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Yamareco

記録ID: 538337
全員に公開
ハイキング
剱・立山

黒部峡谷 下ノ廊下から水平道縦走 山全体が輝く紅葉に出会う

2014年10月24日(金) ~ 2014年10月25日(土)
 - 拍手
YAMA555 tonbou その他4人
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
27:36
距離
42.4km
登り
10,348m
下り
11,217m
歩くペース
とても速い
0.30.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
8:21
休憩
0:54
合計
9:15
7:53
178
スタート地点
10:51
10:51
43
11:34
11:53
44
12:37
12:40
68
13:48
13:54
56
14:50
14:59
37
15:36
15:48
15
16:03
16:04
3
16:07
16:07
2
16:09
16:11
34
16:45
16:47
21
2日目
山行
5:22
休憩
0:36
合計
5:58
5:31
110
7:21
7:33
6
7:39
7:42
27
8:09
8:15
89
9:44
9:59
40
10:39
10:39
50
11:29
トラックはEtrex20のGPSデータです。
過去天気図(気象庁) 2014年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
●代行回送(扇沢〜宇奈月)
扇沢から宇奈月へは大町営業所のある株式会社 日星で1週間前に予約し利用しました。JAF会員割引で18,000円で回してくれます。
前日夜到着し、駐車場でテント泊しております。トイレは営業所でお借りしました。
営業所から扇沢駅までは10キロほど送迎してくれます。
http://www.kk-nissei.com/charge/

●扇沢〜黒部ダム
関電のトロリーバスの始発7:30を利用(時期によりもう少し早い始発有)。阿曽原温泉に向かう大半の人が始発を利用しているかと思われます。1540円+荷物代200円。
http://www.alpen-route.com/access/vehicle/vehicle06.html

●欅平〜宇奈月
トロッコ電車を利用します。阿曽原温泉でくれぐれも午前中の電車に乗れるよう出発してくださいとの話がありました。今回はギリギリ11:30に到着し、11:46のチケットを6名分購入。ただし吹き抜けの車両しか取れず(天気が良かったので暖かくてちょうど良かったです)。宇奈月へは13:04に到着。1710円也。
http://www.kurotetu.co.jp/
コース状況/
危険箇所等
編集中
●扇沢〜下ノ廊下〜阿曽原温泉小屋
トロリーバスで黒部ダムに着いたらそのまま日電歩道方面の案内板の通りに歩きカレ谷出口から外にでます。しばらくなだらかな道を下ると黒部ダムの下に到着。
約30分程度歩くと切り立った黒部峡谷につけられた登山道歩きが始まります。
ここからは随所に幅数十センチの細い登山道が何度もありますが、鉄線がしっかりと張ってあります。万が一つまずいたりした場合に備えて、すぐに片方の手は鉄線に掛けられるようにしながら歩きました。
黒部別山谷で休憩後の登りは若干急斜面を5m位登らなければなりませんが、ロープでしっかり確保されています。
十字峡手前に写真の通り登山道上部から水が流れていて若干濡れるのを覚悟しなければなりません。十字峡は橋で向かい側に渡ります。しばらく歩くと半月峡、S字峡と見事な渓谷を眼下に見ることができます。
関電人見平宿舎を通り、急坂を登りしばらく水平に歩いた後、一気に下ると阿曽原温泉小屋があります。コースタイムは結構長いので時間配分に注意。

◎阿曽原温泉小屋
テント場は、20m程度下ったところ。スペースは結構広く水場・トイレが近いです。しかもトイレは水洗だから凄い。1人700円+温泉500円の1200円を支払います。
温泉は1時間ごとに男女が交代。20時以降はフリーとなります。

●阿曽原温泉小屋〜水平道〜欅平
最初は登って降りて、その後は高度の高い水平道が続きます。足場が狭い場所はほぼワイヤーロープがあるので、すぐにつかまれるように歩きました。
今回お願いした代行の日星さんの営業所です。
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今回お願いした代行の日星さんの営業所です。
日星の駐車場。ここから10キロ扇沢まで送迎してくれます。
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日星の駐車場。ここから10キロ扇沢まで送迎してくれます。
送迎車に乗って見えてきました扇沢方面。
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送迎車に乗って見えてきました扇沢方面。
扇沢に到着。朝日で真っ赤に染まります。
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扇沢に到着。朝日で真っ赤に染まります。
早朝、一番乗りで切符売り場に陣取りました。
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早朝、一番乗りで切符売り場に陣取りました。
黒部峡谷を歩く人の他に観光客もちらほら。
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黒部峡谷を歩く人の他に観光客もちらほら。
始発の一番前で今か今かと乗車を待ちます。
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始発の一番前で今か今かと乗車を待ちます。
トロリーバスに乗車。
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トロリーバスに乗車。
扇沢付近も紅葉始まっています。
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扇沢付近も紅葉始まっています。
内蔵助谷方面へ向かいます。
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内蔵助谷方面へ向かいます。
カレ谷出口よりいよいよスタート。
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カレ谷出口よりいよいよスタート。
出口から見上げるとそこには雪をいただいた立山でしょうか。
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出口から見上げるとそこには雪をいただいた立山でしょうか。
通行時にあった看板。
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通行時にあった看板。
しばらくは沢まで下りです。
しばらくは沢まで下りです。
下から見た黒部ダム。ここから放水していたら凄い迫力でしょう。
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下から見た黒部ダム。ここから放水していたら凄い迫力でしょう。
目の前の岩稜は紅葉で輝いています。
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目の前の岩稜は紅葉で輝いています。
黒部の対岸へ向かいます。
黒部の対岸へ向かいます。
写真ちょうど真ん中あたりに登山道があります。
スケールの大きさがなかなか写真では伝わりません。
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写真ちょうど真ん中あたりに登山道があります。
スケールの大きさがなかなか写真では伝わりません。
沢の色も紅葉が反射して赤く見えました。
沢の色も紅葉が反射して赤く見えました。
黒部の沢の色はなんでこんなに青いのでしょうか!
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黒部の沢の色はなんでこんなに青いのでしょうか!
沢沿いに降りてもしばらくは緊張感はない登山道となります。
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沢沿いに降りてもしばらくは緊張感はない登山道となります。
渓谷奥に紅葉に染まった山が見えます。
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渓谷奥に紅葉に染まった山が見えます。
いよいよ高度感がある道がスタートします。
いよいよ高度感がある道がスタートします。
振り返ってメンバーを撮影。
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振り返ってメンバーを撮影。
紅葉真っ盛り。
途中にまだ大量の残雪が多数ある場所発見。
この時期でこれだけ雪があるのだからなかなか開通しないわけです。
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途中にまだ大量の残雪が多数ある場所発見。
この時期でこれだけ雪があるのだからなかなか開通しないわけです。
慎重に道を歩きます。
慎重に道を歩きます。
だんだんと高度感が出てきて下ノ廊下の醍醐味を感じられてきます。
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だんだんと高度感が出てきて下ノ廊下の醍醐味を感じられてきます。
紅葉もますます見事に。
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紅葉もますます見事に。
足場数十センチの箇所もありますが、鉄線がしっかりついています。
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足場数十センチの箇所もありますが、鉄線がしっかりついています。
結構流れの速い沢。
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結構流れの速い沢。
所々では足場がなくて木道がかけられているところもあります。
滑りに注意。
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所々では足場がなくて木道がかけられているところもあります。
滑りに注意。
1日目で水に濡れる箇所が1箇所あり。
素早く通り抜ける。
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1日目で水に濡れる箇所が1箇所あり。
素早く通り抜ける。
十字峡に到着。
十字峡。色は見事ですが、どうも十字に見える箇所がない。
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十字峡。色は見事ですが、どうも十字に見える箇所がない。
十字峡に架かる橋。結構緊張します。
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十字峡に架かる橋。結構緊張します。
ますます切り立った場所に登山道が。
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ますます切り立った場所に登山道が。
先を行く人。
下を見るとこんな感じ。
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下を見るとこんな感じ。
S字峡に差し掛かりました。
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S字峡に差し掛かりました。
渓谷に光が入る時間は短いです。
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渓谷に光が入る時間は短いです。
発電所の有名な撮影スポット。秘密基地みたい。
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発電所の有名な撮影スポット。秘密基地みたい。
沢を渡る長い橋が出てきますダムが近づいてきた証拠。
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沢を渡る長い橋が出てきますダムが近づいてきた証拠。
下から見るとこれだけ高いところに橋が架けてある。
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下から見るとこれだけ高いところに橋が架けてある。
ダムが見えてきました。
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ダムが見えてきました。
阿曽原に行くにはダムの中を通ります。
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阿曽原に行くにはダムの中を通ります。
構内はライトもあり普通に歩けます。
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構内はライトもあり普通に歩けます。
途中猿が数匹木の上に。
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途中猿が数匹木の上に。
阿曽原温泉に到着。ぎりぎりヘッデン使わずにすみました。
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阿曽原温泉に到着。ぎりぎりヘッデン使わずにすみました。
阿曽原温泉小屋に到着。日の入りぎりぎりでした。
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阿曽原温泉小屋に到着。日の入りぎりぎりでした。
テント場は小屋から20m位下ったところ。金曜なので多少余裕ありました。左側の建物はトイレでなんと水洗です!
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テント場は小屋から20m位下ったところ。金曜なので多少余裕ありました。左側の建物はトイレでなんと水洗です!
今日の夕食はキノコ汁。
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今日の夕食はキノコ汁。
8時過ぎ。酒盛りがひと段落したところでお目当ての露天風呂に入ります。残念ながら暗くて風呂は写真撮れず。いい湯でした〜。
8時過ぎ。酒盛りがひと段落したところでお目当ての露天風呂に入ります。残念ながら暗くて風呂は写真撮れず。いい湯でした〜。
2日目ヘッドライトをつけて登り始め。数か所木の急こう配の階段がある。
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2日目ヘッドライトをつけて登り始め。数か所木の急こう配の階段がある。
折尾谷の砂防堤内トンネル。ヘッドライトの必要はありません。
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折尾谷の砂防堤内トンネル。ヘッドライトの必要はありません。
日が入ってくると紅葉が見事です。
赤黄の世界を歩いているようです。
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日が入ってくると紅葉が見事です。
赤黄の世界を歩いているようです。
赤いもみじ。
水平道はところどころ岩をくりぬいて道をつけています。
180儖幣紊△訖佑脇要注意です。
水平道はところどころ岩をくりぬいて道をつけています。
180儖幣紊△訖佑脇要注意です。
離れて道を見るとこんな感じでくりぬいています。
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離れて道を見るとこんな感じでくりぬいています。
150mのトンネルがあるガラ場。
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150mのトンネルがあるガラ場。
水平道で沢を横断するためにトンネルが掘られている箇所。
水平道で沢を横断するためにトンネルが掘られている箇所。
ヘッドライトがないと本当の暗黒。下は水が流れているので、バシャバシャしないように歩きます。
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ヘッドライトがないと本当の暗黒。下は水が流れているので、バシャバシャしないように歩きます。
200m位でしょうかようやく反対側に到着。
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200m位でしょうかようやく反対側に到着。
水平道もとにかく凄い高度です。
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水平道もとにかく凄い高度です。
紅葉も見事な水平道。
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紅葉も見事な水平道。
木道で補強されている箇所も多数あり。
木道で補強されている箇所も多数あり。
終盤になると右手に白馬が見えてます。
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終盤になると右手に白馬が見えてます。
欅平上部からは白馬がきれいに見えました。
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欅平上部からは白馬がきれいに見えました。
欅平いギリギリ到着。
欅平いギリギリ到着。
今回は窓なしトロッコ電車に乗り込みます。
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今回は窓なしトロッコ電車に乗り込みます。
暖かかったので窓なしでかえって心地よかった。
暖かかったので窓なしでかえって心地よかった。
対面からの電車の通過待ち。
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対面からの電車の通過待ち。
宇奈月の町並みが見えてきました。
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宇奈月の町並みが見えてきました。
宇奈月駅に到着。結構遠かった。
宇奈月駅に到着。結構遠かった。
駅から右に行ってすぐにあるフィール宇奈月にて540円と安かったので汗を流しました。7Fにある風呂いいです。
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駅から右に行ってすぐにあるフィール宇奈月にて540円と安かったので汗を流しました。7Fにある風呂いいです。

感想

以前テレビで見た渓谷沿いについた足場数十センチの道を歩く黒部の下ノ廊下と水平動。一度歩いてみたいと計画を温めてきた山行です。今回は最高齢72歳のメンバーを伴ってとなりコースタイムもギリギリ許す限り余裕をもちましたが、何せ黒部ダム行のバスは出発時間が決まっているため、あとはメンバーに頑張ってもらうしかありませんでした。

とにかく素晴らしい黒部峡谷の紅葉に感動しました。谷全体が赤く染まり、水面までその赤が写りこむ。そしてある場所では水面は深い青。登山道は細心の注意が必要な場所もありますが、とにかく凄げ〜、凄げ〜と感嘆の声と下を覗いてうひょ〜という驚嘆の声しか出てこない。

登山道は峡谷沿いに作られた道の為、足場数十センチ程度の細いところもあるが、そういう箇所にはワイヤーロープがしっかりと施設されていて、躓きに注意しすぐにワイヤーにつかまれるようにしていればそれほど危険ではないと思う。大体7割は通常の幅、3割はちょっと細いといった印象だ。

自分ひとりなら今回のコースタイムの2~3割は縮められたと思うが、何せ最高齢72歳のメンバーがいて、日の入り前に阿曽原温泉小屋に到着できたのは、メンバーが頑張ってくれたおかげだと思う。残念ながら到着が遅れた為、露天風呂の写真が撮れなかったが、良い湯は体で感じるものだ。ただ、8時までに酒盛りをしていたので、テン場から5分以上下って温泉に向かうところは今回の歩きで一番危険だったか。

水平道は下ノ廊下よりもより高度感がある道だった。途中、トンネルに入ったり、大太鼓というきれったた細い道があったりと1日目とは雰囲気が異なるのも良い。今回はヘルメットを装着していたが、身長167cmの自分はそれほど頭ぶつけなかったが、180cmあるメンバーはかなりゴチゴチぶつけていた。本人も被っていなかったら途中何かあったかもしれないとつぶやいていた。他のグループではヘルメットつけていない人もいたが、やはり装着しておいたほうが良いと思う。

下山後は宇奈月の温泉にて汗を流したが、翌日が戸隠連峰の高妻山に登る計画をしており、戸隠キャンプ場に17時までに到着しなければならず、結構時間が押して観光が出来なかったのが残念。トロッコ電車は体験できただけで十分。ツアー客が結構いたなーもう乗らなくても良いかなー。

総距離40キロと非常に長い上に神経を使う道が続き、72歳のメンバーには大変だったと思いますが、一緒に行ったメンバーは良く頑張ってくれました。

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