賤ヶ岳
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- GPS
- 02:06
- 距離
- 3.0km
- 登り
- 333m
- 下り
- 326m
コースタイム
- 山行
- 1:57
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 1:58
過去天気図(気象庁) | 2023年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
滋賀県の山めぐりで半日当てて、賤ヶ岳。先月、柳ヶ瀬のロイヤル劇場で松と見た古い映画で、「琴の湖」という映画の舞台がここの山麓の天蚕糸紡ぎの美しすぎる女工の悲劇的運命を描いた作品であった。これは賤ヶ岳登らねばという気運に満ちる。
賤ヶ岳山脈は琵琶湖と木之本の平野を分かつ屏風のような山脈だ。1583年の秀吉と柴田勝家の内戦の決着を付けた現場で、勝ったもんだからまあ都合の良い伝説がたくさんある。しかし、こんな急な斜面で武具を用いて戦うなんてすごい体力だと思うな。大きな交戦はもちろん山麓が中心だろうけど、この山頂部分の砦付近でもやっぱり戦ったらしいのだ。
余呉湖を初めて見る。映画の中では、涙を集めた水だというナレーションあり。最後はここに身を投げるという悲劇なので、思い入れを以て見つめる。悲劇嫌いのかみさんの作品評では、パワハラの果てに死んでしまう筋書きには全く納得いかぬとのこと。納得のいかぬ人生を描くのが悲劇的作品というものだよね。
山頂ではボランティア語り部の古老が、合戦の成り行きを30分近く語り続けてくれたが、風強くぶるぶる震え始めたのでお礼を言って下る。下る途上でヒデヨシ君と出会い、甲冑カブトの戦国武者たちが苦労しながら登ってくるのとすれ違う。こういう格好で戦績をめぐるツアーとのこと。記念撮影にも快く応じてくれた。
よく整備された杉林を下り、今日の宿りを探す。木之本の宿場町はとても風情が残るストリートだったが、旅籠に投宿、とは行かなかった。
歴史に名を遺す賤ケ岳だが、歴男髭男ではない私にとっては先月に米山夫妻と共に観た昭和映画「琴の湖(うみ)」によって関心を持った山である。佐久間良子、美しかったなぁ。
当日開業したばかりという500円リフトに危うく乗っかりそうだったが、そんな誘惑を振り切って自力で山頂まで。リフト終点からは琵琶湖が望まれ、山頂に至って”涙を溜めた”余呉湖が目にできるという心憎い演出である。
ビウビウと烈風吹きすせぶ山頂ではボランティアお爺ぃの解説を拝聴し、下山路で出会った歴女武将とは戦うことなく共に写真に納まってもらえて満足した。
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