米子不動 コブラ・阿修羅・夜叉・黒滝・龍神 アイスクライミング
- GPS
- 77:07
- 距離
- 22.9km
- 登り
- 2,470m
- 下り
- 2,444m
コースタイム
- 山行
- 8:44
- 休憩
- 3:42
- 合計
- 12:26
- 山行
- 12:47
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 12:47
- 山行
- 13:46
- 休憩
- 0:54
- 合計
- 14:40
過去天気図(気象庁) | 2023年02月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
2/23 🌤⇆🌥
【コブラ】 2p 100m VI (登攀:140分 下降:30分 Vスレ×2)
1p 50m VI / 2p 50m Ⅵ (m = Rope Scale) all lead
存在を知ってからいつかは行きたいと思っていた米子不動へ!
タイミングとパートナーに恵まれ、素晴らしい氷瀑の数々を楽しんできました⛏
駐車スペースからラッセル無し約2時間で幕営地に到着。
設営後一息ついて午後からまずは「コブラ」を登りに行く事に。
1p目は正面から左の凹角へ抜け、側壁沿いに高度を稼ぎ、いくつかの悪いハングを越えて約50mの凹角でピッチを切りました。
2p目は凹角から表に出て45mのバーティカル。
暗いところから明るいところへ飛び出し、露出感と高度感で最高に気持ち良い!
滝上まで快適なバーティカルを楽しみ、10mの雪壁を経て右岸側の立木を終了点としました。
懸垂下降の為にV字スレッドを用意していると、隣でアナコンダを登っていたはずのパーティがコブラの上にトラバースしてきてロープダウンのコールも無しにロープを落とされ、そのせいでルンゼからの落雪&落氷を全てくらう事に。。
「やばいパーティが来た」とパートナーと話し合い急いで懸垂するも、2人目の懸垂が終わり切る前にまたロープを投げられる。本当に無知過ぎる。。
おかげで大小の落氷が降り注ぐ中、大急ぎで次のV字スレッドを構築し、2回目の懸垂を終えてなんとか無事に取り付きに降り立ちました。
以前八ヶ岳でも下でロープを引き抜く前に上の懸垂点に来た後続パーティに勝手にロープを解除されるなど有りましたが、稀に居る安全管理ができていないアルパインクライマーが非常に怖いです。
事故の多い八ヶ岳を避けて米子に来たのに米子にも居るのかと少しがっかりしました。
2/24 ☁️
【阿修羅】 2p 65m VI (登攀:125分 下降:20分 立木•Vスレ)
1p 45m VI / 2p 30m Ⅴ+(m = Rope Scale) all read
朝は2人とも2度寝をし8時出発。
パートナーもゆるパインクライマーなので助かります🙏
「どぜうの詩」を登りに行こうとノートレースのルンゼをラッセルするも、下部と中間部が繋がっておらず断念。
諦めて大沢エリアの中でほど近い「阿修羅」を登る事に。
1p目は左側の傾斜が若干緩い部分からシャワーを浴びつつ脆い氷を攀じります。
先日登った「千波の滝」の何倍もコンディションは良く、スクリューもそれなりに打てるので安心。
30m程で正面に抜けるように右上するとシャワーから抜け明るいフェイスへ。脆い鱗状を交えつつ45m程でピッチを切りました。
2p目は柔らかい氷質でV?程度の20m。
アックスが良く決まりとても快適に高度を上げてあっという間に終了点でした。
15m程雪壁を登り右岸側の立木を終了点としました。
【夜叉】 2p 85m VI (登攀:120分 下降:20分 立木•Vスレ)
1p 50m VI / 2p 40m Ⅵ (m = Rope Scale) all read
阿修羅を登り終え、まだ時間があったので隣の夜叉へ移動。
丁度先行パーティが登り終えたところだったので待ちなしで取り付く事ができました。
1p目は出だしから硬い氷質のバーティカルを25m程上がり、そこからは80度25mを左上して凹角まで。
凹角は座れるほどのスペースがあり非常に快適。
2p目は凹角から右にトラバースし正面のバーティカルへ。
ここでも少し氷が硬く、隙間の空いた氷で少し嫌らしかったですが1p目よりも氷質が良く、高度が上がるとさらに快適でした。
落ち口からは10m程右上し立木で終了点構築。
1p、2p共にⅥ でしたが阿修羅の1p目が悪かったのでどちらかというと夜叉の方が登り易かったです。
阿修羅は繊細。夜叉はパワー。
2/25 ☃️→⛅️
【黒滝】 3p 90m VI (登攀:200分 下降:20分 立木•Vスレ)
1p 30m VI / 2p 30m Ⅴ+ / 3p 30m VI- (m = Rope Scale) all read
3日目は黒滝へ。
遠目に弱点を探すも基本的には完全に直上。
気温が低く風もあり、ボコボコとせり出した形状の氷は非常に硬くバリバリと割れるので何度もアックスを振りパンプ不可避。
最初から最後までエンデュランス系で非常に辛かったですがお陰でバーティカルの対応力が上がりました。
登攀時間は最長の200分。
下降を終えるとロープもギアも全て凍ってバキバキだったので「正露丸」へ行くのは諦めてテントへ戻り温かいご飯を食べました。
2/25 ☁️→☃️→🌤
【龍神】 2p 90m VI (登攀:140分 下降:20分 立木•Vスレ)
1p 40m VI / 2p 55m Ⅴ
最終日は4時起き5時半発でしたがこの時間発でもエリアには既に先行2組。
龍神の取り付きの先行パーティーは近畿地方から来たというクライマーの方達。
幅広でラインが2本取れそうだったので登らないラインで取り付いていいか聞いたところ快諾していただけたので、自分達は左のラインを登らせてもらう事に。
左ラインは20m付近までベルグラで水晶大のボコボコした形状のバーティカルを右上して行くのですが、硬い氷と柔らかい氷のミックスで、アックスやスタンスの効き具合の判断が難しく面白かったです。
登り始めは曇りだったのですが段々と雪に変わり風が吹き始め、登攀中のコンディションは4日間で一番ハードでしたがトップアウトする頃には青空が見え始め、下山時は晴天でとても気持ちが良かったです。
今年は発達が悪くて登りにくいと聞いていましたが、無事に全ての滝をノーテン•ノーフォールで登り切ることができ最高な4日間でした!
共に挑んでくれたパートナーに大感謝です🙏
その他
・どぜうの詩 × 下部・中間部が繋がっておらず、アイスでは登攀不可と思われます。
・味とも △ 対岸からの偵察ですが、発達が悪く登攀は難しいと思われます。
・正露丸 ◯ 氷結状態良く登攀可能だと思われます。
・百草丸 ◯登攀可能だと思われます。
・龍神右:アナコンダ ◯ 登攀可能です。
・不動戻し ◯ 登攀可能です。
※上記グレードは体感です。
現在は状況が変わっている可能性が有るので最新情報をご確認ください。
※トレース上のイエローマーキングは消しましょう。男性の自分が見ても気持ち悪いです。
10秒有ればでできる事なので宜しくお願いします。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
ご丁寧にコメント頂きありがとうございます。
記録拝見させて頂きました。
アナコンダから上へ継続されていたのですね。
お互い事故・怪我無く下山する事ができて良かったです!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する