騒がしい。クマやシカはいないので、イノシシか、まさかね。鳥かな。しかしずっとガサゴソやっているので、鳥でもなさそう。と、何かが飛び出してきて、マテバシイをするする登って行った。
2023年01月13日 09:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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しかし、マテバシイの森の中が騒がしい。クマやシカはいないので、イノシシか、まさかね。鳥かな。しかしずっとガサゴソやっているので、鳥でもなさそう。と、何かが飛び出してきて、マテバシイをするする登って行った。
これはリスだ。クリハラリス(タイワンリス)に間違いなさそう。外来生物でこのあたりで大発生、駆除対象になっている。この後何度も遭遇した。ドングリ目当てかも。
2023年01月13日 09:09撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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これはリスだ。クリハラリス(タイワンリス)に間違いなさそう。外来生物でこのあたりで大発生、駆除対象になっている。この後何度も遭遇した。ドングリ目当てかも。
と、異形のマテバシイ林に驚愕しているうちにあっという間に山頂へ。低山でも登頂は楽しみ。あともう一息。
2023年01月13日 09:46撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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と、異形のマテバシイ林に驚愕しているうちにあっという間に山頂へ。低山でも登頂は楽しみ。あともう一息。
三浦富士です。
2023年01月13日 09:47撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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三浦富士です。
展望はよいが、靄が濃い。暖気到来だからなあ。本家の富士山は見えません。
2023年01月13日 09:48撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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展望はよいが、靄が濃い。暖気到来だからなあ。本家の富士山は見えません。
うーん残念と、直進して下ると、道を間違えたようだ。山頂には3つの道が通じていたのだ。戻って、巻道を行こうとすると、あれれ、これは危険。通れなくもなさそうだが、無理せず山頂に戻る。★危険を感じたのはここ一か所のみ。
2023年01月13日 09:51撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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うーん残念と、直進して下ると、道を間違えたようだ。山頂には3つの道が通じていたのだ。戻って、巻道を行こうとすると、あれれ、これは危険。通れなくもなさそうだが、無理せず山頂に戻る。★危険を感じたのはここ一か所のみ。
再び山頂。すこし隠れたところに道があった。登ってきて右折すればよかったのだ。こちらが次の武山への道だ。
2023年01月13日 09:53撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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再び山頂。すこし隠れたところに道があった。登ってきて右折すればよかったのだ。こちらが次の武山への道だ。
展望台が見えてきた。
2023年01月13日 10:15撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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展望台が見えてきた。
三浦海岸の砂浜と三浦半島の先端(雨埼)。
2023年01月13日 10:16撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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三浦海岸の砂浜と三浦半島の先端(雨埼)。
砲台山。昭和初期に海軍が砲台を築いたという。
2023年01月13日 10:27撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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砲台山。昭和初期に海軍が砲台を築いたという。
今は、海上保安庁の武山受信所。
2023年01月13日 10:28撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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今は、海上保安庁の武山受信所。
砲台の跡も残っていた。穴は弾薬庫らしい。
2023年01月13日 10:28撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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砲台の跡も残っていた。穴は弾薬庫らしい。
マユミの赤が美しい。
2023年01月13日 10:29撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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マユミの赤が美しい。
マユミの実を拡大。
2023年01月13日 10:30撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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マユミの実を拡大。
武山まであと少し。
2023年01月13日 10:40撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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武山まであと少し。
武山不動院の境内に山頂があるようだ。
2023年01月13日 10:46撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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武山不動院の境内に山頂があるようだ。
ハイキングコースの案内図。ここには逆方向から車で来れる。
2023年01月13日 10:48撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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ハイキングコースの案内図。ここには逆方向から車で来れる。
展望台に上って、YRP(横須賀リサーチパーク)方面。
2023年01月13日 10:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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1/13 10:52
展望台に上って、YRP(横須賀リサーチパーク)方面。
武山不動院の本堂方面。
2023年01月13日 10:52撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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武山不動院の本堂方面。
白いツツジが咲いていた。
2023年01月13日 11:17撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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白いツツジが咲いていた。
ロウバイも一株だけ。
2023年01月13日 11:18撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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ロウバイも一株だけ。
武山不動院は参拝客でにぎわっていた。
2023年01月13日 11:19撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1/13 11:19
武山不動院は参拝客でにぎわっていた。
境内にあった身代わり不動尊。枯れ木がご神体みたいだ。
2023年01月13日 11:23撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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境内にあった身代わり不動尊。枯れ木がご神体みたいだ。
説明版。ふむふむ。しかし、オオキという樹って何だろう。
2023年01月13日 11:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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説明版。ふむふむ。しかし、オオキという樹って何だろう。
芽を吹いていたのは、タブノキのような気がする。
2023年01月13日 11:23撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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芽を吹いていたのは、タブノキのような気がする。
武山不動院に参拝して、下山しよう。
2023年01月13日 11:24撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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武山不動院に参拝して、下山しよう。
「この道はコースではありません」という道を行く。寄っていきたい場所があったのだ。
2023年01月13日 11:30撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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「この道はコースではありません」という道を行く。寄っていきたい場所があったのだ。
スギ林の普通の道。ここでもクリハラリスが飛び出してきた。
2023年01月13日 11:35撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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スギ林の普通の道。ここでもクリハラリスが飛び出してきた。
下山すると、NTT研究開発センターの前に出た。
2023年01月13日 11:42撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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下山すると、NTT研究開発センターの前に出た。
ここはYRP(横須賀リサーチパーク)。1990年頃、三セクのリサーチパークが華やかし頃、脚光を浴びてたっけ。できたばかりの頃、来たことがある。
2023年01月13日 11:44撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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ここはYRP(横須賀リサーチパーク)。1990年頃、三セクのリサーチパークが華やかし頃、脚光を浴びてたっけ。できたばかりの頃、来たことがある。
ドコモのR&Dセンター。
2023年01月13日 11:53撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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ドコモのR&Dセンター。
KDDIもある。移動通信の一大研究発拠点と謳われていた。
2023年01月13日 12:00撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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KDDIもある。移動通信の一大研究発拠点と謳われていた。
30年前にもなるんだな。かすかな記憶だと山の奥で大丈夫かと思ったような。道はこんなに広くなかった。(追憶に浸る)
2023年01月13日 11:55撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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30年前にもなるんだな。かすかな記憶だと山の奥で大丈夫かと思ったような。道はこんなに広くなかった。(追憶に浸る)
YRPに隣接する大規模分譲住宅地ハイランド(日本初のカタカナ住所)を抜けて、次の目的地へ。
2023年01月13日 12:12撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
1/13 12:12
YRPに隣接する大規模分譲住宅地ハイランド(日本初のカタカナ住所)を抜けて、次の目的地へ。
アロエの花(先週の下田で知った)。
2023年01月13日 12:19撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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アロエの花(先週の下田で知った)。
目的の山が見えた。富塚山というらしい(地形図にはない)。
2023年01月13日 12:21撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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目的の山が見えた。富塚山というらしい(地形図にはない)。
富塚山には住宅が張り付いている。
2023年01月13日 12:30撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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富塚山には住宅が張り付いている。
右が富塚山。房総半島も見える。
2023年01月13日 12:32撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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右が富塚山。房総半島も見える。
ここは、白髭神社の社叢林なのだ。今や失われた典型的なスダジイ林(ヤブコウジ-スダジイ群集)が残っているため県天然記念物に指定されている。
2023年01月13日 12:43撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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ここは、白髭神社の社叢林なのだ。今や失われた典型的なスダジイ林(ヤブコウジ-スダジイ群集)が残っているため県天然記念物に指定されている。
森に入ってみよう。おや階段がある。
2023年01月13日 12:39撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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森に入ってみよう。おや階段がある。
残念、立ち入り禁止のようだ。
2023年01月13日 12:40撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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残念、立ち入り禁止のようだ。
森は、大磯高麗山のスダイジイ林と雰囲気はよく似ている。
2023年01月13日 12:41撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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森は、大磯高麗山のスダイジイ林と雰囲気はよく似ている。
巨木ばっかり。スダジイかタブノキか。このあたりは、こういう照葉樹林に覆われていたのだろう。
2023年01月13日 12:41撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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巨木ばっかり。スダジイかタブノキか。このあたりは、こういう照葉樹林に覆われていたのだろう。
これは、マテバシイではなくタブノキのようだ。
2023年01月13日 12:33撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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これは、マテバシイではなくタブノキのようだ。
この神社、面白い仕掛けがあった。ここに立つと龍が見える??
2023年01月13日 12:39撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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1/13 12:39
この神社、面白い仕掛けがあった。ここに立つと龍が見える??
これが龍かな。
2023年01月13日 12:38撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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1/13 12:38
これが龍かな。
ゴールのYRP野比駅。いろいろ考えさせられた半日ハイクでした。
2023年01月13日 12:54撮影 by  Canon EOS 6D, Canon
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1/13 12:54
ゴールのYRP野比駅。いろいろ考えさせられた半日ハイクでした。
撮影機器:

感想

オミクロン対応ワクチンを打ったばかりだが、この土日は雨みたいなので、急遽思い立って、三浦半島への半日ハイク。伊豆半島に続き半島づくしです。

伊豆半島と三浦半島と房総半島は植生が似ていると言います。しかし、伊豆で夢中になったウバメガシは、三浦半島で見るのはかなり難しそう。代わりに、房総半島に多いというマテバシイが、三浦半島にもあることを知り、見てみたいと思ったのでした。

マテバシイは基本的には沖縄の樹。沖縄の植物を盛んに紹介しているゲッチョ先生こと盛口満さんが、沖縄のドングリ=マテバシイの実は、生まれた南房総の実家の裏山に普通に生えていた、と書いていて興味を覚えたのです。登山ガイドでも房総の山の森のエキゾチックなマテバシイ林が見どころの一つとされていました。

よくよく調べてみると、千葉のマテバシイは、海苔養殖用の木ヒビや薪炭材を生産する ために明治時代以降に植栽されたものだといいます。しかし、植林の哀しさ、放置するとどんどん荒れていくようで、更新の手引きが発行されているようです。三浦半島も同じなんでしょう。

とはいうものの、マテバシイ林は異彩を放っていました。三浦富士の周辺は、マテバシイだらけでした。純林としてもかなり残っていました。その景観は、沖縄っぽいといってもいいかもしれません。

そして、そこにリスがたくさんいるのです。マテバシイのドングリを狙っているのでしょうか。自然林に野生のリスだったら、どれだけ素晴らしいことでしょう。しかし、彼/彼女らはクリハラリス(タイワンリス)です。外来生物として鎌倉から広がり、三浦半島全域や横浜にも侵入しているようです。駆除が難航していて、丹沢の森にまで広がった時の森林被害が危惧されているようです。

この山域に隣接して大きなリサーチパーク(YRP)が1990年代に建てられ、さらにその隣には巨大住宅団地ハイランドがあります。その中にポツンと残された白髭神社の社叢林(富塚山)は典型的なスダジイ林でした。かつては、この一帯の森はスダジイ林が拡がっていたのでしょう。そこにマテバシイが植林され、クリハラリスが生息した。しかし、開発で伐採されるよりは良かったことには間違いありません。逆に、開発されずに、よく三浦富士の森が残されてくれたと感謝しなければいけないのでしょう。

YRPが出来たばかりの30年前に見に来たことがあります。三浦富士には登りませんでしたが、周りはもっと緑豊かで、細い道を山の中にはいったところにYRPがあった、と微かな記憶が残っています。以来、久しぶりに来たわけですが、大違いです。

あと30年したら、いや100年したらどうなっているのか。スダジイ林に戻っているのか、森がなくなっているのか。でも、マテバシイ林が立派に残っているというのが、一番、美しいな。

(参考文献)
盛口満「雑木林のフシギ」(ヤマケイ文庫 2018)

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