薬師岳 試練の厳冬期ワンデイ


- GPS
- 15:09
- 距離
- 45.2km
- 登り
- 3,064m
- 下り
- 3,064m
コースタイム
- 山行
- 11:32
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 13:19
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
冬の薬師岳は課題だった。いつかやろうやろうと思っていたが冬に山之村まで運転するのがしんどいから先延ばしにしていたのかもしれない。今年は強力な山K君が仲間になったので「一緒に薬師行こうぜ!」と言ってみたところ快諾してくれて、結局いつものみんなで行くことになった。実は数年前に薬師を目指して北ノ俣で敗退している。あの頃は何も知らなかったが、今は違う。
土曜日に山之村に入って林道ゲートで寝る支度をしていると、ちょうどスノーハイキングを終えた方々が下山してきた。明日はどこへ行くのか聞かれたので「薬師へ」と答えた。「俺も若くて元気があればねえ」みたいなことを言っていた。それは違う。ウチのパーティには(恐らくあなたより年上な)63歳がいるんだぞ。昔から山で登山者を追い越した時や、行程を説明した時に「若いねえ」と言われるのが大嫌いだった。年齢とか体力とか元気とか、そういうんじゃない。情熱があるかないか。ただそれだけのこと。
約束通りの0時出発。もうみんなが30分前に出ようが60分前に出ようが慣れた。自分のペースでぺたぺた林道をゆく。8km. 白山の半分なので朝飯前だ。前日から入っているパーティがいたようだ。冬に山で泊まる人たちはスゲェなあと思う。僕にはとてもできない。リスペクト。ところどころトレースを使って脚を温存させていただいた。ありがとうございます。山K君はラッセルが少なくて不服そうだった。ギラギラしていて怖い。飛越トンネルから尾根に取り付いたらみんなで帰りのことを考えてトレースを引いてゆく。寺地山しかり、途中のポコしかり、「始点より終点の鞍部の方が低い」というどう考えても登り返し不可避な地形が所々あって嫌らしい。寺地山まで5~6時間はかかると思っていたが4時間で着いた。誰のせいだ。北ノ俣で真っ暗はつらいので保護者のカタヤさんが懸命に時間調整をするのも虚しく「俺の上を歩いていることが許せない」という猛牛のような誰かのせいでペースは上がる。怖い。結局北ノ俣には真っ暗なうちに着いてしまった。しかもガス。幸い2月なのに春のような気温で助かった。
sawa-G君に確認をした。この先、シールを剥がして薬師峠まで滑り込んだら、どんなに疲れていても北ノ俣まで登り返さないと帰れない。覚悟はあるのか。イイ返事で目が輝いていたので信じることにした。カタヤさんと山K君は北ノ俣を踏んでくるというので僕らはシールを剥がしてナイタースキー。暗いしガスだが灌木が出ているのでどうってことない。少し標高と落とすとガスを抜け、東の空が明るくなって視界良好。目指す薬師が見えてテンションup. 今日は近くに見える。北ノ俣を踏んできた2人も追いついたのでみんなで仲良くピークを目指す。先生とトラさんはマイペース。悪天に捕まっても機材がトラぶっても24時間戦える2人なので全く心配はいらない。天気は良いが風は強い。東の山は雲でほとんど見えない。標高を上げると中々イイ風が吹いている。山頂手前はガチガチ片斜面になっているので頂上滑降にこだわりの無い僕は早々に板デポして爪。走ってピークで記念撮影してさっさと引き返す。シール剥がしてエスケープ。薬師峠でお茶飲んで待ってるとみんな戻ってきた。あのガチガチを板のまま行くなんてテクニシャンだ。
帰りの北ノ俣への登り返しは満身創痍だろうなと思っていたが今日は全然脚を使っていないので平気だった。夏にしか歩いたことのない、この広い稜線をスキーでぺたぺた歩くことが出来て気持ち良かった。北ノ俣分岐までsawa-G君もちゃんと着いてきていた。すごい。よく頑張ってくれた。シールを剥がしたらあっという間に高度を落として安全地帯へ。視界は無いし雪はガタボコだが、ところどころイイ斜面があって各自満喫。その後は重たい雪に耐えながら森スキー。登り返しが多くて嫌になるが飛騨沢で鍛えられた僕らの敵ではない。帰りの林道は元気が有り余っている山K君が最初から最後までずーっと先頭で漕いでいた。帰りの林道の先頭はキツいのに。元気すぎて怖い。今日は16時間はかかるかと思っていたが意外と早く帰ってこれてよかった。山之村から神岡へ下りる道路を気温が下がってから走りたくなかったので助かった。長期戦のつもりだったので行動食をいっぱいもってきたおかげで下山しても腹減らず。せっかくの冬の富山なのに新幹線でおにぎりだった。
山之村からの薬師は危険なところが無くて100%体力勝負って感じだった。これは僕の好きなやつ。白山、立山と同じく冬の定番として来年もやりたい。やりましょう。
厳冬期薬師岳ワンディは8年前に大魔人とやっているがそれ以前にも何度かトライして跳ね返されていた。YSHRにとって思い出深い山である。8年前は辛かった記憶が無かったが多分辛さは忘れてしまったのだろう。
もう一度チャンスがあればまったり写真を撮りながらやってみたかった。山の写真は人が入ってナンボである。今日はトラと二人時間を気にしないで写真撮影をした。トラには何度も立ち止まって貰い構図を決めるのに忙しかった。
良い写真がたくさん撮れて大満足の山行になった。それにしても風も強い上にガスガスの時間が長くたまに青空が出るとチャンスを逃さないようにカメラを構えた。
メンバーそれぞれ目的も体力も違うので今日のようにそれぞれのペースでバラバラで山行を継続して先に降りた人は先に帰るもありだと思う。休みたい時も写真を撮りたい時もバラバラでも良い、ただメンバーが皆単独でもピクれる体力と技術とがあることが大前提である。
誰も思いつかないような山スキー山行がやりたい、幾つになってもそんなことばかり考えているこの頃である。
今日はビッグ山行、怪獣パクと野獣やまKが是非とも行きたいと言っていた厳冬期薬師岳ワンデイ…8年ぶりの試練でした。
今日は強い豪華メンバー、ボス、パク、K、トラ、野獣の卵の沢G…とても大変であった。パクがスタートする1時間前にスタート、長い林道を終えて尾根に取りついたらもうライトが見えていた。
寺地山までは巻が肝心…前日の先行者のトレースを3割ほど使って巻のトレースを作っていく。いつものように3人は飛ばしていく、粛々と巻道が出来上がっていくではないか…みんなうまくなりました。
ラッセルをしても早い3人、後ろに着いていくだけども大変で今日もしごきだ。肝心な所は僕がラッセルしていたが、はっきり言ってラッセルしている方が楽です。
避難小屋から北ノ俣大斜面はラッセルから解放される、野獣2と怪獣は放たれた…先行者のライトが見えたので猛追していく…ボスとトラさんはマイペースで後ろから管理…、僕は一緒に着いていって管理…何かあったらだめだべ。
結局暗闇の北ノ俣に1番乗りでピクりん、先行者は一泊で薬師狙いだったらしいけど五郎に変更だとか。
暗闇滑降をして太郎山まで滑り込んだ、ようやく明るくなると薬師岳が見えていた。気合が入る3人…、勘弁してください。
薬師峠までの巻はスキーで、パクとGはシールだった。やはりスキーの方が早かったが峠でシールを装着しているとパクが爆走していった。もう手に負えません。
Kは遅れだしたGを気にして猛追しなかった。
薬師岳山荘から核心になる、スキーで登るしかないがトラバースは緊張の連続だった。残り400mほど…パクがツボで下りてきた。スキーはデポしたらしい。遅れる事僕とKはピクりん、Gは10分遅れでツボピクりん、ミッション達成です。
ガリって滑って薬師岳山荘に着くとボスとトラさんがアタックしようとしていた、2人でまったり登るというので先に下山しています。滑りは遅れる事もなく先頭を行くが北ノ俣の登り返しでまたしごかれました。。
怪獣はほったらかしでも大丈夫ですが野獣2人はそういう訳にはいかない…いきものがかりは大変…オジンも鍛えられています。。。
今日は2月の薬師岳、0時スタートだったので20分早く出ればいいなっと思っていたけど、先生たちは23時ごろ出たよってパク君が言っていたので焦った。 速足で頑張って林道登っていたけどすぐパク君に抜かれたはえー😅
トンネルの前で先生がいたので安心した。 ここからずーとけつで山行した。 途中一回集合したけどスタートしたら、みんな早くて追いつけません僕はずっと先生と登りました。 今日は風が強い1日で視界も不安定でガスったり晴れたり写真撮るのがむずかった。 今日の薬師はすごく遠く感じた。 薬師小屋の手前でパク君とスライド やっぱはえーそのあと大魔神さん ヤマケイ 沢Gとスライドみんな早いです。 頂上手前はガリガリらしい、右側は雪がやらかいって先生が教えてくれたので右側歩いたら楽に行けた😊
厳冬期の薬師岳ははじめてだったのでとても嬉しいです。 今日の薬師は帰りも試練、モナカや凸凹すごく足にくる滑走でした。登り返しもあるしカニもあるほんとキツかったです。 帰りの林道はみんなが滑ったあとだったのですごく滑った皆さんありがとうございました。
土日いっぱい遊べたので大満足でした。
2月の薬師岳は先生と大魔人さんは8年ぶり、他のメンバーは初挑戦、距離と標高差は先週以上か、今日も頑張ろう
0時発だけど準備ができた人からスタート
林道からまさかのトレースありで今日の自分の仕事は無くなってしまった。巻きルートは先生大魔人さんパクさんが丁寧に作ってくれる。自分が前に出た場所は帰りはカニで大変だった。。。
避難小屋を過ぎると吹きさらしで風が強くなる。気温は高いので寒くない。時間調整でゆっくり登る
稜線手前で先行PTに追いついた、ご挨拶してナイター滑走しようかと思ってたら大魔人さんに北ノ俣いくぞと、時間調整でいいか、標柱はエビのしっぽがすごいことになってた。
薬師峠まで下ってあと600ちょいの登り返し、上部は硬くてミスれないトラバースは緊張した。トラさんの感想みると先生たちは東側から行って雪が柔らかかったと、右側は急なのでそっちに行く発想が全くなかったです。。。
大魔人さんと同じタイミングで到着して写真を撮り合う、山頂付近は爆風で滑走モードにしても前に進まなかった
薬師峠でパクさんが待っていておやつタイム、ここも風の通り道であんまり長居はしたくない
400がんばって登り返して北の俣稜線
ホワイトアウトなので固まって滑ろう
一部だけ楽しいところはあったけどシュカブラが邪魔であまり快適ではないし地面がわかりにくい
寺地までシールで登り返してあとは巻きトレースにのってトンネルへ
先行PTはすでに引き返したようでカニトレースも助かった
高速道路になっていると期待してた林道は雪が死んでて全然走らない、ここだけ先頭で仕事させてもらって車についた
やっぱり15時間くらいかかりました、でもラッセルしなかった分先週より疲れはない。またみなさんのおかげでひとつ強くなれました。
チャリミネンコでお世話になった薬師にまさか2月に行けるチャンスが訪れるとは。。
深夜の林道は体感時間短く、ハスハス先行を追う。
飛越トンネルでパクさんとはじめまして、無理しないでねと優しいお言葉、ありがとうございました。
まさかのトレースをところどころありがたく使いながら見事な巻がどんどん作られていく。
先頭に立つと、世界は一変し、我慢してたけど堪えきれず稜線に上がってしまいアップダウン、、まだまだです。。
自分のトレースは帰り道に反省しますね。。
自分が遅いかと思ってしまい自然とペースが上がってしまったけどカタヤさんと山Kに教えてもらってセーブ、今日は長いよ~
忠告されて案の上、後半タレて薬師峠から足が重かったです。
薬師峠は思い出のテン場、夏の様子をよくわかってるから見てて面白かった。
クトーつけて板持ち上げるの疲れてきたので、山頂へは途中から爪をチョイスしたけどワンテンポ遅れてしまった。
ほんまに必死こいてついていったけど、ちょくちょく待たせてしまってすみませんでした。
下山滑走はまるで体力測定、一番心肺使う気がする。
転けたりカニとか漕ぎとかで遅れて車チャコ、精進します。。
何事もなく無事帰れてよかった、楽しかったです!ありがとうございました!
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過去に何度か利用しました。旧道ですが地図を見る限り距離は短くて良さげですが沢沿いは水が出ている箇所やデブリの堆積など結構苦労します。さらに今は廃道なのでどうなっているかわかりません。寺地までなら苦労してもさほど問題ないですから是非是非行ってみて下さい、何事も自分の目で見るのが一番だと思います。
有り難うございます。偵察、トレーニングがてら行ってみます。
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