仙人沢アイスガーデンアイスクライミング&熊野岳登頂


- GPS
- 15:35
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,226m
- 下り
- 1,602m
コースタイム
- 山行
- 3:16
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 3:46
天候 | 1日目:霧後晴れ 2日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
リフト券は1人2枚必要。1枚600円だが4人以上なら回数券(11枚4000円)使用が得。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【アプローチ】 ・仙人沢アイスガーデンまではトレース明瞭。チェーンスパイク等不要。 【氷瀑】 ・大氷柱は左のラインでVI-、右のラインでVI程度。左のラインの上に残置ボルトあり。RS29m程度。60mロープで丁度TRを張れる。右のラインは良いTR支点がなく、左のラインの上のボルトから斜めに張った。60mロープではぎりぎり。アイスボルダー等から回り込んでTRを張れる。 ・糸滝はRS20m、慶度。終了点は左岸立木(やや細い)に残置あり。 ・ミニ氷柱はRS25m、中央のラインでV-程度。右岸立木にビナ付きの残置あり。 ・アイスボルダーはIV+程度。氷が薄く気を遣う。特に上部は薄いので下部だけ登る人も多そう。下部の上の右岸の立木に残置終了点あり。 ・プチ氷柱は、仙人沢右又沢[刈田俣]本流の下流の滝(V-、15m程度)を懸垂下降するか、右岸から巻くと取り付ける。今回登っていないが、残置終了点はなさそうであった。マイナーであり、トレースは期待できない。 【幕営】 ・今回は、糸滝下流の本流中央部に平らな雪面があり、幕営可能であった。沢が雪で埋まっていない場合はこの場所での幕営は不可。 ・水はミニ氷柱の下流等で露出しており、現地調達可能。 ・一般的には、幕営せずに日帰りでも十分楽しめる。 |
その他周辺情報 | ・linkuroによるYAMAP記録:https://yamap.com/activities/22863660 ・西の佐藤によるYAMAP記録:https://yamap.com/activities/22828657 ・プチ氷柱の記録は少ないが、TRを張って登っている記録があった。 https://ameblo.jp/yarashanpo/entry-12721966907.html |
写真
感想
【計画の経緯】
もともとlinkuroと別の氷瀑に行こうと思っていたが、今年は氷結が良くないらしいということで、2人を加え、この時期人気の仙人沢アイスガーデンへ初めて行ってみることに。
【山行】
○1日目
ライザワールドに着くと、駐車場がホワイトアウトしていてどこに建物があるのかも分からない状況。ホワイトアウトって、怖い。とりあえず適当に車を駐め、準備をしていると、建物は見えてきたので、リフト券を買ってリフトへ。tamoshimaはリフトに乗るのは多分7年ぶりくらいで、懐かしい感覚。
リフトを降りるとトレースとピンクテープが続いており、ずっと下り坂なので楽々アイスガーデンに到着。懸念していた幕営地も、沢の真上なのでやや不安はあるものの、平らで良い場所があって一安心。
糸滝とミニ氷柱はクライマーが既にいるので、大氷柱とアイスボルダーへ。大氷柱をリードしようとしたlinkuroは氷質が悪いと降りてきたので、アイスボルダーから大氷柱へTRを張ることにする。アイスボルダーは西の佐藤がリードし、tamoshimaがフォロー。よく登られているようで穴が多いが、氷が薄く気を使う上、スノーシャワーが酷く、コンディションは良くなかった。しかも上段は氷が浮いていて、左の立木便りに巻いたが、これも結構不快。
アイスボルダーの終了点から大氷柱の上へトラバースし、しっかりしていそうな残置ボルトから、右と左の2ルートにTRを張って降りた。漸く大氷柱を登れるようになったので、tamoshimaは右を登ってみたが、下部のトラバースでパンプしてしまいテンテン。全く情けない。
しばらく休憩してから、とはいえ全快してないので、左も駄目かなと思って登ってみたら、穴が結構あるのもあって右よりはかなり登りやすく、こちらはノーテンだったので、少しメンタルは回復した。その回復したメンタルのままで糸滝も登って、この日は終了。
幕営地が氷瀑から過去最高に近くて、超楽だった。夕日に輝く氷瀑も見られて、なかなか良い。
○2日目
朝一で、昨日登らなかったミニ氷柱へ。正面は、凹角状で登りやすいかと思いきや、ちょっと狭すぎて見た目ほど登りやすくはない。その間、linkuroは大氷柱をリードしていたが、あんな怖いのよくやるな〜という感じ。
ミニ氷柱をTRで、右と左の登りにくいラインからさらに2本登ったところで、結構疲れたし、後続も来たので、下流のプチ氷柱を探しに行ってみることにする。ちょうど居合わせた方から下流の滝は右岸から巻けると聞いたので、試してみると、さして困難もなく巻けた。
プチ氷柱とされる右岸側壁の氷瀑は、登っても降りるのが面倒そうだったし、そんなに時間もないので、本流の氷瀑を登って帰ることにする。遠目には薄く見えたこの氷瀑も、近づいて見るとそれほどでもなく、左にトラバースしながら普通に登れ、悪くない氷瀑だった。
仙人沢アイスガーデンは一通り堪能したので、アイスクライミングはこれまでとして、山頂へ向かうことにする。リフト終点への登り返しは、この日の温度が高かったこともあって暑い。その暑さのまま、手ぶらかつ薄着で山頂を目指したところ、稜線では風が強く、若干寒い思いをすることになった。それでも若干の寒さで済んだのは、この日の天候がかなり良かったからだろうが。
tamoshimaは登山道で雪山の山頂に行くのが初めてだったが、想像以上に多くのハイカーがいたり、見慣れないスノーモンスターや「エビの尻尾」があったりと、なかなか面白かった。快晴ゆえ、飯豊朝日は勿論のこと鳥海山まで見える眺望も楽しめ、たまには稜線も悪くないと改めて思った。
最後はスキー場のへりをすたすたと歩いて下り、駐車場まで。駐車場が融けた雪でぐちゃぐちゃになっていて嫌な感じだった。
【感想】
一昨年くらいから気になっていた仙人沢アイスガーデンに、良いタイミングで行けて良かった。こうして、行きたいところがどんどん減っていくのが、寂しくもあるが。でも、わざわざ再訪はしなくて良いかな。
【総評】
仙人沢アイスガーデンは、リフトを使えばアプローチが超近く、氷瀑の難易度も様々あり、万人向けの優れたゲレンデだと思う。特に大氷柱は、VI級のアイスクライミングがTRでしっかり練習できる、他になかなかない氷瀑である。関東からだと遠いことと、混みやすいことが欠点か。
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