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Yamareco

記録ID: 5456387
全員に公開
アルパインクライミング
谷川・武尊

GW合宿① 谷川岳 一ノ倉沢 衝立岩中央稜

2023年05月03日(水) ~ 2023年05月04日(木)
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
10:33
距離
12.2km
登り
2,245m
下り
2,190m
歩くペース
とても速い
0.50.6
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
0:50
休憩
0:06
合計
0:56
2日目
山行
8:06
休憩
1:19
合計
9:25
3:53
3:54
158
6:32
7:18
253
11:31
11:31
29
12:00
12:28
18
12:46
12:46
16
13:02
13:05
3
13:09
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
谷川岳インフォメーションセンターに到着

遥々やってきた
谷川岳インフォメーションセンターに到着

遥々やってきた
マチガ沢
一ノ倉沢

訪れる度に、壁の規模に圧倒される
一ノ倉沢

訪れる度に、壁の規模に圧倒される
テールリッジに到達する先発隊
テールリッジに到達する先発隊
フォローで登る先発隊の2人
フォローで登る先発隊の2人
後発隊としてリードするSoichi
後発隊としてリードするSoichi
後発隊のフォロー2人をビレイするSoichi
後発隊のフォロー2人をビレイするSoichi
2P目をフォローで登ってくる先輩隊のhikarr
2P目をフォローで登ってくる先輩隊のhikarr
テンションMAXのYoshi
1
テンションMAXのYoshi
カンテに抱きつくhikarr
カンテに抱きつくhikarr
3P目をフォローで登ってくるHiroki
3P目をフォローで登ってくるHiroki
4P

この後、私の指と爪の間が裂けて登攀不能に

懸垂下降で下山することにした
4P

この後、私の指と爪の間が裂けて登攀不能に

懸垂下降で下山することにした
教えを説くYoshi

修行中のhikarr
教えを説くYoshi

修行中のhikarr
テールリッジを降りる
テールリッジを降りる
谷にセラックが崩壊する音が響き渡る

急いで降る
谷にセラックが崩壊する音が響き渡る

急いで降る
一箇所、雪渓が壊れていた
一箇所、雪渓が壊れていた
出合に到達する後発隊のh_kantaとHiroki
出合に到達する後発隊のh_kantaとHiroki

感想

山岳部と医学部山岳部のGW合宿として谷川岳を企画した。クライミングの部とトレッキングの部を企画し、本記録はそのクライミングの部として企画した一ノ倉沢衝立岩中央稜の記録である。

昨年に一ノ倉沢の烏帽子沢奥壁南稜を登攀した我が部は、その経験を踏まえて、今回はさらに大人数で一ノ倉沢のクライミングに臨んだ。私とSoichiでリードを担当し、先発隊と後発隊で時間差をつけて登攀した。2パーティーで時間差をつけて同時に登攀するノウハウは昨年の剱岳での夏合宿で実証済みだったので、そのためか今回もすんなりと進んだ。

今回計画した衝立岩中央稜は衝立岩の頭から北稜を下降するパーティーが多いらしいが、我々のチーム全体としての習熟度の観点から核心の4ピッチ目をゴールとし、その上部のブッシュ帯は登らず懸垂下降で同ルートを下降することとした。

5/3
弘前から遥々と車を走らせて14:30頃に谷川岳インフォメーションセンターに到着した。準備を整えて出発する。林道を歩いて前泊地である一ノ倉沢出合に到達した。雪の少なさに驚く。普段なら雪の壁が道路の脇にできているらしいからだ。明日の未明にスムーズに行動できるようにするために、一ノ倉沢のテールリッジ付近まで偵察をした。昨年は秋に訪れたため雪渓がなく、ひょんぐり滝の高巻きや懸垂下降、テールリッジ末端部の嫌らしいスラブの登りなどでかなりの時間と労力を要したが、今回は雪渓のおかげで、あっさりとテールリッジの第1ブッシュ直下まで到達できた。しかし、秋季よりも危険な面もある。上部からかなりの頻度で巨大な雪と氷の塊が崩壊と共に落下してくるのだ。一ノ倉沢の谷底は落下するセラック(雪と氷の塊)や岩で爆撃訓練場のようになる。雪渓上では何よりも素早い行動が求められた。

5/4
未明に出合を出発した。前日の偵察の甲斐もあり、スムーズにテールリッジに到達できた。高度を順調に稼ぎ、衝立岩の真下に到達。ザイルを結び、登攀を開始した。

1P
左上するランペを登る。カンテを回り込んで終了。カンテを回り込む部分がやや難しい。上部のピンチで持てる岩は剥がれやすい。

2P
カンテを回り込み、烏帽子沢奥壁側のルンゼを登る。難しくはないが、岩が脆い。

3P
カンテを回り込み、再び衝立岩側に復帰する。衝立岩に回り込むと岩がしっかりしていたように感じた。気持ちの良い登攀が楽しめた。

4P
チムニーへ。本ルートの核心であり、岩も脆く苦戦する。その最中に私の中指と爪の間が裂けた。血が滲み痛んだため、これ以上の登攀が難しくなり、ここで撤退とした。懸垂下降2回で取付まで降りることができた。



今回は6人という大人数で一ノ倉沢の大岩壁を登攀し、無事に帰ってこられたのが一番の収穫だったと思う。これで満足せず、今回のチームの1人1人が各々の弱点を克服して、さらに高い目標を安全に楽しく登れるようになってほしい。次は岩壁の登攀の後に上越国境稜線まで抜けることを目標としたい。また谷川岳の一ノ倉沢に来ようと思った。

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