【戸倉三山縦走】臼杵山→市道山→刈寄山→今熊山
- GPS
- 07:09
- 距離
- 16.8km
- 登り
- 1,289m
- 下り
- 1,406m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 7:57
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
今日は一言でいえば地獄の日だった。
今日の天気は晴れ。最高気温は20℃。
花粉の飛散が激しい点を除けば絶好の登山日和である。
ということで、今日は思いっきりハイキングを楽しもうということで長時間縦走路を選んだ。
ルートは臼杵山、市道山、刈寄山—いわゆる「戸倉三山」と呼ばれる、あきる野市南部の境界線上にある山々を登り、最後は今熊山を通って武蔵五日市でゴールをするというもの。
それぞれの山は1000mに満たない低山ではあるが、アップダウンが非常に激しく体力が試されるコースとなっている。
そのためトレイルランナーの訓練場として使われているようだ。(実際すれ違った人のほとんどが走っていた)
なぜトレイルランナーでもないのにここを選んだかと言われれば、ここが多摩100山に指定されているからだ。
体力に自信あるかと言われればそうでもないが、それでも去年から毎週登り続けてきたこともあり、登れないこともないだろうとタカを括っていた。
いや実際は登り切れたのだが、それでも実力に見合わないんじゃないかと思うくらい厳しいコース
だった。トレッキングポールと、後述の激励してくれた方に感謝したい。
【臼杵山】
JR五日市線「武蔵五日市駅」からバスで「荷田子」で降りると、登山口はすぐそこにあった。
道路を挟んだ向かいには駐車場とトイレがある。
(ここ最近、武蔵五日市駅を使い過ぎな気がする)
登山道へ入ると、いきなり急坂を登らされた。木の根っこと岩が無秩序に散らばった感じで、それがより体力を削ることになった。
20分ほど急坂を登り続けると、荷田子峠という比較的ゆるやかな道に辿り着く。
しかしそこから急なアップダウンがあり、序盤からすでにキツめのコースであった。
山頂に着くと先着が一人いた。挨拶をすると雑談が始まった。おじさんは、荷田子ではなく元郷のバス停から登ってきたようだ。あっちはアップダウンが無い分、かなりの急勾配のようだ。相当な経験者らしく市道山のコースについて少し情報を貰って別れた。
【市道山】
戸倉三山の二つ目—市道山へ向かった。臼杵山から市道山への山道は、今回の縦走路で一番アップダウンのキツいスポットなのではと思った。
臼杵山までの小刻みなアップダウンとは違い、長い急坂を下って高度を一気に下げ、そこから追い上げるようにまた長い急坂を登り返すという地獄のコースがあったからだ。
しかしその分山頂までは比較的短かった。
山頂は非常に狭く、見晴らしもそこまで良くは無い。大きな岩があったのでそこに座って少し休憩した。
【刈寄山】
市道山まではあきる野市と檜原村の境界を南下していったが、山頂からは直角に曲がって東へひたすら進んだ。
この山道もまたアップダウンが激しく、体力も減りペースが落ちていった。
しかも花粉症対策でメガネとマスクをつけていたことに加え、最高気温20℃の炎天下の中であったため、熱中症のリスクもありヘロヘロの状態で歩いていた。足もだんだん痛みを感じていく。
刈寄山まで近づいてはいるものの、無事に帰れるか精神面でも追い詰められていた。
そんな中、後ろからトレイルランナーの人が挨拶してきた。
軽快な調子で、どこから来たか聞かれ、臼杵山からここまで歩いてきたと答えると、結構驚かれた。
やはりトレイルランナーでも結構きついルートのようで、僕のような経験の浅いハイカーは珍しいようだ。
辛そうにしていた僕を見て心配して声をかけてくれたのだろうか。
ここまで来れたなら胸を張っていいと激励され、最後まで登り切ってやろうと強く思えた。
山登りって結構精神論は大事。
入山峠に出て、峠道から少し登ると刈寄山の山頂に着いた。足は結構痛みを伴ってきた。
市道山から2時間。市道山山頂にいたのが遠い昔のように感じた。
山頂には小屋があり、戸倉三山唯一の休憩スペースが整備されていた。
【今熊山】
最後の山—今熊山へと向かう。ここは戸倉三山ではないが、ゴールまでの通り道なのでここも登らざるを得ない。
刈寄山山頂からはまたしてもアップダウンがあったが、しばらく歩くと平坦な道が続き、ハイキングコースの様相を呈してきた。
地獄の終わりを実感し、気の緩みが生じてきた。
疲労感もあってなんでもない道で転びそうになり、気を取り直し注意を払う。
刈寄山から距離はそこまでないが、ペースを下げたため今熊山山頂まで1時間はかかった。
山頂には今熊神社があり、広々とした休憩スペースもあった。
今熊山山頂からは、広徳寺へ続くコースと、小峰公園へ続くコースとに分かれていた。
今回は前者のコースを選んだ。
【武蔵五日市駅へ】
今熊山山頂からは一般的なハイキングコースのようになっていてアップダウンはそこまでなかった。
ただ金剛の滝へ続く道は急坂があり、看板で注意書きされていた。
急坂といっても整備された階段を下るだけで、そこまで危険な箇所ではないと感じた。
階段を下ると、金剛の滝のある広場に着いた。この時点で標高は200m弱なので、もうここが麓なのかと思ったが、ここからさらに急坂を登る羽目になる。
広徳寺付近に着くと、五日市の町を一望できる見晴らしの良いスポットがあった。ここも気が伐採された跡だった。
この辺といい奥多摩エリアは最近伐採が進んでいるように思う。この調子でスギの木を撲滅して欲しい。是非とも。
麓の小和田町から秋川を渡り、まっすぐ進んで上町の交差点を曲がり、そこから都道33号線を20分ほど歩くと、ゴールの武蔵五日市駅に着いた。
登山を始めて一年半になるが、いままでで一番長く苦しいハイキングだった。
登山の難易度は標高だけでは量れないのが良くわかる。
あと早く花粉シーズンが終わってくれることを願う。できればスギの木も無くなれ...!
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