「最後のトンボ」+小野田竜王山+宇部の光と闇
- GPS
- 01:33
- 距離
- 4.6km
- 登り
- 160m
- 下り
- 163m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全線階段主体の遊歩道か舗装路 |
その他周辺情報 | きららビーチ焼野 整備された海水浴場など。夕日が売りらしい。 宇部伊佐専用道路踏切 UBEの私道であるが、ここまでは一般人も入れる。駐車スペースなし。 長生炭鉱追悼ひろばと海上に立つ「ピーヤ」 1942年の大規模水没事故183名の慰霊と事故の記憶。 |
写真
感想
この翌日から丸三日間仕事で家に帰れません😭
せめてもの気晴らしに、9年ぶりに「最後のトンボ」ヒヌマイトトンボを探しに行くことに。
何が最後かって、発見されたのがつい最近の1971年。最後に発見された日本産トンボです。
生息地はアシが密生する汽水域で調査は困難。天敵から逃れるため汽水に対応できる進化を遂げた数種のトンボのうちの一種。
分布は分散かつ局所的、開発の影響を受けやすい沿岸の干潟なので絶滅危惧I類。
薮蚊にたかられながら探すとひらひらと飛び交う姿を見せてくれました。保護活動の成果です😊
ここは雌の多型(本種では雄の姿をした雌)が多い個体群で逆に普通の雌が見つけられないほど。今回も普通雌には出会えず。他の産地の観察者からは羨ましがられるんだけどね
天敵である他のトンボから逃れるための汽水適応ですが、天敵のアオモンイトトンボも汽水に対応してるんですよね。しかも繁殖力強い。保護活動では生息地の保全とともにアオモンイトトンボの駆除を行なっています。
生存確認に満足して、ヤマレコなので小野田竜王山でも登っておく。
山頂まで車で行ける136mの低山などと侮っていましたが、森も深く、植生が非常に豊かでびっくり!
春にはいろんな花が咲くようです。
車道にも見どころあっていい山でした。
次に徘徊王™(hi-king)@skiboyさんのレコで知った宇部の踏切と海の柱を見に行く。
UBE(旧宇部興産)は日本一長い私道を持っていることで有名だが、公道を走れない巨大な「ダブルストレーラー」のために車道に踏切を作って通行を管理している。日曜なので走るかと心配してましたが、5分間で往復を見ることができました。
巨大車両萌え😊
そして海の柱。長生炭鉱海底坑道の換気口なのだが、1942年浸水水没する事故が発生。犠牲者183名、内朝鮮人労働者136名。犠牲者の遺体はまだあの柱の下にあります😢
近年ようやくこの歴史が掘り起こされたそうで、まだ戦争は終わっていないのだなと実感。
帰り道にトラクターの脇を歩き回るアマサギ発見。
アマサギの学名はBubulcus ibis。牛と共に耕す鷺という意味。
牛の背中で寄生虫を啄んだりする事もあるとか。
現代の農耕牛たるトラクターの脇で獲物を探し回るアマサギはまさに学名通りの本来の躍動感に満ちてました。
人工物が写真に入るのを嫌うバーダーは多いが、私はむしろ逆の立場です。特にこれなんかは素敵な共生関係と言えるでしょう😁
コメント
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専門的すぎてどうコメントしたらよいのか
もじもじしていますが😅
汽水域や葭原がどんどん消滅する中で
残っていくのは至難の業というのは理解できました。
沿岸部の様相は無知ですが山間部の河川護岸工事のため深いヨシ原は激減、
先日、久しぶりにオオヨシキリが鳴いていたのに、数日でどこかへ行ってしまいました。
今回も貴重なトンボを見せてくださりありがとうございます✨
コメントありがとうございます。
沿岸部のヨシ原や干潟は開発の格好の的になったり、防潮の名の下に破壊されやすいのでこういった汽水専門生物やシギチドリなど絶滅危惧種だらけです。
山間でオオヨシキリが聞けるほどのヨシ原が無くなってしまうのは残念ですね😢
ハグロトンボとかアオサナエとかトンボ類にも大きな影響がありそうです。
近年連発する河川災害のことを思うと護岸を悪くばかりは言えないのですが、もう少し環境と共存するやり方を考慮してほしいものです。
私も専門的過ぎて…(笑)
#6の写真で「特徴的な胸」とありますが、胸??そこで止まってしまいましたよ(笑)
トンボの胸は、背中側も指すのでしょうか?背中の緑の点は美しいです😊後眼紋というのは、名前からわかりました😁
環境の変化で、生物や植物の住処が奪われていますね。適応能力が高く、繁殖力の強いものが生き残る。その中で、保護活動されてる方々には頭が下がる思いです。
うちは、今度はヌートリアが久々に目撃されました😥在来の水性植物などもやられてしまうらしいですね。
コメントありがとうございます。
昆虫の「胸」は表も裏も含みます😁
「腹」も同様。さらに部位を細かくしたい場合は「前胸」とか指定します。ヒヌマイトトンボの四つ紋がある部分が「前胸」にあたります。
適者生存は生物の常ですが、弱者もうまいこと進化して命を繋いでるのがヒヌマイトトンボなんかなわけで、そうしたギリギリのところに人が破壊の一撃を加えてしまうのはほんと残念です。
水がらみの保護活動は費用も手間もかかります。本当に感謝です。
ヌートリア、確かにいつ見てもなにか食べてる😨
特定外来種だけ食べてくれれば良いんですが。
私からすれば、もみじさんはある意味、現代人の希少種に思えます(失礼)
先だってある希少種を見ようと調べていたら、ちょうど竜王山が出て来ました。
来年の花の時季にでも、行きたいと思います
山口には鳥にトンボに山にと大変お世話になっております😊
特に絶滅危惧I類のベッコウトンボ、ヒヌマイトトンボ、コバネアオイトトンボは山口県の生息地しか知りませんので助かってます。
小野田竜王山、市街地の裏山とは思えない自然豊かなとこでびっくりしました。
初夏の夏鳥の渡りにはなかなか良いのが見られると聞いていたのですが、花も素敵とは。
地域に大切にされてるいい山でした。
激務中、お疲れ様です。
やはり乗り越えるためにはこういうエネルギーを充電が必要ですね〜
今回は最後のトンボが主役なのに私は写真24に見入ってしまいました。😅
コメントありがとうございます。
一日が長いです😰
天気が微妙なので山を眺めてウズウズというのがないのがせめてもの救いです。
久々に県外遠征でチャージできました。体力温存のためきらら浜自然観察公園を諦めてしまったのは惜しいですが。
イトトンボ類は観察もしやすいし、健気に頑張ってる感もあるのでこういう時には励みになります😊
普段この手のマップはレコには載せないのですが、左下にびっくりして。
さすがお目が高い😁
お手軽に山野草が観察できる素晴らしい山なので盗掘とかされずに来年も楽しみたいですね。
ちょっと距離ありますが秋吉台などとセットにするのもよさそうです。
アマサギ 初見です 桂川にはいないですね😢
<保護活動では生息地の保全とともにアオモンイトトンボの駆除を行なっています>
アオモンは駆除しても絶滅とか危惧種にはならないのでしょうか
現地の状況がわからないので的外れな疑問かもしれませんが・・
コメントありがとうございます。
アマサギはどういうわけか田んぼでしか見たことありませんので、桂川では見ることができないかと思われます。
多分魚とかよりケラなどの虫がお好みかも?
あとは、夏鳥ですので冬に見ることはできません😁
以前アオモンイトトンボの駆除を目撃した時は同じ疑問を感じましたが、アオモンイトトンボは繁殖力が強く、獰猛で競争力も強い、さらに汽水から淡水まで広い水質に対応できる種類なので目視で少々補殺しても種の保全に影響するどころか保護地での減少すら気休めレベルかも😅
可哀想ですが、保護地では鹿や猪と同列の扱いになっちゃってます。
超遅コメ 申し訳ありません
今本を読んでいます
「鳥類額は、あなたのお役に立てますか?」
川上和人 緒 新潮社
最終章 第六章に外来種、在来種のことが色んな例とともに語られていました
アマサギも出てきました
改めて難しい問題だと感じています
なんの関係もないことですがシャッターを押そうとするときに蚊にたかられるとぶれてしまいますね 先日のキノコ探しで実感しました
コメントありがとうございます。
川上先生は西之島研究などで頭角を現してる鳥学者のホープですね😊
まだ著作は読んだことありませんが😅
鳥類の二大外来種といえばソウシチョウとガビチョウですが、ドバトやカササギも外来種ですね。平安時代とかなので不問にされてますが。
鳥は広範囲に移動できるからいいよね、と思われがちですが、逆に、特に渡り鳥は繁殖地と越冬地とそれを繋ぐルートという広大な地域の安全が必要という保護が大変な動物なのではないかと思います。
蚊で気が散ってブレやボケ写真になったら撮り直さねばならず、さらに蚊に襲われる悪循環😨
被写界深度が深いスマホカメラが役に立ってます。
激務前のストレス発散、大事ですよね💦コレを活力に頑張って…としかいえませんが😭
相変わらずトンボ分かりませんが、ヒヌマイトトンボもアオモンイトトンボもキレイ✨絶滅危惧種と聞くと生存確認出来たら嬉しいですね💕︎
水辺なので虫がすぐたかってきそうですが、トンボを探すためなら仕方ない…ですね💦
コメントありがとうございます。
やっと半分消化です。長い
コンビニ弁当にも飽きました。
山口県の快走路を往復300km走っていい息抜きになりました
トラロープのようなサナエやヤンマと違ってイトトンボは割とカラフルな種類が多くて楽しいです。マクロレンズなら撮りやすいですし。スマホなら・・・ピントが合わなくてキレるかも
今年はもう一種の汽水に生きるトンボの生存確認をしようと思ってます。こちらはもっと厳重に保護されてる種ですけど。
山でも海辺でもカメラやスマホを構えたとたんに指先に蚊が止まって吸血開始。
山口の蚊は食欲旺盛でした
なんとな〜〜く読み進めていくと、宇部興産のダブルストレーラは出てくるし、長生炭鉱のピーヤは出てくるし・・・ 私がレコ書いた時に他の人の軌跡、過去レコをチェックしましたが、宇部興産のダブルストレーラーも長生炭鉱を書いた人もいないので、偶然やな〜と読み終えてお名前を見ると・・・momijiosamuさんでしたか・・・ あ、いつも拍手ありがとうございます。そういえば、私のあのレコを「お気に入り」に登録していただいていましたね。長生炭鉱追悼ひろばまで足を運んでいただいてありがとうございます。ダブルストレーラーにしても、ピーヤにしてもヤマレコにふさわしい内容(ハイク)か少し疑問でしたが、こうやって関心を持っていただける人がいて、アップしてよかったと思っています。長生炭鉱で亡くなった人はそこで命を捧げるために生まれてきたのでしょうか? そうではありませんよね。時節柄、ウクライナやロシアの前線にいる人のことも考えてしまいます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
コメントありがとうございます。
私にとって宇部といいますとヒヌマイトトンボを見に行くところ😅でしかなく、昔カッタくんとかいたなあ位の町。
踏切やピーヤについて徘徊王さんのレコで初めて知りました。東海道レコといい、いつも素敵な知見をありがとうございます。
産業遺跡系統も好きなので今回行程に加えさせていただきました。
小野田から徳山まで一大工業地帯が続いてますが、それらを下支えした過去と現在の一端に触れる事ができ色々考えさせられました。
海底坑道からの遺体引き上げは困難を極める作業ですが、暗い水底から救い出して欲しいと願ってます。そういう事こそ戦後補償ではないかと。
登山道はそのまま町に繋がってますので街道レコや町ブラレコも立派なヤマレコだと思います😊
汽水域を好むトンボがいることを初めてしりました。
ついつい水中生物に目が向きますがトンボがいるとは・・・
でも大好きな分野、いきいきワクワクが伝わってきます、乗り物まで加えて楽しさ倍増ですね。
工場専用のトラックや専用引込線の機関車や貨車にはなにか魅力がありますよね。
昔、長門本山駅まで鉄旅した時は海まで行ってないのでピーヤとやらを見てないんですよ。
海底鉱山があって事故があったことも知っていましたが遺構が残っていることが知りませんでした。
いいお勉強になりました。
お仕事、忙しいようですががんばってください。
コメントありがとうございます。
トンボは水質に敏感な生き物なので汽水適応は並大抵の進化ではありません。私が知ってるのは3種だけ。今回の2種と広島を代表するトンボです。来月頃久々に見に行く予定です。
鳥レコとか蜻蛉レコはついハイテンションで無駄に語ってしまいます😅
加えて今回は工場と産業遺跡。美味しいものを詰め込みました。
引き込み線や貨車萌え、わかります😊 シンプルに構造美機能美が追求されてて。
ピーヤは床波駅と常盤駅のちょうど中間なので車がないとなかなか見に行けないポイントです。波と風に洗われて崩壊が進んでますが、全国的にも珍しい遺構だし、事故の記憶として保存処置が望まれます。
仕事もあと一晩。明日の休みは雨降らないそうですが、寝ます🥱
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